ガンダムビルドダイバーズ
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ガンダムビルドダイバーズ
ジャンル
SFホビーロボット萌えアニメ子供向けアニメ
アニメ
原作矢立肇富野由悠季
監督綿田慎也
シリーズ構成木村暢
キャラクターデザイン戸井田珠里
メカニックデザイン大河原邦男海老川兼武
阿久津潤一、石垣純哉
形部一平、寺岡賢司
寺島慎也、柳瀬敬之
鷲尾直広
音楽木村秀彬
アニメーション制作サンライズ
製作テレビ東京、サンライズ
創通
放送局テレビ東京系列ほか
放送期間2018年4月3日 - 9月25日
話数全25話
テンプレート - ノート
プロジェクトアニメ
ポータルアニメ

『ガンダムビルドダイバーズ』(: Gundam Build Divers、略:GBD)は、2018年4月3日から9月25日までテレビ東京系列ほかにて放送された日本テレビアニメ。「ガンダムシリーズ」に登場する兵器のプラモデルガンプラ」を用いた「ガンプラバトル」を題材としており、過去に放送された『ガンダムビルドファイターズ (GBF)』や『ガンダムビルドファイターズトライ (GBF-T)』、2019年10月から2020年8月までネット配信された続編『ガンダムビルドダイバーズRe:RISE』と合わせて「ガンダムビルドシリーズ」と総称される[1][2]
製作
制作経緯

本作は、『ガンダムビルドファイターズ GMの逆襲』や『ガンダムビルドファイターズ バトローグ』が一段落ついたことを受けて立ち上げられた作品であり、「登場人物が自分のガンプラを操縦して戦う」という基本要素以外は、前2作とはストーリーが連続しない別作品として制作される。これには、『GBF』企画時の狙いであった「ガンプラに触れたことのない新規層に作品を見てもらう」ことを再び目的にしていることが背景にある[3]

また、スタッフ面では、監督や多くのメカニックデザイナーが『GBF-T』より続投する一方で、前2作の主要スタッフだった黒田洋介[注 1]の意見に鑑みて、シリーズ構成に木村暢、メインの作画陣に若いアニメーターを起用するなど入れ替えも図られている[3]
作風・演出

前2作では現実世界で行われる対戦競技だったガンプラバトルが、本作では仮想世界で行われるオンラインゲームとして描かれることが決定的な違いとして挙げられる[4]。この設定は、スマートフォンソーシャルゲームが浸透した新規ユーザーの目にガンプラを未来的かつ魅力的に映す狙いがあり、漫画『プラモ狂四郎』のプラモシミュレーションのようなシステムの方が、前2作のプラフスキー粒子のようなファンタジー寄りの技術よりも現実的であるという考えにもとづいている[5]。これに伴い、ゲーム内ではガンプラの体感サイズが従来のガンダム作品と同じサイズで表現されるほか、キャラクターが多種多様なアバターとして登場するなど、演出面でも違いが生まれている[5]

一方、ネットゲームを舞台とする設定は、視聴者にガンプラの必要性を懐疑させ、ともすれば主要商品の展開に影響を与えかねないため、「作り込みの差がガンプラの性能を決定する」「ガンプラを自分の手で直接ケアしないとデータ上のダメージは修復されない」などの設定を登場させることで、劇中におけるガンプラの存在意義を生み出している[5]
プロモーション

2018年2月2日におこなわれた「ガンダムビルドシリーズ 新作発表会」にて制作が発表され、主要スタッフおよび担当声優が公開された。これと同時に、インターネット上では本編第1話につながるスペシャルフィルム『「ガンダムビルドダイバーズ」プロローグ』が配信された[1]
あらすじ

ネットワークゲーム「ガンプラバトル・ネクサスオンライン」 (GBN) が人気を博す世界。主人公のミカミ・リクは、GBN王者のクジョウ・キョウヤとそのライバル、ロンメルによるガンプラバトルを目の当たりにしたことから、GBNに魅了される。親友のユッキーことヒダカ・ユキオや同級生のヤシロ・モモカとともにGBNのプレイヤー「ダイバー」となったリクは、愛機のガンダムダブルオーダイバーを駆り、GBNでしか会えない謎の少女サラ、打倒キョウヤを目指す鬼人オーガ、徒手格闘を極めんとする人狼の格闘家タイガーウルフ、くノ一姿の少女アヤメ、凄腕ガンプラビルダーの妖狐シャフリヤールなど、さまざまな人物との出会いや冒険を経験する。やがて、リクたちは自分たちのフォース「ビルドダイバーズ」を結成し、仲間たちとともにガンプラを楽しみ、そして切磋琢磨するために活動を開始する。

