ガチョウ
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ガチョウ
シナガチョウの成鳥 ヨーロッパ系種ガチョウ(エムデン種)の成鳥
分類

ドメイン:真核生物 Eukaryota
:動物界 Animalia
:脊索動物門 Chordata
亜門:脊椎動物亜門 Vertebrata
:鳥綱 Aves
:カモ目 Anseriformes
:カモ科 Anatidae
亜科:ガン亜科 Anserinae
:マガン属 Anser
:ハイイロガン Anser anser & サカツラガン Anser cygnoides
品種:ガチョウ

学名
A. a. domesticus & A. c. domesticus
和名
ガチョウ
英名
Domestic Goose
古代エジプト、サッカラにある墓の壁画に描かれた強制給餌の様子。ガチョウの親子ガチョウの威嚇。また、この画像からでも、口内が確認できる。くちばしの縁が細かい歯状となっている。これは、tomia(英語版)(単数形:Tomium)と呼ばれるものである[1]。また、舌にも牙状の部位が確認できるが、lingual nailと呼ばれるものである[2]。これらは、水草を口の中で濾して食べるための形状である[3][2]ガチョウの顔。ガチョウの鳴き声ガチョウの羽

ガチョウ(鵞鳥、鵝鳥、家雁、: Domestic goose、: oie)は、カモ目カモ科ガン亜科の鳥。の仲間。家禽。白い姿はアヒルに似ているが互いに別の種。
概要

ダーウィンは、本種について著書[4]にて、

 「野生の(ガン・かり)を飼いならして家禽化したもので、家禽としてはニワトリに並ぶ歴史を有しており、古代エジプトにおいてすでに家禽化されていた記録がある」

との旨を記しているが、前半はともかく、後半については、今日では古代エジプトで飼養されていたのは本種ではなく、エジプトガンであるとする学者もいる[5]。ガンと姿形は似ているが、体は大きく太っており、飛ぶ力はほとんどない(飛べないのは同じでも進化の観点から飛べない鳥には当たらない)。

粗食に耐えながらも短期間で成長し、肉質が優れ、良質な羽毛を備える。肉は食用に、油は食用や薬として、また日本ではあまり食用に供されることはないが、世界的には卵も広く食用とされる。羽毛は羽根布団ダウンジャケットバドミントンのシャトル、鵞ペンなどに用いられるが、羽毛の利用はどちらかといえば副次的なものである。

その一方で警戒心が非常に強く、見知らぬ人間や野良猫等他の動物を見かけると金管楽器を鳴らしたような大声で鳴き騒ぎ、対象を追いまわし首を伸ばしてくちばしで攻撃を仕掛けることから、古来より番犬代わりとなることが知られていた。酒造会社バランタインの醸造所を警護するスコッチ・ウォッチ(英語版)が有名。

ガチョウは、日本全国の一部の小学校飼育小屋でも飼われている。
品種詳細は「ガチョウの品種の一覧(英語版)」を参照

現在飼養されているガチョウはハイイロガンを原種とするヨーロッパ系種と、サカツラガンを原種とする中国系のシナガチョウ(英語版)に大別される。シナガチョウは上くちばしの付け根に瘤のような隆起が見られ、この特徴によりヨーロッパ系種と区別することができる[6][7]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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