ガリガリ君
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この項目では、氷菓について説明しています。電気グルーヴの楽曲については「ガリガリ君 (曲)」をご覧ください。

ガリガリ君
販売会社赤城乳業
種類氷菓[注 1]
販売開始年1981年
完成国 日本
売上年間4億8000万本(2013年)
外部リンクhttps://akagiice.jp/gari/zukan/
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ガリガリ君(ガリガリくん)は赤城乳業が製造、販売する氷菓[注 1]。同社の登録商標(第2604431号ほか)[1]
概要

1981年に販売開始。以来、赤城乳業の看板商品となり、日本の氷菓の人気商品の一つとして有名となる。

製造方法は「薄いアイスキャンディーの膜(シェル)を作り、その中にかき氷(コア)を入れる」という手法を採用[2]。中に入れるかき氷は同社において「ガリガリ氷」と呼称され、当初大きな粒であったが、年々技術向上によって小さな粒に変更されたことや、2002年には「安心・安全」を打ち出して増粘安定剤天然ペクチンに変更し着色料合成品の使用を一切止めるなど、その方針に沿った食品添加物を使用したことにより、ソフトな食感に変移している[2][3]

製造本数は年々右肩上がりで、2013年度の総販個数は史上最高の4億7500万本を記録[4]日経BPコンサルティング「ブランド・ジャパン2014」ではコンシューマー部門(BtoC編)総合第14位、総合力上昇ランキング8位にランクインした[5]

売上は基本的に夏高冬低傾向となっており[6]、年間通じて7月が一番が多くて2月が一番少なくなっている[3]

ガリガリ君の知名度を押し上げる一因となった特徴的なCMソング「ガリガリ君のうた」はポカスカジャンが作詞・作曲し、歌も担当しており、2003年8月20日にはCD化された[2][7]
当たりガリガリ君(通常品)の当りスティック。左側に「1本当り」と焼印で表示され、その隣には「ガリガリ君かガリ子ちゃんと交換できます、ガリガリ君リッチとは交換できません」との説明がある。

商品の付いている棒には当りくじがあり、通常品リッチシリーズでは特典商品が異なる。通常品は焼印で「1本当り」と表示された棒が出たら当りで、買った店において当り棒(同社では「当(た)りスティック」とも呼称[8])と商品1本を無料で引き替えることができる。

リッチシリーズの当りでは、当り棒を応募することでプレゼントの品物をもらうことができる[8]。当たりの割合について、赤城乳業は『ガリガリ君の当たりの確率は、景表法という法律に則って、公正に調節致しております。具体的な確率については、申し上げられませんが、その範囲内で還元させて頂いております』と説明している[9][10]

店頭で回収された当たり棒は一旦センターに収集し、そこで棒と金銭が交換されるシステムであり、店頭における当たり棒の交換率は2000年代後期において、通常品のガリガリ君では5人に1人程度となっている[11]
マスコットキャラクター

マスコットキャラクターは商品名と同じ「ガリガリ君」で苗字は無く[12]永遠小学生[2][6]という設定。基本的にいがぐり頭でTシャツ姿に半ズボンスタイルで、口が顔の幅より倍ほど大きく、常に歯をむき出しにしている。

ガリガリ君の妹「ガリ子ちゃん」(後述)幼稚園児[12][13]で年齢は不明の設定となっている[6]。由来は中国からの研修生が研修期間中の日誌で提出したもので、それが採用された。現在の家族設定はこの兄妹2人のみとなっている[12][13]

2000年代前半以降、子供達の興味関心を惹き話題性も高いキャラクターとしてガリガリ君が成長したことから、赤城乳業は販促活動をスムーズに行うため、子会社「ガリガリ君プロダクション」を設立して、精力的にキャラクタービジネスを行っている[2]
過去の設定・キャラクター

2000年のリニューアル以前は、下記のように家族やキャラクターの設定が一部異なっていた[2][3][11][14]

ガリガリ君 - 中学3年生(15歳)

妹 - ガリナ(4歳)

弟 - カジロー(7歳)

祖父 - 冷蔵(76歳)

祖母 - ハナ(78歳)

父 - ひろし(45歳)

母 - かおり(47歳)

いとこ・弟 - ソフト君(後述)

歴史

1970年代後期、赤城乳業は第二次オイルショックによるコスト高を吸収するため各種商品を値上げしたが、大手メーカーは値上げを見合わせた影響により、当時主力商品であった「赤城しぐれ」を始めとする同社商品の売上は低迷し、工場ラインも停止するなど会社設立以来初めて危機的状況に陥り、このピンチを打破するために新商品の開発が行われた[2]

開発陣から苦悩の末に「赤城しぐれ」をワンハンドで食べられるようにするというアイデアが捻出され、それを具体化してガリガリ君の源流となった商品、ゼリーでかき氷を固めた棒スティックタイプのアイスを1980年に発売、売上を伸ばした一方でアイスが袋の中でバラバラになってしまうクレームも多発、総合的には失敗に終わった[2]

これらの反省点を元に、商品コンセプト「遊びに夢中の子供が片手で食べられるかき氷」[11][15]にて開発が進められ、それに伴いかき氷を使用しながらも型崩れしない棒アイスの構造・製造方法が模索された。

そして、「薄いアイスキャンディーの膜(シェル)を作って、その中にかき氷(コア)を入れる」という製造方法が編み出された事により、問題点が克服された[2]

商品名は氷をかじった時の擬音から「ガリガリ」でほぼ決まりかけていたが、スタッフ一同物足りなさを感じていたところ、社長(当時)が「じゃあ、『君』を付けようよ」と提案し採用され『ガリガリ君』となった[2]。キャラクターも欲しいとの要望があり、名前に見合ったものが社内でデザインされ、当時は「“昭和30年代のガキ大将”をモチーフにした中学3年生」の設定だった(リニューアル後「小学生」に変更)[2][11]

1981年、当たり付きアイスキャンディーとして『ガリガリ君』を発売、価格は1本50円、当初のフレーバーはソーダコーラグレープフルーツ


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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