一方、GBN内では不正ツール「ブレイクデカール」によってガンプラの性能を引き上げ一般ダイバーに妨害行為を働く「マスダイバー」が蔓延しており、運営側でも対処しきれない事態が発生していた。キョウヤは有志を募ってマスダイバーの撲滅に乗り出し、ついにその元凶を突き止める。ダブルオーダイバーから発現した超常的な力によって元凶のガンプラは倒され、GBNの事態は収拾に向かうが、ブレイクデカールを作り出した黒幕であるシバ・ツカサはリクを名指しで呼び出し、仮想世界ではなく現実世界でガンプラを動かして戦う「GPデュエル(GPD)」での勝負を申し入れる。データ上だけでなく実際にガンプラが損傷するGPDこそがガンプラバトルの真の姿と信じるツカサは、GBNを欺瞞に満ちた世界だとして崩壊をもくろんでいた。リクはツカサの思いを受け止めつつ、GBNもガンプラを愛する者が集う場所だと強く訴え、ダブルオーダイバーの大破と引き換えに辛勝する。

戦いを経てガンプラやGBNへの想いをさらに強くしたリクは、ダブルオーダイバーの魂を引き継ぐガンダムダブルオースカイを完成させ、キョウヤやロンメルでさえクリアできなかった難関ミッション「ロータスチャレンジ」を初めて攻略する。これをきっかけに「ビルドダイバーズ」はGBN内で大きな注目を集め、上位ランカーたちもその成長に大きな関心を示ようになる。

そのころ、GBN内ではブレイクデカールとは違う新たなバグが発生し始め、放置しておけばGBN全体を崩壊させるほどの危険なものであることが明らかになる。運営側の調査の結果、発生源はサラであることと、彼女はGBNの余剰データが集まって形成された電子生命体「ELダイバー」であることが判明する。運営側の統括責任者であるゲームマスターは、サラを消滅させてバグを消去する修正パッチの作成に取りかかると同時に、彼女を危険な存在として全プレイヤーに通知する。「ビルドダイバーズ」はサラを救うために奔走し、メンバーの一員であるコーイチの発案により、サラの意識をGPD用の実機にサルベージするという作戦を実行に移す。しかし、その成功率は多く見積もっても12パーセントに過ぎず、失敗すればGBNを崩壊させかねないため、キョウヤたち有志連合やゲームマスターは難色を示す。

それでもリクたちはわずかな可能性にかけ、サラを軟禁している有志連合に「自分たちがサラの奪還に成功した場合には、サルベージ計画を実行させる」という条件で、彼我戦力差1対1万以上という圧倒的不利を承知で決戦を挑む。フォースを抜けて助っ人に参加したマギーやタイガーウルフ、本気で戦いたいと思いあえて連合側に回ったシャフリヤール、そして土壇場で参戦したオーガ率いるフォース「百鬼」の援護を得てリクたちはサラの奪還に成功するが、帰還直後に残っていたバグが集結してレイドボスとの融合や凶暴化を経てタワーに立てこもるという、緊急事態が発生する。「ビルドダイバーズ」はサラの救出に加えてGBNの雌雄を決するため、バグとの最終決戦に挑む。

バグに圧倒的な戦闘力と無限の再生能力、さらには膨大な複製能力まで駆使された結果、「ビルドダイバーズ」は再び窮地に追い込まれる。そこに、サラを救おうとするリクたちに心を動かされたダイバーたちが次々と援護に現れ、さらにはゲームマスター率いる運営陣もサラを救うために立ち上がり、激戦の末に勝利した「ビルドダイバーズ」はサルベージに挑む。サラは膨大な情報量に呑まれかけるが、仲間たちの想いに応えるためにこれを乗り越え、ついに現実世界にサルベージされる。

後日、現実世界での自身の体「モビルドールサラ」を得たサラと「ビルドダイバーズ」は、「もっと多くのことを知るべく皆で新しい世界を行こう」というリクによる提案のもと、新たな世界へ向かっていく。
作中設定・用語
ガンプラバトル・ネクサスオンライン (GBN)
システム音声 -
高橋未奈美電脳仮想空間「ディメンション」内でガンプラバトルを中心としたミッションを楽しむ、世界規模の最新ネットワークゲーム[4]。ダイバーギアさえあればガンプラなしでもログインできることから利用目的はさまざまで、ガンプラを用いたバトルやミッションだけでなく、チャットや情報収集に利用するプレイヤーも多く存在し[6]、GBNから所有権を認められているフィールドを集めるフィールドコレクターも存在する。ミッションクリア報酬で得られたガンプラのパーツデータは、専用の射出成型機で実際に金型を製造できる。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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