ガクラン八年組
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ガクラン八年組
ジャンル
ヤンキー漫画
バトル漫画
少年漫画
漫画
作者しもさか保
出版社講談社
掲載誌週刊少年マガジン
レーベル講談社コミックス
発表号1981年21号 - 1983年20号
発表期間1981年5月6日 - 1983年5月4日
巻数全11巻
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画
ポータル漫画

『ガクラン八年組』(ガクランはちねんぐみ)は、しもさか保漫画作品。1981年より週刊少年マガジンにて連載開始。
概要

留年続きで高校八年生になる3人の主人公番長集団)が、学園を狙うの学生集団や暴力組織と激しい戦いを繰り広げる。物語が進むにつれて敵役キャラクターが過剰に巨大かつ残虐になってゆき、刀剣は勿論爆薬を喧嘩に使用することは日常茶飯事、終盤には身長が十数メートルに及ぶことや、大型トラック船舶を抱え上げて振り回す、投げ飛ばすなどのシーンが有名だが、ギャグではなく真剣に描かれた熱血作品である。不良漫画ではあるが、登場人物の死が明確に描かれるシーンも多い。

1999年には、『硬派ガクラン八年組』というタイトルでワイド版単行本がリイド社より復刻出版(全5巻)された。

登場人物の中には幕末の人物から名が取られたキャラクターも多い。
用語
学校
私立地蔵堂学園(しりつじぞうどうがくえん)
横浜市内の私立高校であり、本作の主な舞台となる学校。市内進学率ナンバーワンを誇る名門校。部活動に力を入れており、サッカー部は強豪として知られている。
高野台高等学校(こうやだいこうとうがっこう)
特別読切第2話に登場する神奈川県内の高校。地蔵堂学園とは応援合戦におけるライバル校同士。
卍寺学院高校(まんじがくいんこうこう)
神奈川県の山間に居を構える仏教系の高校。大鉄曰く「やくざ坊主のあつまっとる高校」。
鎌倉観音崎高校(かまくらかんのんざきこうこう)
鎌倉市所在の高校。地蔵堂学園とは応援合戦におけるライバル校同士。
私立横須賀愛海学園(しりつよこすかがくえん)
横須賀市所在の学校。鮫島が在籍している。かつて生徒が不祥事を起こしたことにより、甲子園行きが取り止めにされたことがある。
土門系組織
関西学士連合(かんさいがくしれんごう)
土門一族率いる
関西の暴力組織。土門の提唱する革命のために作り上げられた組織で、1万の兵力を有する。最後は光国自らの手で解体された。
大日本極道秋桜会(だいにほんごくどうこすもすかい)
国明主催の私塾。将来土門一族が日本を支配した時の私設軍隊の兵士たちを育てる軍事教練施設。制服は白ランと新撰組に酷似した羽織。授業では「ケンカ」「カツアゲ」「殺し」などの教科を教わる。最後は光国の命を受けて解散する。
黒秋桜四天王(くろこすもすしてんのう)
光国の護衛のために国明が育て上げた4人の勇士。全員が常人の倍ほどの身長がある巨体の持ち主。
その他の派閥
伊集院家(いじゅういんけ)
鹿児島出身の名家の一族。明治維新の際に薩摩藩出身の役人として活躍したが、その歴史は闇に葬られており、日本を手にすることを夢見ている。
男泣島(だんきゅうじま)
伊集院一族の保有する島。伊集院家に刃向ったものの更生施設が存在する。
鉄騎兵団(てっきへいだん)
伊集院家配下の暴走族九州を根城にしている。
東北ササニシキ連盟(とうほくささにしきれんめい)
北海道東北北陸の荒くれ集団を束ねる一大農業組織。他の追随を許さない機動力を持つ。部隊員は全員、編み笠を被っている。
名古屋極悪一家(なごやごくあくいっか)
東海の覇権を有する暴力組織。
広島仁義同盟(ひろしまじんぎどうめい)
中国地方のやくざ者を束ねる組織。1万2千人の兵力を有する。
土佐連合会(とされんごうかい)
四国最大の不良グループ。兵力は1万8千人。
武器・道具
大根性養成ギプス(だいこんじょうようせいギプス)
秋桜会が開発した、筋力を大幅に抑制する
ギプス。これを付けてトレーニングすることにより根性を身に着けるとのこと。
剛刀「無双竜」(ごうとう むそうりゅう)
土門家に伝わる名刀。そのひと振りはも断つとされる。姫子を人質に取られた山崎が大鉄と闘った際に光国から与えられた。
大剛弓(だいごうきゅう)
阿修羅王が使用する巨大な。射出する丸太を削った巨大なものであり、その速度は大気との摩擦で先端からが上がるほど。
一文字針四連砲(いちもんじばりよんれんほう)
百鬼魔王の義手に仕込まれた暗器超合金製のを高速で射出する武器で、百鬼魔王の親指を除く四指の先から発射される。
登場人物

