ガンダム・センチネル
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ガンダム・センチネル
小説
著者高橋昌也
イラストかときはじめ
出版社大日本絵画
掲載誌モデルグラフィックス
発売日1989年9月(ムック)
1990年7月(小説)
刊行期間1987年 - 1990年
巻数ムック:1冊
小説:1冊
その他メカニックデザイン&
キャラクターデザイン:かときはじめ
監修:あさのまさひこ
テンプレート - ノート

『ガンダム・センチネル』(GUNDAM SENTINEL)は、ガンダムの模型(ガンプラジオラマ)に関連した、雑誌の連載企画、小説、フォトストーリー。

大日本絵画社発行の月刊模型雑誌モデルグラフィックス』誌上において1987年9月号から1990年7月号まで連載(小説パートは元ストリームベース高橋昌也)され、1989年に総集編+新作模型作例掲載の別冊ムックが発売、1990年には完全版の小説『GUNDAM SENTINEL ALICEの懺悔』が発売された。
企画の進展

元々の企画はバンダイから『モデルグラフィックス』(以下MG誌)編集部へ発注されたもので、『機動戦士ガンダムΖΖ』終了から『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の公開までプラモデルのラインナップに空白が発生してしまうため、かつてのMSVシリーズに準じた形の、いわば「つなぎ」の企画としてスタートした。MG誌編集部は『ΖΖ』でデザインワークに参加しており、その縁からの依頼だったと推測される。企画は『ガンダム・センチネル』と名付けられ、誌面での連動を行い、新ガンダム(後のSガンダム)等、数点のキットを発売するというものだった。

1987年7月にガンプラの新シリーズ『ガンダム・センチネル』第一弾としてフルアーマーΖΖガンダムが発売された。フルアーマーΖΖガンダム自体は『ΖΖ』46話に登場した機体だが、キットはアニメ登場のものではなく、MG誌に掲載された1/100キット改造の牛久保孝一の作例に準じたもので、テレビ未登場の大型ビームランチャーを装備した白一色のカラーリングとなった。なお、キット化第2弾は1/300 クィン・マンサ、第3弾がスプリーム・ガンダム(後のSガンダム)となる予定だった。また、1/144 キュベレイなどの商品化の可能性を匂わせており、従来シリーズでキット化されなかったMSを製品化するという目論見も含んだ企画であった。

ところが、『逆襲のシャア』関連商品の製品化が当初の予定よりも前倒しになったため、「『ガンダム』を冠する2種類の新シリーズ商品が市場に並んでユーザーが混乱する事を避ける」というバンダイ側の理由から、センチネルシリーズのプラキット化はフルアーマーΖΖガンダムのみで一時凍結(事実上の中止)となった。

この事態に、MG誌編集部のあさのまさひこは、再商品化を目指すべく、企画をMG誌編集部に引き揚げ、模型誌の連載として『センチネル』を再始動させる。純粋な模型誌の読み物として再構成し、『月刊ニュータイプ』の協力を得て、1987年8月号のガンダム特集で自ら『センチネル』のプロパガンダを行った。記事中には庵野秀明原画のゼク・アインネロ(準備稿)や、かときはじめ(現カトキハジメ)によるSガンダムの概念図等が掲載された。

そしてMG誌1987年9月号より連載が開始され、高橋昌也によるノベライズ、かときによるデザイン、あさのまさひこ監修による作例を軸に、ガンダム世界の「リアル」をとことん突き詰めたセンチネルは、3年に渡る長期連載となった。また、模型業界の事情や、モデラーやユーザーの意識を問う記事、模型雑誌としては異様とも言える様々なコラム、かときはじめによる実際の航空宇宙技術開発の解説を踏まえたMSのメカニズム解説、明貴美加による「モビルスーツ少女」など、多様な記事が掲載された。また、読者と企画側の間で熱い意見が交わされた読者投稿コーナーの常連からは後に、何人もの模型ライターが誕生している。

