ガンダム_Gのレコンギスタ
[Wikipedia|▼Menu]

ガンダム Gのレコンギスタ


ジャンルロボットガンダムシリーズ
アニメ
原作矢立肇富野由悠季
総監督富野由悠季
脚本富野由悠季
キャラクターデザイン吉田健一
メカニックデザイン安田朗、形部一平、山根公利
音楽菅野祐悟
アニメーション制作サンライズ
製作サンライズ、MBS
放送局MBS・TBSほか
放送期間2014年10月 - 2015年3月
話数全26話
漫画
原作・原案など富野由悠季
作画太田多門
出版社KADOKAWA
掲載誌月刊ガンダムエース
レーベルカドカワコミックス・エース
発表号2014年10月号 -
巻数既刊5巻(2017年5月現在)
テンプレート - ノート
プロジェクトアニメ漫画
ポータルアニメ漫画

『ガンダム Gのレコンギスタ』(ガンダム ジーのレコンギスタ、 Gundam Reconguista in G)は、2014年10月より2015年3月までMBSほか『アニメイズム』B1にて放送された日本のテレビアニメ。「ガンダムシリーズ」に属するロボットアニメ作品。略称は『G-レコ[1]』『Gレコ[2]』。2019年から2022年にかけて『Gのレコンギスタ』のタイトルで劇場版5部作が公開された。
概要

富野由悠季が『∀ガンダム』以来15年ぶり、短編CG作品を含めると『リング・オブ・ガンダム』以来5年ぶりに「ガンダムシリーズ」の制作に携わった、テレビシリーズアニメ作品。

物語の舞台は『機動戦士ガンダム』などの「宇宙世紀」の延長上の未来「リギルド・センチュリー」で、機動兵器「モビルスーツ(MS)」や「ミノフスキー粒子」など宇宙世紀シリーズと共通の技術や設定が登場する。

複数の新作ガンダム作品のテレビシリーズを同時期に放映するのは2004年以来であり、本作の放送開始と同時にTXN系で別のガンダム作品『ガンダムビルドファイターズトライ』(『GBF-T』)が本放送を開始した。新作ガンダムの同時期展開を記念して、2014年12月には『Gのコラボレーション トライキャンペーン』と題した両作品の登場人物共演によるコラボレーションCMが流された。

アイキャッチで、登場人物が躍るダンスは、富野由悠季の次女でダンサー富野幸緒が振付けている[注 1]

本放送の際には字幕放送を実施しており、主人公のベルリは黄色、ヒロインのアイーダは水色、その他の人物は白色で表記される。
制作略歴

ガンダムエース』2010年12月号にて本作のプロトタイプ[3]となった富野由悠季による未完の小説「はじめたいキャピタルGの物語」が掲載された。

2014年3月20日に開催された機動戦士ガンダム生誕35周年イベント「RISE! 世界は動いている」にて、「機動戦士ガンダム35周年プロジェクト」と銘打って『機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル』ともに発表された[4]。テレビ放送に先駆け、第1話から第3話の先行劇場公開や、dアニメストアでの特別先行配信が行われた。
本放送局での初回放送は「初回1時間スペシャル」として第1話と第2話が連続放送された。
作品解説

富野由悠季が手掛けた「ガンダムシリーズ」のテレビシリーズ作品としては最短の2クール分(全26話)となる[注 2]が、これは「自身の年齢と体力の問題」と「アニメ業界の現状」を考えると2クール分が限界だった[5] と話している。まずは富野が個人的に、本作の初期稿となる全26話分のシナリオを書き上げてみた上で、新企画としてやっていける手応えを感じることができた頃、丁度その時期に制作会社のサンライズから新作テレビアニメ制作のオファーがあったことで、本作の企画が本格的にスタートした[6]

タイトル内の「G」には、「ガンダム」という意味も含まれるが、「Ground(大地)」が最も大きな意味となっている。「レコンギスタ」は「レコンキスタ(スペイン語で復権・再征服の意)」からの造語で、「キ」の部分を「ギ」に変えたのは、タイトルに濁点と「ン」を入れなければ、タイトルに力強さがなくヒットしないという見解・ジンクスによる[7]

ガンダム30分テレビシリーズ作品としては、初の深夜枠(深夜アニメ)としての本放送作品であるが、監督を務める富野は本作を主人公ベルリとアイーダが地球⇒月周辺⇒金星方面へと旅立ち帰ってくるロードピクチャー(冒険譚)であると評しており[8]、新しい世代の子供たちに見て欲しい作品であると強調していた[7]。中でも特に小学校高学年?中学生に観てほしいとしており、その理由は「一番、世間というものがわかってきて、疑問を感じる時期だから」とのこと[9]。それ以上の年齢の人は本作を観ても「役には立たない」とも答えている[10]。さらに本作を子供達に見てもらえるように王道のエンターテイメントとして作り、そのために韓国ドラマなどを参考にした、いわゆるベタとも言えるような王道な設定を盛り込んだと話している[8]。また“子供向け作品”の定義については、「子供に観てもらいたい作品ですが、“子供アニメ”にしているつもりはありません[11]」、「僕は、単に分かりやすく噛み砕いたような作品が“子供向け作品”だとは思っていない部分があって、『ファーストガンダム』の時に出会ったような、どこか未来志向を持ってる人たちを刺激するような作品を作りたい[12]」とも述べている。これらの発言意図について、プロデューサーの小形尚弘は、「子供に見て欲しい作品=分かりやすい作品」という意味ではなく、疑問を感じさせる機構を劇中に多く配置し、将来の成長と生活の中からその答えを見つけて欲しいという、旧世代から子供たち新世代への願いなのではないかと解説している[13]

放送時間帯の希望はBS11アニメ+』枠での1クール遅れネットアニマックスでの約5か月遅れネットのゴールデンタイム帯放送で実現した[14][15]。また東京MXでも、本放送終了直後の2015年4月7日(『機動戦士ガンダム』第1話「ガンダム 大地に立つ」初放映記念日)より『アニメの神様』枠内の一作品として、本放送時よりも早い時間帯で再放送されることになった。

テレビシリーズ完結後のインタビューでは、盛り込みたい内容が多く「所詮“ロボットもの”だからで諦めればいいのに、それ以上の何かを詰め込まずにはいられない悪い癖が出た」と、複雑な作品になってしまったことを反省しつつも「こんなにも見づらいアニメを作ってしまって申し訳ないという思いはある一方、でも“種”は蒔いたぞという自負心もあります。正直に言えば、個人的にはかなり好きな作品です」、「若い世代の視聴者が20年後に思い出してくれればいいと思っていて、そのための“種蒔き”をした意識はあるから無駄な仕事ではなかったと思っています」[16]、「ヒット作とは言えませんが、今の時代に作っておいて良かったと自画自賛しています」と語っている[17]


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:480 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef