ガンダムMk-II
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ガンダムMk-II(ガンダム・マーク・ツー、GUNDAM Mk-II)は、「ガンダムシリーズ」に登場する架空の兵器。有人操縦式の人型機動兵器「モビルスーツ (MS)」のひとつ。初出は、1985年に放送されたテレビアニメ機動戦士Ζガンダム』。

作中の敵側勢力である地球連邦軍特殊部隊「ティターンズ」の試作機で、『機動戦士ガンダム』の主役機「RX-78 ガンダム」の発展型。外装と内部フレーム(骨格)を独立させた「ムーバブルフレーム」という画期的な構造を採用しており、以降のMSにも同様の構造が採用されている。

物語序盤で最終的にティターンズのエマ・シーン中尉の造反により3機が反地球連邦組織「エゥーゴ」の手に渡り[注 1]、うち1機が主人公カミーユ・ビダンの搭乗機となる。劇中後半でカミーユがΖガンダムに乗り換えてからは、エマが搭乗する。続編の『機動戦士ガンダムΖΖ』では、「ガンダム・チーム」のひとりエル・ビアンノがメインパイロットを務める。

本記事では、その後の外伝作品などに登場するバリエーション機についても解説する。
デザイン詳細は「Ζガンダム#Ζガンダムのデザイン過程」を参照

当初は本来の主役機「Ζガンダム」が冒頭から登場する予定だったが、デザインと商品開発が難航した結果、3クール目までずれ込むことになり[2]、それまでの間に主役機を担うガンダムの必要性が生じた。前作からMSVを経て『Ζ』の時代に繋がるデザインが模索され、本機が誕生することとなった。RX-78 ガンダムの意匠を引き継ぐ本機は、異端のデザインであるΖガンダムに対する違和感を和らげる役目も果たした[2]。なお、富野による企画案では「デルタガンダム」という別名も与えられていた[3]

本機の登場が決定してからの具体的なデザイン作業は当初、大河原邦男永野護によって進められた[4]。大河原と永野がラフスケッチをやり取りして大まかなデザインをまとめ上げ、それを基にメカニカル作画監督の内田順久と作画監督の北爪宏幸が作画用として線を減らすなどの修正を施したラフ画稿を描いた[2][4]。このうち、内田のラフ稿に彩色したものが準備稿として、『Ζ』製作決定の報に合わせて模型情報などの各媒体にて公開された[2][注 2]。また、近藤和久によるコミックボンボン版『Ζ』では、準備稿のうち2案(うち1案は、上記のモデル化されたもの)がガンダムMk-IIの1号機および2号機として登場した。

準備稿発表の裏で作業は続けられ、残された大河原と永野のラフ稿を基に藤田一己が手を加えたものが番組制作発表や宣伝パンフレットに使用された。そして、藤田はさらにデザインを煮詰め、決定稿を描いた[2]。藤田は、『月刊ホビージャパン』1988年5月号で「どんなデザインを描いても誰も納得しないのではないか」と感じていたと明かしている[注 3][要ページ番号]。

なお、決定稿でも手の細部までは描かれていなかったため、2005年公開の劇場版『Ζ』の新作パートでは、メカニカル作画監督の仲盛文や原画マンの阿部邦博が新たにアップ用の設定を起こして描いており、後のOVA版『機動戦士ガンダムUC』でも参考にされたという[5]
設定解説

諸元ガンダムMk-II
GUNDAM Mk-II
型式番号RX-178
全高19.6m
[6] / 18.9m[7] / 18.5m[8]
頭頂高18.5m[6]
本体重量33.4t[8]
全備重量54.1t[8]
装甲材質チタン合金セラミック複合材[8][注 4]
出力1,930kW[8]
推力20,300kg×4[8]
総推力:81,200kg[6]
センサー
有効半径11,300m[8]
武装ビーム・ライフル
ビーム・サーベル×2
ハイパー・バズーカ
バルカン・ポッド・システム[8]


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