ガーシー参議院議員への除名処分
[Wikipedia|▼Menu]

ガーシー参議院議員への除名処分(ガーシーさんぎいんぎいんへのじょめいしょぶん)は、第26回参議院議員通常選挙でNHK党より出馬し、当選したガーシーこと東谷義和参議院議員に対し、参議院本会議除名懲罰処分が下された事を指す。

参議院では通称を使用する届け出が認められていた[1]ことから、以下の記述では通称のガーシーとして記名する。
除名処分までの経過
当選

ガーシーは、2022年(令和4年)7月10日投票の第26回参議院議員通常選挙において、NHK党の比例代表として立候補した。日本で選挙活動することなく、ドバイからネットだけを介した選挙運動を展開して当選を果たした[2][3]
登院拒否

しかしガーシー議員はもともと芸能人や著名人などに対する暴露をする活動をしており[4]、「暗殺不当逮捕の恐れがある」として帰国および国会への出席を拒否した[5]

ガーシー議員は2022年の第209回国会第210回国会に出席することなく、翌2023年(令和5年)1月23日第211回国会の召集日から7日を経過しても登院しなかった。これを受け尾辻秀久参議院議長は、1月30日にガーシー議員に国会出席を求める「招状」を発した[6]
陳謝による懲罰

招状の発出から7日を経過した後の2月8日の本会議も欠席したことから、国会法第124条の規定により懲罰委員会に付託されることとなった[6]。懲罰委員会は2月21日、ガーシー議員に対する「議場での陳謝」を求める懲罰案を全会一致で可決し、翌2月22日の本会議で賛成多数により陳謝の懲罰が決定した[7]。これに対し、ガーシー議員は日本に帰国し陳謝に応じる方向を示し、2月27日に「本会議へ出席し、院議に従い、陳謝文を朗読致します」とした文章を参議院に回答していた[8][9]
帰国拒否

陳謝文を朗読する本会議は3月8日に予定されていた。しかし、ガーシー議員は3月7日に訪問先のトルコで一転し帰国を撤回、陳謝文を読み上げた動画を国会に提出したが、国会はこの陳謝動画を受け取らなかった[10]。本会議での陳謝に応じなかったことから、尾辻議長は再び懲罰委員会への付託を宣言した[11]

なお、ガーシー議員の所属政党であるNHK党は今回の事態を受けて3月8日に、党首の立花孝志が辞任し、党名を「政治家女子48党」に変更している[12][13]
除名処分

再度の付託を受けた懲罰委員会は3月14日、最も重い「除名」の懲罰案を全会一致で可決した[14]。翌3月15日に参議院本会議で記名投票による採決が行われた結果、賛成235反対1[注釈 1]で除名とする処分を可決した[14][15][16]。なお国会議員に対する除名処分は1951年GHQ批判をし、除名された川上貫一衆議院議員以来72年ぶりとなった[17]

ガーシーの除名に伴い、3月24日齊藤健一郎繰り上げ当選した[18]


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:32 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef