カールスバッド_(カリフォルニア州)
[Wikipedia|▼Menu]

カールスバッド
City of Carlsbad

カールスバッド中心街
位置

サンディエゴ郡内の位置
座標 : .mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯33度7分19秒 西経117度17分49秒 / 北緯33.12194度 西経117.29694度 / 33.12194; -117.29694
歴史
市1952年5月17日
行政
アメリカ合衆国
  カリフォルニア州
 サンディエゴ郡
カールスバッド
City of Carlsbad
地理
面積 
  域105.6 km2
    陸上  97.0 km2
    水面  8.7 km2
標高16 m
人口
人口(2020年現在)
  域114,746人
その他
等時帯太平洋標準時 (UTC-8)
夏時間太平洋夏時間 (UTC-7)
公式ウェブサイト : ⇒www.carlsbadca.gov

カールスバッド(: Carlsbad)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンディエゴ郡にある都市。サンディエゴの北50qに位置している。人口は11万4746人(2020年)。太平洋岸は砂浜海岸となっており、週末は大勢の市民でにぎわう。

高い資産価値、高い家庭収入中央値、および高い教育レベルによってカリフォルニア州はもちろんアメリカ合衆国でも最も裕福なクラスの社会に属している。人口密度が低く、海岸部に位置し、繁盛する商業部門があり、さらに表彰される教育学区があることなど全てが、この地域の高い生活水準に貢献している。アメリカ合衆国でも最も高収入が得られる場所になっている。カールスバッド市は主にショッピング、観光、好調なハイテク産業およびリゾート生活の町として知られている。

1952年に市制が執行された。オーシャンサイド市に併合されることを避ける目的があったという。市はカリフォルニア州の自治体としては初めて希少な野生生物の生息域を保護する条例を発行した。また市域内の特定量の土地を如何なる種類の開発からも保護することとし、新しい開発プロジェクトで破壊される生物生息域を回復するためにそこそこの予算も遣っている。
歴史ジョン・フレーザーの彫像

カールスバッドの歴史は、現在のアグア・ヘディオンダ・ラグーンがある場所近くにパラマイと呼ばれる集落を造ったルイセーニュ族インディアンから始まっている。1880年代にジョン・フレーザーという元水夫がこの地域に井戸を掘った。この水を鉄道駅に給水することを始め、間もなくこの駅がフレーザー駅と呼ばれるようになった。2番目に掘った井戸の水を試験すると、オーストリア=ハンガリー帝国(現在はチェコ共和国)のカルロヴィ・ヴァリ(英語でカールスバッド)にあるヨーロッパでも有名な温泉の水と化学成分で類似していることが分かった。

この発見を活かすために、ドイツ生まれで中西部から移住してきていたゲアハルト・シュッテとサミュエル・チャーチ・スミス、D・D・ワーズワース、およびヘンリー・ネルソンがカールスバッド土地鉱水会社を結成した。その後間もなく町の名前もカールスバッドに決まり、観光客を惹き寄せるために大掛かりな宣伝活動も行われた。この地域が成長を始め、1880年代には住宅や事業が増加していった。柑橘類アボカドオリーブなどの農業が発展し、辺りの風景が変わった。1887年暮れにはサンディエゴ郡の土地価格が下がったが、カールスバッドの町は肥沃な農業用地があったために生き残った。

ジョン・フレーザーが最初に井戸を掘った場所は現在、カールスバッド・ブールバード沿いにあるドイツ・ハンザ風家屋の複製である「アルト・カールスバッド」で見ることができる。

1976年3月に世界初のスケートボードパークであるカールスバッド・スケートパークが建設された。カールスバッド・レースウェイがある敷地内にあり、発案者のジャック・グラハムとジョン・オマリーが建設した。
地理

カールスバッドは北緯33度7分19秒 西経117度17分49秒 / 北緯33.12194度 西経117.29694度 / 33.12194; -117.29694に位置する[1]アメリカ合衆国国勢調査局に拠れば、市域全面積は40.8平方マイル (105.6 km2)、このうち陸地は37.4平方マイル (97.0 km2)、水域は3.4平方マイル (8.7 km2)で水域率は8.24%である。水域の大半は3つのラグーン(潟湖)と1つの湖である。

北はオーシャンサイド、南はエンシニータス、東はビスタと隣接している。

現在の市域は繁盛する観光地の多くを含め、その大半が1970年代以降周辺の未編入領域を併合してきたものである。
市内の地区昔のサンタフェ駅、1907年建設、アメリカ合衆国国家歴史登録財に指定され、現在は市の観光案内所に使われているカールスバッド市内北東地区と北西地区の夜景

