この項目では、主にクロンキスト体系におけるキク亜綱(Asteridae)について説明しています。APG植物分類体系におけるキク類 (asterids; Asteridae)については「キク類」をご覧ください。
キク亜綱(キクあこう、Asteridae)は、亜綱の階級に置かれる被子植物のタクソンの一つで、キク科を含む。双子葉植物の下位区分。代表的な分類体系では、クロンキスト体系 (1981)[2]やタハタジャンの被子植物分類体系 (1987)[3]、デイヴィッド・マバリー(英語版)の維管束植物分類体系 (1997)[4]などで用いられる。また、2023年現在用いられているAPG植物分類体系におけるキク類 (asterids) を指して「キク亜綱 Asteridae」が用いられることもあり[5]、また PhyloCode に基づくクレードの学名としても Asteridae が用いられる[6]。 アーサー・クロンキストの An Integrated System of Classification of Flowering Plants (1981) による被子植物分類体系では11目が含められている[2]。双子葉類の最後に配置されていた[2]。 アルメン・タハタジャンによる Systema Magnoliophytorum (1987) では以下のように分類されていた[3]。タハタジャンは亜綱の下に「-anae」を語尾とする1階級を置いた[7][注 1]。キク亜綱はクロンキスト体系と同様にモクレン綱の最後に配置されていた[3]。
クロンキスト体系
モクレン綱(双子葉綱)class Magnoliopsida
キク亜綱 Asteridae
リンドウ目 Gentianales
ナス目 Solanales
シソ目 Lamiales
アワゴケ目 Callitrichales
オオバコ目 Plantaginales
ゴマノハグサ目 Scrophulariales
キキョウ目 Campanulales
アカネ目 Rubiales
マツムシソウ目 Dipsacales
カリケラ目 Calycerales
キク目 Asterales
リンドウ(リンドウ目リンドウ科)
オオバコ(オオバコ目オオバコ科)
ナス(ナス目ナス科)
サルビア(シソ目シソ科)
タハタジャンの被子植物分類体系
モクレン綱 Magnoliopsida
キク亜綱 Asteridae
キキョウ下綱[注 2] Campanulanae
キキョウ目 Campanulales
スティリディウム目 Stylidales