カーズ/クロスロード
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カーズ/クロスロード
Cars 3

監督ブライアン・フィー
脚本ロバート・L・ベアード
ダン・ガーソン
キール・マレー
ジャレド・ブッシュ
ボブ・ピーターソン
マイク・リッチ
製作ケヴィン・レハー
製作総指揮ジョン・ラセター
出演者オーウェン・ウィルソン
クリステラ・アロンゾ
アーミー・ハマー
音楽ランディ・ニューマン
主題歌奥田民生「エンジン」(日本版エンドソング)
撮影ジェレミー・ラスキー
編集スティーブン・シェイファー
製作会社ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ
ピクサー・アニメーション・スタジオ
配給ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
公開 2017年6月16日
2017年7月15日
上映時間102分
製作国 アメリカ合衆国
言語英語
興行収入$383,930,656[1]
$152,901,115[1]
18億円[2]
前作カーズ2
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『カーズ/クロスロード』(原題:Cars 3)は、ピクサー・アニメーション・スタジオによるアメリカ合衆国コンピュータアニメーション・アドベンチャー映画。全米で2017年6月16日、日本で2017年7月15日公開。ブライアン・フィーの初監督作品。短編アニメーション『LOU』が同時上映された[3]
概要

本作は、2006年公開の『カーズ』、2011年公開の『カーズ2』に続くシリーズ3作目であり、ピクサーの長編映画としては『ファインディング・ドリー』に次ぎ『トイ・ストーリー』から数えて18作目となる。

前作は世界各国が主な舞台だったのに対し、本作では舞台をアメリカに戻し、ベテランレーサーとなったライトニング・マックィーンが新世代ルーキーの登場やクラッシュ事故により「人生の岐路(クロスロード)」に立たされ、これまでの仲間や新たな相棒に支えられながら運命の決断を迫られるという、前2作とは打って変わり大人向けの内容となっている。

なお、本作の原題は『Cars 3』とナンバリングされており、これに合わせる形で、本作の関連商品(ゲーム・トミカ等)は『カーズ3』の名称で取り扱われることが多数ある。
キャッチコピー

「この挫折は終わりか、始まりか?」

「夢の続きか、新たな人生か?」

「ディズニー/ピクサー史上最大の衝撃」

「最強のライバル、登場!はたして“マックィーン”は勝てるのか?」

あらすじ

カーレース「ピストン・カップ」で7回の優勝歴を誇る大人気ベテランレーサーとなったライトニング・マックィーン。しかし2016年度シーズンのあるレースにて、最新テクノロジーを駆使した新世代ルーキージャクソン・ストームがマックィーンを追い抜いて逆転優勝し、彼の生意気な態度を忌々しく思ったマックィーンはストームをライバル視するようになる。シーズン中のストームの連戦連勝によるマックィーンの連戦連敗、ストームに続く新世代レーサーの登場、マックィーンの友人、キャル・ウェザーズや、ボビー・スウィフト、ブリック・ヤードレィなどを含む旧世代レーサーの引退や解雇など、マックィーンは世代交代に焦り始める。シーズン最終戦、残り40周をきったところでマックィーンは2位につき、ストームを追いかけピットイン、グイドのタイヤ交換の時間を省きトップに着くが、そこをピットアウトしたストームに追い越されてしまう。焦ったマックィーンは、いきなり速度をあげたせいで右後輪のタイヤがバーストしたことで制御不能状態になり、壁に衝突、そのまま激烈で衝撃的なクラッシュを起こしてしまう。

事故から4か月後、修理を終えたマックィーンは馴染みの町「ラジエーター・スプリングス」で、今後のことについて考えていた。自身の師匠であり今は亡き住民ドック・ハドソンがレーサーを引退する一因となったクラッシュ事故の映像を見て、ガールフレンドのサリーに気持ちを語り、レーサーとして別の形でレースの仕方を見つけることを決意する。同日に自身のスポンサー「ラスティーズ」がレーサー育成施設「ラスティーズ・レーシング・センター」を新設したことをラスティーとダスティーに、知らされた。マックィーンはルイジ、グイドと共にそこを訪れるが、スターリングという車にラスティーズが売却されたことが判明する。マックィーンは彼の任命で、そこで働くクルーズ・ラミレスをトレーナーにつけた「再生プロジェクト」なる特訓を開始することとなる。しかし、マックィーンは特訓に退屈して、シミュレーターを勝手に使って壊してしまい、その様子を見ていたスターリングは彼の成果が上がらないことに難色を示し、マックィーンにレーサー引退を忠告してブランド商品の販売を提案する。2017年シーズン初戦「フロリダ500」で優勝出来ればレーサー引退を撤回・引退するときは自分が決めることを条件にマックィーンはそれを了承し、クルーズ、ルイジ、グイドと共にフロリダ500まで特訓をしながらの旅に出る。