新選組を始めとする歴史上の人物から姓名が取られている者も多い。
地蔵堂学園
八年組
西条大鉄(さいじょう だいてつ)
「地蔵堂学園」
留年8回生。後述の2人とともに「八年組」と呼ばれており、同校応援団長。小学校までは大阪在住だった事から、「お前」が「おどれ」になったり、台詞の語尾に「?じゃい」が付いたりするなど、河内弁と思しき方言を話す。小学生レベルの漢字も読めないなど学力は低いが、どうやって進学校である地蔵堂に入学できたのかは不明。戦闘時には相手が武器を使用していても基本的には素手で立ち向かい、勇敢にこれを倒していく。電柱をへし折ったり、コンテナを投げ飛ばしたりするほどの怪力の持ち主であり、打たれ強さも超人的。関西学士連合、秋桜会との戦いの後に伊集院一族に拾われ同盟を組むように提案されるが、これを拒否したために男泣島の矯正院に投獄されてしまう。そこで又三郎の心意気を見届けてその遺志を継ぎ闇の帝王を撃破、鬼頭・長倉らと合流し一路大阪を目指す。熊本では鉄騎兵団を蹴散らし、大阪城では烈火竜との一騎討ちを退け、敬三を護るために天守閣に乗り込んだ。悪童三人衆、クジラを撃破するが加倉井の死に動揺して天守閣から降り、総攻撃を受けて捕らえられる。大阪城地下牢で処刑されそうになるが十字架から抜け出し、大阪城を支える大黒柱を破壊して大阪城を倒壊させた。物語の後半には巨大化する敵キャラクターたちに対して建物を粉砕し人体を貫通するパンチを打つ、を投げつける、を握り潰してにする、舗装のコンクリートを引きはがして地盤をひっくり返すなど超人的な戦闘力を見せるようになるが、伊集院一族との最終決戦終了直後、猪狩玄播が自爆目的で持参した火のついた大量のダイナマイトの上に仲間を庇うべく伏せ、避難を促す忠告も意に介さずそのままダイナマイトは爆発。爆発後、彼のガクランだけが現場に残っていた。
山崎平九郎(やまざき へいくろう)
「八年組」の1人。剣術に優れている。また一流大学からも推薦の話が来るほどの秀才であるが、なぜか中間・期末テストは常に白紙提出を続けている。3人の中では最も色男であり、「硬派」を全面に押し出した同作品の中で、唯一複数の女性との経験を持っているが、普段はストイックな一面を見せている。秋桜会との戦いの後に重傷を負って記憶を失い、京都の芸者・小春のもとで匿われていたが、伊集院一族に仕える影の軍団の襲撃を受ける。これを退けるも、二度目の戦いの際に軍団長・観柳斎を破り、彼の言い残した言葉通り大阪城へと向かった。大阪城では伊集院一族と激戦を繰り広げられるが、総攻撃の果てに八年組の仲間たちと共に地下牢に幽閉され、処刑されそうになる。しかし大阪城倒壊に際し脱出し、生還した。横浜に帰還した後に小春と再会し、婚約する。伊集院一族との戦闘の末に烈火竜を撃破するも、同一族のリーダーである伊集院学の放ったボーガン心臓を貫かれて死亡。八年組のために用意された地蔵堂学園の卒業式場では、「祝 八年組卒業式 山崎平九郎・柴門小春結婚式」の垂れ幕が上がっていた。
原田力(はらだ りき)
「八年組」の1人で、同校の番長。糸目であり、首にぶら下げている大きな数珠トレードマーク。身長は175cm、体重80kg[1]。強敵にすぐやられる、いわゆる「噛ませ犬」的な描写が多く、3人の中では最も弱いと言われているが、それでも二の腕でビール瓶を挟んでへし折るほどのパワーを持ち、後に八年組に加勢するメンバーたちを陰で引っ張るなど、ムードメーカー的な存在。女好きだがストライクゾーンはかなり広く、お調子者。学力は大鉄と同レベル。口癖は「バータレ(ばかたれ)」。秋桜会壊滅時に重傷を負うが卍に助け出され、京都の寺院で療養する。途中で影の軍団の襲撃を撃退し、平九郎の所へと向かうが、彼が記憶喪失になっていたことにショックを受けてしまう。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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