カールスバッド市内は東西方向のパロマ空港道路(郡道S12号線)と南北方向のエル・カミノ・レアル道路でほぼ4分されている。それぞれ北西地区、北東地区、南東地区、南西地区と呼ばれている。
北西地区

北西地区は市内で最も古い地域である。新しい開発地が幾らかはあるが、既に確立された一戸建て住宅が多く、ある場所ではアパートや集合住宅になっている。この地区の多くの場所が昔からあるという事実はハイランド・ドライブなど側道や街灯が無い通りがあるという事実で明らかである。

ブエナビスタ・ラグーンとアグア・ヘディオンダ・ラグーンに沿って、開発によっても比較的手を付けられず、市からレクリエーションに使うよう指定された樹林であるホスプ樹林がこの北西地区にある。ブエナビスタ・ラグーンは議論の多い3主題の1つである。関心のある市民が現在、市政委員会がこの地域を新しい住宅地域と最新鋭の市役所施設に指定することを止めるよう請願を起こしている[2]
カールスバッド・ビレッジ(カールスバッド中心街)
カールスバッド・ビレッジ・ドライブ(元のエルム・アベニュー)に沿っており、カールスバッド・ブールバード(太平洋岸ハイウェイあるいはアメリカ国道101号線)の西、州間高速道路5号線の東である。ここは再開発が進行中であり、多くの専門店、衣料品店およびレストランがある。カールスバッド・ビレッジ協会[3]が後援する定期開催の行事として、毎週土曜日と水曜日の午後1時から5時まで開かれる農家・市場直結市、毎年8月の第2日曜日午前9時から木曜日の午後5時までコースト・アートウォークで開かれる芸術の街頭祭「アート・イン・ザ・ビレッジ」、毎月最終木曜日に前夜祭が行われる「フレーバーズ・オブ・ザ・ビレッジ・レストラン・ウィーク」と「カールスバッド・ビレッジ衣類ショー」があり、中心街に地域全体から多くの人を集めている。カールスバッド商工会議所は1年に2回、5月と11月の第1日曜日に「カールスバッド・ビレッジ・ストリートフェア」と呼ぶストリート・フェアを開催している。この祭は北アメリカで1日だけ開催されるストリート・フェアとしては最大のものであり、出店数およそ1,000、観客は10万人を超えている。
ザ・バリオ
1920年代に作られたカールスバッドでは最初の地区だった。ラテン系住民が多く居住しており、カールスバッド市民図書館のスペイン語版であるセントロ・デ・インフォルマシオンがある。
オールド・カールスバッド
ブエナビスタ・ラグーンの南、エル・カミノ・レアル道路の西、キャノン道路の北の地域を言う。ここはカールスバッド市当初の領域であり、歴史ある多くの建物が存在している。恐らく社会経済学的に最も多様な地区であり、家屋は巨大な邸宅から質素な1階建て家屋まである。建築様式もまた多様である。多くの小学校があり、カールスバッド高校とカールスバッド・シーサイド・アカデミー、マグノリア小学校もある。唯一の歴史博物館であるマギー・ハウスがあり、カールスバッド歴史協会が入っている。
テラマー
太平洋に面した地区。
北東地区

この地域は1つのショッピングセンターを例外としてほとんど住宅地域である。人口が増加したために、最近アメリカ合衆国郵便公社から1つの郵便番号を割り当てられた。チェスナットヒルズと呼ばれる古い地域に多量にある一戸建て家屋が大半である。新築家屋はカラベラヒルズに見られ、ロバートソン・ランチと呼ばれる大きな建設可能地が残っている。
カラベラヒルズ
カレッジ・ブールバードとカールスバッド・ビレッジ・ドライブの交差点近くにある計画街区であり、北はオーシャンサイド市との市境までである。第1段階の西部は1980年代に大半が建設され、第2段階の東部は2000年代半ばに完成した。ここには小学校2校、中学校1校、広大な地域公園が1つ、多くのポケット公園、歩道、人造湖1つがあり、家屋は一戸建て、付設住宅およびアパートである。カラベラヒルズさらに小さなバーリントン、カプリストラーノ、ナンタケット、シェフィールドの4地区に分けられ、それぞれが持ち家者協会によって維持されている。幾つか、特に集合住宅の開発には地域プールがある。ここにはカラベラヒルズ中学校がある。この社会の大半、特にカラベラ湖周辺は未開発領域に指定されている。カラベラ湖近くには多くの歩道があり、例えば2,200万年前の火口がある標高513フィート (156 m) のカラベラ山に登る2マイル (3 km) のハイキングコースがある。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:75 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef