この項目では、給湯器(ボイラー)について説明しています。家庭用のお茶など電気給湯器については「電気ポット」をご覧ください。
給湯器(きゅうとうき、英: hot water dispenser
[1])とは水を湯に変えて供給する器具のことである。湯沸かし器(ゆわかしき、英: Boiler)、温水器(おんすいき、英: Water boiler)ともいう。ここでは日本市場向けの一般家庭用の給湯器について述べる。目次日本市場においては、都市部でも発電所の蒸気供給等がごく一部の地域でしか行われなかった事から、セントラル式の給湯器の普及は病院や理髪店などに留まり、家庭用としては1965年頃に発売された台所等局所式のガス瞬間湯沸かし器以降普及したと考えられる。また日本においては入浴にシャワーでなくバスタブを用いる文化がある事から、風呂釜と呼ばれる局所式の風呂湯沸かし専用の装置が、瞬間湯沸かし器以前から存在していた。現代の家庭用給湯器は主としてセントラル式であり、湯を供給するという本来の意味での給湯機能に加え、風呂湯沸かし機能や、温水セントラルヒーティング機能なども併せ持つものもある。
用途別・設置箇所別・熱源別に以下が用いられている。
近年国や自治体によるエコ補填があり、エコ給湯器(エコキュート、エネファーム、エコウィル、エコワン等)の導入採用率が高まっている。
このエコ給湯器により家庭の光熱費負担を減らすことができるというメリットがある。
しかしながら、これらエコ給湯器には、新技術であり、想定外不具合によるメンテナンスによる出費や、エコ給湯器特有の低周波騒音(低周波音)による近隣騒音トラブルにより、騒音訴訟リスクによる出費があったりとして、必ずしもエコ給湯器を導入することが家庭の光熱費負担を減らすこととは限らない。
これらについては、騒音については設置基準、設置場所、またメンテンナンスについては使用者の機械理解に左右される為、注意が必要である。 温水セントラルヒーティングの熱源機機能を併せ持つ風呂給湯器。内部に3系統以上の熱交換器を持ち、給湯・風呂循環・セントラルヒーティング熱源として用いる事が出来る。風呂循環及びセントラルヒーティング水系には独自にポンプ機能を持つ物が多い。他の特徴は自動風呂給湯器と同様である。 ボタン操作のみで自動的に一定水量まで風呂に給湯を行い、設定された時間内において風呂温度を一定に保つよう追い焚き 給湯機能のみを持つ単機能の給湯器で、シンプルな構造である。燃焼系を持つ場合は概ね屋外に設置される。貯湯式と瞬間式に大きく分かれ、貯湯式は大きなタンクを併設または給湯器自体がタンク自身である。燃焼系を伴う場合は1系統以上の熱交換器を持つ。概ね屋内に設置されるリモコンで温度設定が可能。風呂へ給湯する事も可能であるため、追い焚きを必要としない、もしくはイニシャルコストの削減等の目的で、自動風呂給湯器を用いず単機能の給湯器を代用する事も可能であり、アパートなどで用いられているケースが多い。 風呂の湯沸かし・追い焚きに特化した単純構造の装置。給湯機能を持つ場合と持たない場合がある。バランス釜等とも呼ばれる。高度成長期においては普及傾向だったが、現代においては長所がほとんどない事から減少しており、新規に設置することは山小屋等の特殊な事情以外では稀。厳密には給湯器とは呼べない。 温水セントラルヒーティングの熱源機。内部に1系統の熱交換器とポンプを持つ物が多く、循環系を構築している。お湯を供給する機器ではないため、厳密には給湯器とは呼べない。 蛇口と給湯器が分離した構造をしている装置で、配管を用い複数の蛇口への供給を可能にしている物を言う。蛇口までの経路が長くなる事を想定しており、供給水圧の連続的変化に耐えられる構造を持つ。屋内外を問わず蛇口から離れた場所に設置されるケースが多いため、リモコンで設定を変更する事が出来る物が多い。自動風呂給湯器は基本的にセントラル式である。 単一の蛇口への給湯もしくは給湯器自体に蛇口がついており、温水を使用する箇所に設置される物を言う。瞬間湯沸かし器が代表例であり、比較的小型の装置が多い。屋内に設置される場合が多い。セントラル式の補助装置として用いる場合もある(即湯器)。
主なメーカー
長府製作所-国内シェア第1位
ノーリツ-シェア第2位
コロナ-シェア第3位
サンポット-シェア第4位
三菱電機-シェア第5位。ダイヤホットブランドで、業務用の大型から一般家庭用まで幅広いラインナップがある。
パナソニック
東芝
リンナイ
パロマ
日立
用途別の分類
温水暖房付き風呂給湯器
自動風呂給湯器
給湯器
風呂釜
温水暖房熱源機
設置箇所別の分類
セントラル式
局所式
熱源別の分類
電気給湯器 火気の使えない場所で利用される業務用の電気給湯器。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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