人気の高まりを受けて『逆襲のシャア』シリーズ終了後にキット化が再開。Sガンダムとそのバリエーション2種、Ζプラスの計4種がキット化された。キット発売以降は当時のキットが未消化だった部分のフォローを中心とした展開が行われ、それに併せて商品化未定のMSやパーツ等をMG.O.C.K.(Model Graphix Original Cast Kitの略称)ブランドからガレージキットとして販売した。雑誌作例として製作された高度な立体物をそのまま、あるいは更なる改修を施した形でユーザーが入手出来るキットとして、ゼク・アインガンダムMk-Vネロ等が発売された。

1989年には、これまでの集大成として別冊『GUNDAM SENTINEL?THE BATTLE OF "REAL GUNDAM"?』が刊行された。新MAゾディ・アックの登場など誌上連載のフォトストーリーは大幅に加筆・修正され、最新版の設定資料、リファインEx-Sなど新作を含むセンチネルモデラーのワークス体制による模型作例、スタッフのインタビュー記事が盛り込まれた。小説パートはレイアウトの都合上文字が小さく読みにくいものとなってしまったこともあり、翌年にムックではカットされた部分を加え『ガンダム・センチネル ALICEの懺悔』の題名で書籍として刊行された。

1990年5月号・7月号掲載の連載最終回「センチネル0079」では、一年戦争のソロモン攻略戦をセンチネル的解釈でリファインしており、この際に発表されたカトキによるリファイン版RX-78が後の「ガンダムVer.Ka」となった。なお別冊発行後のMG誌連載分(センチネル0079含む)は「連載を支えてくれた読者へのサービス」と位置づけて、「ムック化は行わない」と宣言されており、掲載誌は高額で取り引きされている。

現在でこそSDガンダムシリーズに登場するなど公式作品に準じるものとして扱われているが、連載当時はMG誌創刊時のゴタゴタの遺恨やあさの達スタッフの挑発的な言動もあって業界内でも風当たりが強く、競合模型誌はもちろん他メディアでも前述のニュータイプ誌など一部を除いてほとんど採り上げられなかった[1][2]
概要

スクラッチビルドで製作された数々の模型の画像に特殊効果を加えて作られたSFXフォトと、ノベル・ストーリーを軸に、一側面としてプラモデル商品化を目指して展開された。

模型先行であることを生かし、「立体物、あるいはメカ、空間兵器としての、現実性やグラフィックを追求する」といったことが当時の作家陣によって度々謳われている。一方であさのまさひこ、かときはじめらによる設定画稿は、模型作品をフィードバックしながら進められたため幾度も改稿されている。また、「機体ごとの最初の模型作例ができるまでは公式設定は存在しない」とも言われた。

特に、そのSFXフォトは、コンピューターによる画像処理やコンピュータグラフィックスが一般的ではなかった当時としては大変に斬新なものだった。「画像をどのようにして作り上げているのか」については連載当時は「同業種に安易に模倣されるのを避けたい」という理由で公開されず、正に「これまで誰も見たことがないし真似もできない」ものとして企画内容共々「ガンダム・センチネル」という“存在”の名を高めることに貢献している。また、SF考証にも力が入れられ、モビルスーツの動力や兵装の仕様について「ガンダムセンチュリー」で提示された各種設定をベースに当時としては最大限踏みこんだ解説がなされ、スペースコロニーなど現実世界に存在する概念については、現実の科学情報を織り交ぜて説明している。

アニメ作品が主体の「ガンダム」シリーズにおいて、模型主導のメディア展開を行ったという点ではいわゆるガンプラブームの中心となったMSVに近い企画と言える。モデラーを中心に根強いファンを生み出すと同時に、この企画終了以降の模型誌の作例を含めガンプラの作例などに多大な影響を与えており、企画・連載開始から20年以上も経過しているにも拘らず本作品に対してトラウマというモデラーが数多い。特にカトキのデザインしたメカは高い人気を誇り、その幾つかはバンダイからプラモデル、完成品トイとして発売されている。

MG誌1988年10月号ならびにBクラブ誌1988年9月号誌上でサンライズ製作によるOVA化が発表されたことがある。メカニック描写を中心とした10分程度の内容で、1988年内に全国の玩具店や模型店で1980円で販売される予定とされた。しかし、発表直後に「発売時期、スタッフ編成、その他、諸々の問題の為完全決定には至らず」(原文ママ)とバンダイ映像課から連絡が入り、ペンディング状態にあることがMG誌1989年2月号で発表された。


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