カービン
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この項目では、銃の一種、カービン銃について説明しています。オセアニアの競走馬については「カーバイン」を、楽器・音響機器メーカーについては「CARVIN」をご覧ください。
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出典検索?: "カービン" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2021年11月)

カービン(Carbine)とは本来、歩兵小銃より銃身が短い騎兵用小銃のことだが、今日では単に全長を短め(概ね80cm以下)にしたのことを指す。日本語では騎兵銃、騎銃等と訳される。
概要四四式騎銃、日本のカービン

本来のカービンとは、馬上での取り回しを考慮し、短縮軽量化の上で背負いやすいように、吊り環の位置を変更するなどした小銃であった。また、ボルトアクション式カービンでは、ボルトハンドルが他の装具に引っかかりにくいように下方に屈曲させ、閉鎖状態で銃の側面に密着するようにしたものも多かった。小銃に比べて小型軽量化されたカービンは取り回しが良く、場所をとらないという利点がある一方、射撃時の反動・マズルブラスト・発射音が激しくなり、肝心の命中精度が低下するという欠点が生じ、銃自体の寿命も短くなるとされた。

現在ではおおむね「小型のライフル」を意味する分類で、小銃を持たない下級将校車両乗員、空挺部隊などの装備に制限のある特殊部隊市街戦森林戦など至近距離での戦闘が想定される地域の兵士などに装備されている。

日本の防衛省では、Carbineの英単語に対応する語として「騎銃」を当て、「小銃の一種で、歩兵銃に比べて銃身長が短い銃」と定義している[1]
歴史
19世紀までM1865 スペンサー・カービン

カービンという単語は古フランス語のCarabinier(騎兵隊。イタリアのカラビニエリの語源でもある)に由来するとされ、多くはサーベルより短く、騎馬した時に手足の邪魔にならないことが要求された。大抵のカービンは短い銃身による低い銃弾初速のため、マスケット銃に比べて威力と命中精度で劣っていた。このうち、初速については無煙火薬の開発でいくらか改善された。実際に騎兵が使用することは少なかったものの、命中精度や威力より携帯性を重視するものに広く使われることとなる。

19世紀の間、多くのカービンはしばしば歩兵銃と別に開発された。弾薬の共有すら考慮されなかった為、時に補給面の問題を引き起こした。その解決は南北戦争中に北軍が開発したスペンサー銃に見られる。この7連発レバーアクションライフルのカービンモデルは、小銃の基本設計をそのままに短銃身軽量化を図ったものだった。

19世紀後半になると、多くの国で小銃の派生型として同じ弾薬を使用するカービンモデルを設計する事が一般的になる。ウィンチェスター・レバーアクション・カービンはその中でも最も人気が高かった。これはカウボーイ探検家の理想に適うもので、彼らが携帯するリボルバー式拳銃と同じ銃弾を使用した。

M1793カービン。フランス革命戦争頃に使用された。

ウィンチェスター・レバーアクション・カービン M1866

マーリンM1894

第一次世界大戦から第二次世界大戦ドイツ国防軍の狙撃兵。Kar98kを使用している。

第一次世界大戦から戦間期にかけて、いくつかの国では制式小銃を従来のカービンに相当するより短いものへと更新していった。代表的な例として、ドイツ国防軍制式小銃Kar98kがある。Kar98kはKarabiner98k、即ち1898年式短型騎兵銃を意味する。Kar98kは元々第一次世界大戦当時、ドイツ帝国軍の制式小銃だったGewehr 98(1898年式小銃)のカービンモデルで、銃身長は740mmから600mmまで短縮されていた。ドイツ国防軍の基本歩兵戦術は汎用機関銃MG34を歩兵分隊の主戦火力と定め、小銃兵の任務は機関銃兵の援護であった。この為、射程や精度の欠点は概ね容認されていたのである。

そのほか、ロシアモシン・ナガンM1891小銃は800mmの銃身を備えていたが、1930年には730mmに短縮した改良型のM1891/30が設計され、1939年にはさらに510mmまで短縮したM1938が設計された。大日本帝国では三八式歩兵銃を更新するに当り、従来の騎兵銃(銃身長419mm)と歩兵銃(銃身長797mm)の中間に当る657mmの銃身長を備えた九九式短小銃を採用した。

また、イギリスではジャングル・カービンと呼ばれるリー・エンフィールド小銃の派生型が開発された。これは標準より10cm短い短銃身、フラッシュハイダー、ゴムの肩当てを備え、軽量化されたものである。第二次世界大戦末期、No.5 Mk1として制式に採用されたが、本格的に運用されたのは朝鮮戦争マウマウ団の乱マレー危機など戦後になってからであった。
短機関銃詳細は「短機関銃」を参照アメリカ製のトンプソン

戦間期から第二次世界大戦にかけて、各国で短機関銃が発展した。これは小銃より小型かつ軽量で拳銃弾を用いる銃器で、設計思想的にはカービンのそれと共通する部分があり、実際の運用でもカービンが担っていた役割を兼ねることが多かった。また今日では短機関銃を指す英単語は"Submachine Gun"(サブマシンガン)が一般的であるが、第二次世界大戦初期のイギリスでは"Machine Carbine"(マシンカービン)と呼称していた。
M1カービン歩兵用小銃M1ガーランドM1カービンの比較詳細は「U.S.M1カービン」を参照

1941年アメリカ軍は「下級将校や後方要員の自衛火器」という位置づけで、拳銃弾以上小銃弾未満の威力と射程を備えた新型弾薬.30カービン弾を使う小型自動小銃M1カービンという呼称で採用した。この銃は当時の制式小銃M1ガーランドの短縮型ではなく、まったく新しい設計だった。新型銃弾を使う新型設計という点で、M1カービンは19世紀のカービンにより近い意味合いを持っていた。

1945年末には、フルオート射撃とセミオート射撃を切り替えられるセレクティブ・ファイア機能を備える改良型、M2カービンが採用された。しかし、M1カービンとM2カービンの製造比率は10:1で、第二次世界大戦中には僅かしか使用されなかった。
StG44StG44を使用するドイツ国防軍の兵士詳細は「StG44 (突撃銃)」を参照

第二次世界大戦末期の1944年ナチス・ドイツSturmgewehr 44(略称:StG44)すなわち44年式突撃銃と呼ばれる、セレクティブ・ファイア機能を備えた小型自動小銃が開発された。

当初はKar98kと同様の7.92mmx57mm弾(8mmモーゼル弾)を使用する自動小銃の一つとして開発されていたが、8mmモーゼル弾では反動が強すぎてフルオート射撃時の制御が極めて難しかった。その為、7.92x33mm弾(8mm短小弾)なる新型弾薬が考案されたのである。これは.30カービン弾と同様、およそ拳銃と小銃の中間に当る威力と射程を備えていた。


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