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.mw-parser-output .pathnavbox{clear:both;border:1px outset #eef;padding:0.3em 0.6em;margin:0 0 0.5em 0;background-color:#eef;font-size:90%}.mw-parser-output .pathnavbox ul{list-style:none none;margin-top:0;margin-bottom:0}.mw-parser-output .pathnavbox>ul{margin:0}.mw-parser-output .pathnavbox ul li{margin:0}ガメラシリーズ > ガメラ2 レギオン襲来
ガメラ2 レギオン襲来
Gamera 2 : Attack of the Legion
監督金子修介(本編)
樋口真嗣(特撮)
脚本伊藤和典
製作土川勉
『ガメラ2 レギオン襲来』(ガメラツー レギオンしゅうらい)は、1996年(平成8年)7月13日に大映(現・KADOKAWA)が製作し、東宝洋画系にて公開された日本の怪獣映画。平成ガメラシリーズ第2作。
概要撮影に使用された道具類の展示。
金子修介が監督した平成ガメラシリーズ(いわゆる「平成三部作」)の第2作。前作『ガメラ 大怪獣空中決戦』(以降、『1』)から1年後の日本を舞台に、宇宙怪獣レギオンと自衛隊、ガメラの戦いを描く。
当初、敵怪獣候補にはギロンや大型バルゴンが挙がっていたが不採用になり、自由な発想ができるよう新たな宇宙怪獣に決まった[2]。
次作『ガメラ3 邪神覚醒』(以降、『3』)では本作品での出来事が直接的に触れられており、特に本作品での終盤における展開が『3』での出来事に大きく関係している。『1』(1995年)の時系列上の続編ではあるが、ストーリーにおける関連要素は多くない。
封切り直後は配給収入が10億円に届く勢いだったが失速し[3]、7億円の結果となった[1]。観客動員は120万人を記録した。
1996年第17回日本SF大賞受賞。1997年第28回星雲賞映画演劇部門・メディア部門賞受賞。映画として初めての日本SF大賞受賞となった。
2021年2月11日には、ガメラ生誕55周年記念として製作された4K HDR版(#映像ソフト化を参照)を劇場上映するドルビーシネマ版が期間限定公開された[4]。 ギャオスとの戦いから1年後の冬。北海道周辺へ流星雨が降り注ぎ、そのうちの1つが支笏湖の北西約1キロメートルにそびえる恵庭岳の近くへ落下した。隕石落下を受けてただちに陸上自衛隊第11師団の化学防護小隊が出動し、大宮化学学校からも渡良瀬佑介二等陸佐や花谷一等陸尉たちが現地調査に派遣される。懸命の捜索にもかかわらず隕石本体は発見できなかったが、着地の瞬間に制動がかけられた痕跡があり、現地から遥か雪原の彼方までには、隕石が移動したような痕跡が残っていた。一方、緑色のオーロラの調査に訪れて渡良瀬たちと遭遇した札幌市青少年科学館の学芸員・穂波碧は、隕石が自力で移動した可能性を示唆する。それを裏付けるように、近郊ではビール工場のガラス瓶やNTTの光ファイバー網が消失するという怪現象が多発し、その発生地点は札幌市に向かって少しずつ移動していた。 隕石落下から5日目、ついに事件の元凶が姿を現す。札幌市営地下鉄南北線トンネル内で列車が謎の生物に襲撃され、それに呼応するかのように高さ数十メートルの巨大な植物がすすきののデパート[注釈 1]を突き破って出現した。怪現象を追っていた渡良瀬は、体長3メートルほどもある昆虫とも甲殻類ともつかない奇怪な生物の大群を目の当たりにする。 奇怪な生物(群体)と巨大な植物(草体)は流星群と共に外宇宙から飛来したものであり、互いに共生関係にあると考えられた。群体はガラスや土などに含まれるシリコンを摂取し、その分解過程で発生した大量の酸素で草体を育てるが、その高濃度環境下では酸素の持つ毒性によって地球の大部分の生物は生存できない。ただちに自衛隊は草体の爆破を決定し、穂波は草体が種子を宇宙に打ち上げることによって繁殖すると推測する。コンピュータがシミュレートした草体の爆発力は、札幌を壊滅させるに充分なものであった。 草体の爆破準備が進む札幌に三陸沖から浮上したガメラが飛来し、プラズマ火球で草体を粉砕する。しかし、その直後に地下から無数の群体が現れ、自身たちより巨大なガメラを覆い尽くした。花谷は聖書の一節から、群体を「レギオン」と名付ける。ガメラが群体の攻撃に耐えきれなくなって退却した後、地下から羽を持つ巨大なレギオンが出現し、夜空に飛び去った。巨大レギオンは緊急発進した航空自衛隊のF-15J戦闘機のミサイル攻撃で津軽海峡にて撃墜されるが、洋上には羽の一部しか発見されず、レギオンたちは行方をくらます。 レギオンが宇宙生物であることを見抜いていた穂波とNTT北海道の技術員・帯津は、レギオンの生態解明のために渡良瀬に協力することになる。解剖の結果や札幌での事件の分析などから、渡良瀬たちはレギオンが電磁波によってコミュニケーションし、電磁波を発する物を敵と見なして攻撃する習性を持っていると推測するが、それは電磁波の過密する大都市が狙われることを示唆していた。 そんな中、仙台市街地に新たな草体が出現する。札幌よりも温暖な仙台では草体の成長が速いために対応が間に合わず、種子発射は時間の問題となってしまい、仙台市全域に避難命令が発令される。そこには、かつてガメラと交信した少女・草薙浅黄がスキー旅行で訪れていた。草薙や穂波などは避難民を輸送する陸上自衛隊のCH-47Jが発着する霞目飛行場に向かうが、ヘリに乗り込む途中で目の前に再び草体を駆逐すべくガメラが飛来する。
あらすじ