カ科
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この項目では、昆虫のカ(蚊)について説明しています。仮名文字・日本語の音節については「」を、その他の用法については「カ (曖昧さ回避)」をご覧ください。

「ボウフラ」はこの項目へ転送されています。土瓶の一種については「ボーフラ」をご覧ください。

「蚊」はこの項目へ転送されています。その他の用法については「蚊 (曖昧さ回避)」をご覧ください。

「ちから」などと読む漢字の「」とは異なります。

カ科
ガンビアハマダラカ Anopheles gambiae
地質時代
ジュラ紀
分類

:動物界 Animalia
:節足動物門 Arthropoda
:昆虫綱 Insecta
:ハエ目(双翅目) Diptera
亜目:カ亜目(長角亜目、糸角亜目) Nematocera
下目:カ下目 Culicomorpha
上科:カ上科 Culicoidea
:カ科 Culicidae

学名
Culicidae
Meigen, 1818
英名
mosquito
亜科


オオカ亜科 Toxorhynchitinae

ナミカ亜科 Culicinae

ハマダラカ亜科 Anophelinae

カ(蚊)は、ハエ目(双翅目)糸角亜目カ科(学名: Culicidae)に属する昆虫である。イエカ属ヤブカ属ハマダラカ属など35、約2,500?約3000種が世界に存在し、うち日本は100種程度である(東京都福祉保健局による)[1]ヒトなどから血液を吸う吸血動物であり、種によっては各種の病気を媒介する衛生害虫である。

カの最も古い化石は、1億7,000万年前の中生代ジュラ紀地層から発見されている。
形態Culiseta longiareolata (Macquart, 1838) のメス
体長
成虫ハエと同様、2枚のを持ち、後翅は退化して平均棍になっている。細長い体型で、は丸く、は長い。大きさは様々だが、ほとんどは15mm以下である。
消化管
カの消化管は前腸、中腸、後腸の3つの部分に分けられる[2]。前腸には唾液腺、食道などがある[2]。カには胃のほかに腹側吸胃と呼ばれる器官があり、中腸の入り口付近から分岐し、樹液の消化に用いる[2]。胃は中腸に位置しており血液を処理している[2]。中腸と後腸の中間にはマルピーギ管と呼ばれる、老廃物を尿として排出する器官がある[2]
生態
飛行速度
重量はわずか2?2.5
mg、飛行速度は約1.5?2.5km/hほどであり、通常でも1秒間に520回以上羽ばたくが、吸血後は体が重くなるため大幅に羽ばたく回数が増え、それに伴い飛行速度は落ちる。カの飛翔距離やそれに起因する行動圏の広さは種によって様々である。長崎県における調査によるとコガタアカイエカの通常の1日の行動範囲は1km程度であるが、中には1日で5.1kmの距離を飛ぶ個体もあり、また同種が潮岬南方500kmの位置から採集されている。これは風速を考慮すると高知県から24時間、あるいは静岡県から19時間で到達したと考えられている。その一方で、タイ王国バンコクにおけるネッタイシマカの調査では、24時間で37mしか移動していないことが記録されている。JICAの公表する資料によれば、ハマダラカのうちタンザニアダルエスサラーム市(最大都市)とタンガ市(北部の港湾都市)で流行している土着マラリアの主要な媒介蚊 Anopheles gambiae(真水で棲息)と An. merus(塩水で棲息)の成虫の飛翔範囲は幼虫棲息地を中心に数百mであるという[3]。また同じハマダラカ類で、一日の飛翔距離は An. funestus で800 m 程度、An. pharoensis で9kmであることが記録されている。
羽音
蚊の羽音は400Hz?900Hz程度であり、種類によって異なる。羽音を利用した誘殺駆除や忌避グッズもあるが、羽音の10倍もの倍音を持つ3?6kHzの音を発する忌避グッズもある。こういった超音波や音波で蚊を避けるグッズは、2007年11月20日、日本の公正取引委員会により、公的機関での実験の結果「効果が認められない」とされ、景品表示法違反による排除命令が出された[4]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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