マックィーンはかつてレースが行われていた施設近くの砂浜「ファイヤー・ボール・ビーチ」で特訓を開始するが、砂地を走ったことのないクルーズが足を引っ張ってしまう。そこでは砂地の走り方をクルーズに教えることに終始し、自身の練習にならなかった。移動中、レース場「サンダーホロウ・スピードウェイ」の看板を見つけたマックィーンは特訓のため、マスコミから逃れるために素性を隠してそこを訪れるが、マックィーンとクルーズは行われていたデモリション・ダービー「クレイジー8」に強制参加させられる。出場車達の容赦ない攻撃に恐れていた2人だが、偶然にもクルーズが優勝してしまう。しかし、彼女が給水タンクローリーのドリッピーを勢いよくすり抜け、その影響でドリッピーは体勢を崩して転倒。中の水が漏れ出してしまい、その水がマックィーンに直撃し、彼の正体を隠していた泥が吹き飛び、正体が会場内で丸見えになり、マックィーンの存在がマスコミにバレる結果になってしまった。

その後、サンダーホロウ・スピードウェイから逃げる途中、マックィーンは焦燥感から「君はレーサーじゃなくトレーナーだから自分の気持ちが分からない」と、思わずクルーズに怒りをぶつける。するとクルーズは、自身の過去をマックィーンに打ち明ける。幼少期にテレビで見たマックィーンに憧れレーサーを夢見ていたが、レース場に自分は場違いだと考え、その夢を断念したのだと。クルーズはマックィーンのトレーナーを辞め一人でラスティーズ・レーシング・センターに戻り、マックィーンはフロリダ500で自分が優勝する確率は1.2%だというナタリー・サートゥンからの報道を見て落ち込み、親友のメーターとテレビ電話を通して会話する。メーターの提案で、ドックのかつての師匠スモーキーに会うこととなり、マックィーンは彼が住むという「トーマスビル・スピードウェイ」にクルーズを呼び戻して共に向かう。

クルーズ達と共にトーマスビル・スピードウェイに到着したマックィーンは、そこでスモーキーら1950年代に活躍したピストン・カップのレジェンド達と出会い、彼らの話によりドックの過去と彼の真相を知る。1950年代、レーサーとして活躍していたが、1954年シーズンのあるレースでクラッシュ事故を起こし世間から見捨てられたドックは、止むを得ずレーサーを引退した後、トーマスビル・スピードウェイからラジエーター・スプリングスに移住する。その50年後、ドックはスモーキーに手紙を送るようになった。その手紙をスモーキーに見せてもらい、マックィーンは、ドックの1番の幸せはレーサーとして活躍することではなく、弟子である自分の成長を見守ることだということを知る。そしてスモーキー達は、マックィーンにレースはスピードが全てではないことを教え、彼とスパーリングパートナーとしてクルーズも一緒に、トラクターの群れの中から抜け出す特訓や、暗闇をヘッドライトなしで走る特訓など、テクニック重視の様々な技を伝授しながら、フロリダ500に向けて特訓を始める。

フロリダ500開催当日、スモーキー達に教わった新たな技を熟達したマックィーンは、レース会場である「フロリダ・インターナショナル・スピードウェイ」に到着する。クルーズやスモーキー達、ラジエーター・スプリングスの住民達の応援を受けながらレースに励むマックィーンだが、レース中にスターリングの命令でクルーズがラスティーズ・レーシング・センターに戻るよう指示される。そんな彼女を見たマックィーンは、これまでの特訓でレーサーではなくトレーナーとして扱われてきたクルーズを思い出し、気の毒に感じ、第2ターンでの接触事故によりレースが一時中断している時間を利用して、自分の代わりに彼女をレースに出場させる[4]。初めは躊躇していたクルーズも、自分の夢を後押ししてくれるマックィーンに感謝しながらレースに出場し、彼の的確なアドバイスのおかげでストームに続く2位までに漕ぎ着く。最終ラップではクルーズがストームに壁に押し付けられて妨害されてしまうが、かつてドックも使っていた宙返りの技を使ってかわし、ストームを追い抜いてゴールを通過する。

マックィーンとクルーズは、フロリダ500で見事優勝を果たした。「言葉が出ない」と、ダレル・カートリップ、ボブ・カトラス、ナタリー、そして観客は感動した。クルーズはスターリングとの契約を解除、大石油会社「ダイナコ」のテックス・ダイナコとスポンサー契約し、レーサーとして活躍していくことを決意する。マックィーンはレーサーを続けながら、彼女のクルーチーフ兼トレーナーとして活躍していく新たな道を切り開くことを決意。その車体は、ドックと同じ青色に塗り替えられていた。

エンドロール後、マックィーンからの電話に驚いたメーターが電話機を壊してしまうところで映画は幕を閉じる。
登場キャラクター
主要キャラクター
ライトニング・マックィーン


ゼッケンNo:95/15

所属:ラスティーズ(Rust-eze)
本作の主人公で、ピストン・カップの人気ベテランレーサー。車体の色は赤。一人称は「僕」。ピストン・カップで7回の優勝歴を誇るが、新世代の波に乗れず、レース中のクラッシュ事故で初めて挫折を経験。レーサーとして復帰するため、トレーナーのクルーズと共に特訓をしながら旅に出る。クルーズやスモーキーとの特訓を経て、レーサーを続けるべきか、別の道を切り開くか運命の決断を迫られる。自身と同じベテラン各のキャル、ボビー、ブリックとは友人。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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