カールグスタフ_(無反動砲)
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カールグスタフ 84mm無反動砲カールグスタフ M4
カールグスタフ 84mm無反動砲
種類無反動砲
製造国 スウェーデン
設計・製造サーブ・ボフォース・ダイナミクス
仕様
口径84mm
使用弾薬84x246mmR 起縁式固定薬莢方式
装弾数1発
作動方式クルップ式後方噴射型無反動砲
全長1,130mm (M2)
1,064mm (M3)
990mm (M4)
重量14.2kg (M2)
10kg (M3)
6.8kg (M4)
発射速度6発/分
銃口初速秒速230?255m
有効射程700m(成形炸薬弾)
1,000m(榴弾)
2,500m (レーザー誘導弾)
コストユニット$20,000
歴史 
設計年1946年
配備期間1948年?現在
配備先採用国を参照
バリエーションM1 (1946年)
M2 (1964年)
M3 (1986年)
M4 (2014年)
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カールグスタフ無反動砲(Carl Gustaf Granatgevar)[注釈 1] は、スウェーデンで開発された口径84mmの無反動砲である。

名称の“カールグスタフ”は、生産に関わったCarl Gustafs stads gevarsfaktori社(スウェーデン語版)(英語版)の名前に由来する[注釈 2]。現在はSAAB社が旧ボフォース社を買収して生まれたSAAB・ボフォース・ダイナミクス社が製造・販売している。

日本陸上自衛隊ではカールグスタフM2を84mm無反動砲(84RR)として、カールグスタフM3を84mm無反動砲(B)として採用している。
概要カールグスタフを発射するアメリカ陸軍特殊部隊
発砲に伴い、後方に燃焼ガスが噴射されていることがわかる。前方のドーナツ状の煙は弾頭のロケットブースターのもの

戦車装甲車トーチカのように、歩兵部隊が保有する装備(小銃など)では破壊が難しい目標を攻撃する、高い破壊力を有する軽量の歩兵砲として、1946年よりスウェーデン軍王立陸軍兵器局(KAFT:Kungliga Arme Forvaltningen Tyg departement,(スウェーデン語版))により開発された。

KAFTでは1942年にイギリスの発明家であり兵器開発者でもある、チャールズ・デニストン・バーニー卿(Charles Dennistoun Burney, 2nd Baronet(英語版)[注釈 3] を技術顧問に迎え、無反動砲の機構を持つ20mm口径の対戦車ライフルである“カールグスタフ Pvg m/42(Carl Gustaf Pansarvarnsgevar modell 1942:1942年型対戦車銃)”を開発した。詳細は「カールグスタフ pvg m/42」を参照

しかし、Pvg m/42は構造的な問題や威力不足(第2次世界大戦における戦車の装甲防御の進歩に対し、20mm口径の徹甲弾は威力において実用的なものとは見なせなくなっていた)といった観点から早急に後継が必要とされており、まずは37mmもしくは40mmに口径を拡大したものが構想されたが、成形炸薬弾の技術情報が入手されると、これを用いた弾頭を発射できるより大口径の無反動砲が要求された。

この要求に対し、バーニー卿の指導のもとでPvg m/42を設計したヒューゴ・アブラハムッソン(Hugo Abrahamsson)、ハラルド・ヤンツェン(Harald Jentzen)大尉の両名に加えてシグフリード・アクセルソン(Sigfrid Akselson)の3名を開発主任として開発が始められた。当初は口径は75mmのものが想定されていたが、参考用に入手したドイツのパンツァーシュレックは80mm台の直径(8.8cm)の弾頭を持ち、高い威力を示していた[注釈 4] ことから、本砲も口径を80mmクラスに拡大変更し、口径84mmのものとして完成した。これが本砲の最初のモデルであるGranatgevar M1(擲弾銃1型)である。これは1948年より、スウェーデン軍において「8.4cm Granatgevar m/48, Grg m/48(1948年型8.4cm擲弾銃)」として制式化された。

その後、1964年より若干の軽量化と全長の短縮などの改良を加えたM2が実用化され、さらに1972年には、それまでの単眼式光学照準器光学視差式距離計に射撃偏差計算装置を内蔵した"FFV550"に変更し、遠距離照準能力と対移動目標射撃能力を強化したモデルとしてM2-550が実用化された[注釈 5]。また、これらの砲の技術を応用して、同じく弾頭直径84mmの弾薬を使用する使い捨て式の対戦車擲弾発射器としてAT-4も開発された。

1991年には、砲身を砲鋼の鍛造から炭素繊維を用いた複合材料製の外筒に線条部分のみを鋼製の内筒としたものを組み合わせたものに変更し[注釈 6]、その他の部品も大部分をアルミニウムや合成樹脂に変更して大幅な軽量化を実現し、重量を10kgとしたM3が実用化された。これはスウェーデン軍において8.4cm擲弾発射機m/86(Granatgevar m/86, Grg m/86)として新たに制式化されたほか、アメリカ特殊作戦軍でもM3-MAAWS(Multi-Role Anti-Armor/Anti-Personnel Weapon System)として採用された。なお、アメリカ軍では当初は第75レンジャー連隊で採用されたことから、"RAAWS"(Ranger Anti-Armor/Anti-Personnel Weapon System)と称されていた。

2014年には、砲身の素材をチタンと炭素繊維複合材を採用したものに変更し[注釈 7]、砲尾噴射管のデザインを改良して全長を短縮化したM4が開発された。これにより重量は6.8kgとM3より大幅に軽くなり、M2に比べると半分近い重量となった。全長はM2に対して約13cm短縮されて99cmとなり、1mを切る長さにまで短縮された。照準装置はドットサイト方式に変更され、オプション装着用のピカティニーレールが装備された。この他、照準装置で捉えたデータを弾頭に直接入力する事が可能になり、積算発射数を記録するデジタルカウンターが備えられている他、外部装置による遠隔一括管理システムに対応しているなど、全体の“スマート化”が推進されている[1]。M4は2017年にM3E1として制式化され、実戦配備は2018年より始められた。アメリカ陸軍においてもM3-MAAWSをこれに準じる形で改良したものが2017年に同じくM3E1の名称で採用され、海兵隊においてもMk 153 SMAWの後継として検討中である。

Granatgevar m/48(カールグスタフ M1)
砲口と噴射口に被せられているものは保管・輸送時用のカバーである(使用時には外される)

カールグスタフ M2

FFV550 照準装置を搭載したM2-550

M3(RAAWS)とその縮射装置(向かって左)、弾薬コンテナ(正面奥)、照準装置一式(正面手前)および弾薬

カールグスタフ M4

M3E1

カールグスタフは、M1からM4までのシリーズを通して約40ヶ国に輸出された。このうちイギリス海兵隊の装備砲(L14A1)は、フォークランド紛争の緒戦段階におけるグリトビケンの戦いに際し、アルゼンチン海軍コルベットゲリコ」に対し命中弾を与え、これを中破させる戦果を挙げている。


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