キイハンター
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キイハンター
KEYHUNTER
ジャンル
テレビ映画
脚本スタッフ参照
監督スタッフ参照
出演者丹波哲郎
野際陽子
川口浩
谷隼人
大川栄子
千葉真一
ナレーター芥川隆行
オープニング作曲:菊池俊輔
エンディング野際陽子
非情のライセンス
時代設定放送時
製作
プロデューサー近藤照男
坪井久智
小野耕人
制作TBS
東映

放送
音声形式モノラル放送
放送国・地域 日本
放送期間1968年4月6日 - 1973年4月7日
放送時間毎週土曜日 21:00 - 21:56
放送枠TBS土曜9時枠の連続ドラマ
放送分56分
回数262
キイハンター
特記事項:
第104話まで「KEYHUNTER」に「キイハンター」が重なり、第105話以降「KEYHUNTER」のみの表示。1972年10月7日以降は21:55までの55分放送。
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『キイハンター』(KEYHUNTER)は、日本テレビ映画1968年4月6日から1973年4月7日まで毎週土曜日21時 - 21時56分に放送されていた[注釈 1]。全262話。制作はTBS東映

国際犯罪者の天国・スパイの甘い猟場ともいわれる大都会東京に架空の国際警察特別室を設定して、室長の村岡だけが知っている6人の冒険者・キイハンターが平和をおびやかす組織陰謀と戦う活躍を描き[1]、どんでん返しを含むストーリーや絶妙のチームワークと、千葉真一のアクション・スタントで大ヒットした東映アクションドラマの代表作である[2]。最盛期には視聴率30%を越えていた[3][4]
解説

警察の手には負えない事件を解決する“キイハンター”。諜報部員だったキャップの黒木、フランスの情報部に所属しジュネーヴで諜報員をしていた外国語に堪能な津川、スタントマン顔負けのドライブテクニックを持つ島、かつては敏腕の新聞記者で軽業師を超える身軽さを誇る風間らメンバーの活躍を描くハードボイルドアクション[2]千葉真一深作欣二がコンビを組んだ映画風来坊探偵シリーズ』(1961年)、『ファンキーハットの快男児シリーズ』(同年)、『カミカゼ野郎 真昼の決斗』(1966年)が本作のベースになっている[4][5][6]丹波哲郎の演ずる黒木鉄也のイメージは、映画『007は二度死ぬ』で丹波が演じたタイガー田中をモチーフとしている[注釈 2]

当時としては外国人の出演者も多く、国際色豊かで世界で起こる犯罪・政争をテーマにし、日本のテレビドラマでは他に類を見ない壮大なスケールを持っていた。本作の大ヒットにより1年予定の放映が5年に延ばされ[3][4]、原案を推理作家都筑道夫「第1話」・河野典生「第2話」・海渡英祐「第3話」・生島治郎等が担当した当初はスパイ路線とハードボイルドの決定版を目指していたが[7]、モチーフも刑事ドラマコメディサスペンス西部劇チャンバラ・任侠物(サイコロGメンシリーズ)・冒険ホラーミステリーSF・無国籍などが加わり、これらを複合的に組み合わせた作品も放送されるなど、内容は多岐に渡ることとなった。レギュラー全員が揃うのは稀で、レギュラーの数名が登場してストーリーが展開していくのが『キイハンター』の特徴であり、「今週は誰が活躍するのか?」という興味も作品のポイントだったが、それだけ各キャラクターが魅力的だったわけで、劇中で彼らが見せる絶妙のチームワークは、当時の視聴者の憧れの対象となっていた[8]

『キイハンター』という言葉はこのドラマで作られた造語で、「Key 鍵 (道具)鍵 (暗号)」とは解決の手がかりを意味し、それにおどりかかる「Hunter (狩人たち)」と言う意味でつけられた[9]。日本ではkey は「キー」と表記されるのが一般的だが、番組の固有タイトルは『キイハンター』であり「キーハンター」ではなく、映像上のタイトルは『KEYHUNTER 』と英字で表記されている[注釈 3]。オープニングナレーションは前期と後期で異なるスクリプトが用いられたが、締めの『KEYHUNTER 』の3×3の正方形が現れる部分での「彼らはこう呼ばれた―」の読み上げは不変[注釈 4]。一般的に、主題歌『非情のライセンス』の歌詞の一部でもある後期スクリプトの方がよく知られている。

スタート時はモノクロ放送であったが、カラー番組が広まっていく中で1970年4月の第105話よりカラー放送となった。海外ロケは1968年にアメリカ占領下の沖縄、1970年にはハワイで敢行し、2008年6月21日に発売されたDVDボックス解説書によるとバングラデシュでのロケも考案されていた。海外でも放送され、ブルース・リージャッキー・チェンにも影響を与えた( ⇒ #逸話を参照)。
出演
キイハンター
黒木鉄也 -
丹波哲郎[注釈 5]
元国際警察外事局諜報部員。国際警察特別室特殊スタッフという肩書きは村岡以外の国際警察員は誰も知らない[注釈 6]。村岡の元同僚だったが、人間味のない組織に嫌気を感じ辞職、探偵稼業をしていたが、元同僚の藤崎の事件(第1話「裏切りのブルース」)、カメラマン中尾が追っていた事件(第2話「非情の唇」)、宇宙科学者に絡む事件を経て結成されたキイハンターのキャップとなる。メンバーからは「ボス」と呼ばれ、チームの取り纏め役である。射撃の名手で空手剣術の達人、医学に該博、英語に堪能でプレイボーイ。家賃滞納でマンションから追い出されそうになるお粗末もあった(第1話「裏切りのブルース」)が、普段は鋭敏な推理力と行動で事件を解決に導く。黒の帽子がトレードマーク。マランポール共和国滞在中の諜報部員時代に、互いに愛し合っていた女性スパイ・ベラを射殺される悲劇的な過去も持っている(第34話「墓を掘る殺し屋たち」)。
津川啓子 - 野際陽子[注釈 7]
元フランス情報局諜報部員。スイスジュネーヴで起きた殺人事件を追って来日し、黒木たちと共に解決する(第1話「裏切りのブルース」)が、フランス情報局への帰還を前に新たな事件に巻き込まれ黒木たちに救出されたことから、キイハンター結成に参加する(第2話「非情の唇」)。風間からは「姐御」と呼ばれるように勝気な性格であるが、優しい一面もある。男を投げ伏せる格闘術と変装、語学力に長け英語・フランス語ドイツ語アラビア語を操る。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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