「ガンビー (モンティ・パイソン)」とは異なります。
ガンビー(英: Gumby)は、緑色の粘土でつくられたヒューマノイド。またはそれを主人公とするアニメーション。このアニメは35年間にわたって233のエピソードが放送されており、人気長寿番組となっている[1]。
ガンビーのサイドキック(脇役)としてポーキー、その他にブロックヘッズ、プリックル、ガンバ、ガンボ、ミンガ、デナリーなどのキャラクターが登場する。 ガンビーに登場する代表的なサイドキックがポーキーである。このキャラクターの声優はアート・クローキーとダラス・マッケノン
目次
1 登場キャラクター
2 誕生から初期テレビシリーズ
3 1980年代テレビシリーズ
4 映画・その他
5 玩具およびその他の関連商品
6 論争
7 脚注
8 外部リンク
登場キャラクター
南カリフォルニア大学の学生、アート・クローキーによって創られた。1950年代初めのアートが南カルフォルニア大学の映画学校(映画芸術学部)を卒業した直後から彼の妻ルース(旧姓:パーカンダー)と本格的な創作活動をスタートさせた。1953年に3分余りのショートアニメ『Gumbasia
』が初めて作られた。ディズニー作品の『ファンタジア』のパロディー音楽に合わせて、粘土がシュールな挙動をしたり、広がる様な動きをするのが特徴的である[3]。この『Gumbasia』ではアートが在学中に学んだ「Kinesthetic Film Principles」(筋覚映画の原理)が取り入れられている。この手法は「massaging of the eye cells」(目の細胞のマッサージ)とも言われるもので、このカメラ動作や編集の手法は多くのガンビーの作品に見られる。1955年、クローキーが映画プロデューサーのサム・エンゲル(英語版)に『Gumbasia』を披露すると、エンゲルはクローキーにもっと人形の数を増やして技術に磨きをかけるよう勧めた。その後、最初の作品と新たに制作された2つの作品を加えた3つのエピソードをNBCの子供向け番組『Howdy Doody』で放送するという話が持ち上がった。2番目のエピソード『Gumby Goes to the Moon』に対してNBCの幹部から放送に反対されるなどの出来事はあったものの、3つ目のエピソード『Robot Rumpus』が1956年8月に放送され、ガンビーのテレビデビューは成功に終わった。その後、1957年からガンビーとしての単独番組が放送されるようになった[4][5]。
ガンビーをクローキーが考案した背景には、妻が作るジンジャーブレッドマン(人型のクッキー)の影響があった。緑色となったのはクローキーが好きな色であったからである。足が幅広いつくりとなっているのは撮影時に立てておきやすいため、また頭の形は彼の父親をモデルとしている[6]。
当初のシリーズでは、女性キャラクターの声優にはジニー・タイラー(英語版)やナンシー・ウィブル(英語版)が起用されていた。その後は1961年から1963年にかけて新シリーズが放送され、このシリーズではダラス・マッケノンがガンビー役の声優となった。さらに1966年から1968年にかけても新シリーズが放送されたが、このときにはノルマ・マクミラン(英語版)がガンビーの声を担当した。 1980年代になるとオリジナルの短編がテレビやホームビデオで復活し、楽しまれるようになった。これがきっかけとなり、新キャラクターのミンガとデナリーも加えられた新シリーズが1988年から制作された。ガンビー役の声優には再びダラス・マッケノンが起用され、ガンビーは友人たちと共におもちゃの国を飛び出し、ロックバンドを結成して成功を収めるという野望を抱いて新たな冒険を始める。 1980年代のシリーズ内でも以前の旧シリーズの映像・音声が部分的に登場しているが、このときに制作されたサウンドトラックでは、音声は全て再録音されたものを使用し、楽曲もジェリー・ガーバー
1980年代テレビシリーズ
この他に、アート・クローキーは映画産業にも間接的ではあるが影響を与えた。この1980年代のシリーズに関わったスタッフのうちの幾人かは、後にピクサーやディズニーなどへと移り、業績をあげている。 1987年に映画『The Puppetoon Movie
映画・その他