この項目では、潅木・嗜好品について説明しています。その他の用法については「カバ (曖昧さ回避)」をご覧ください。
カヴァ
分類
カヴァ(kava、学名Piper methysticum)はコショウ科の潅木、またそれから作られる南太平洋のメラネシアからポリネシアにまたがる地域――フィジー、トンガ、サモアなどで飲用される嗜好品。カヴァラクトンと総称されるいくつかの向精神物質群を含む。カヴァ(kava)はトンガ語であり、カバ、カバカバ、カヴァカヴァとも表記される。またカヴァを使った儀式もその名で呼ばれることがある。ハワイ語ではアヴァ('awa)、フィジー語ではヤンゴーナ(yangona)、ポーンペイ語ではシャカオ(sakau)という。目次 カヴァはオセアニアの社会で宗教的、あるいは社会的な儀礼に用いられ、重要視されてきた。 現在、ハワイではカヴァを振る舞う「アヴァ・バー」が営業されるようになっている。また、二日酔い止めの薬としても使用されているようである。[1] 根を乾燥させ、粉状にして水に混ぜるか、あるいはそのまま水で揉み出したものを漉した泥水様の液体がカヴァ茶で、これを飲用する。カヴァ自体の植生域はハワイからニューギニアまでと広い。 カヴァの効果は鎮静作用を主とする。飲用時、口内の痺れを覚えることが多い。アルコールは含有しないが、酒に酔った時のような酩酊感がある。 成分を抽出し製造されたサプリメント製品による、死亡[2]を含む重篤な肝臓障害を含む健康被害が欧米諸国で発生している[3]。これらの例には専門家による疑問の声も存在する[4]。肝機能障害などの副作用はクサノオウ、セイヨウオトギリ、エキナセア、紅茶きのこ、混合中国ハーブなどのハーブと併用して発生したという報告が複数ある[4]。 成分を含む製品は無承認無許可医薬品[5]に指定され、監視取締の対象である[4]。 サプリメントとして販売されていたが、米国ハーブ製品協会(AHPA)はクラス2b:妊娠中に使用しないハーブ、2c:授乳期間中に使用しないハーブ、2b:特定の使用制限のあるハーブとしている[4]。
1 文化的側面
2 利用
3 健康被害と規制
3.1 日本
3.2 アメリカ合衆国
4 出典
5 関連項目
文化的側面
利用
健康被害と規制
日本
アメリカ合衆国
出典^ Pacific Naturopathic Retreat Center. “ ⇒What About Awa (kava kava)?”. 2017年11月27日閲覧。
^ 医薬品成分(カバ)が検出されたいわゆる健康食品について
^ カバを含む製品に関する情報について 平成14年11月28日
^ a b c d カバ
^ 健康被害情報・無承認無許可医薬品情報
関連項目
カート (植物)
遠い海から来たCOO - 景山民夫の小説。カヴァの儀式の記述がある。
更新日時:2020年11月30日(月)13:44
取得日時:2021/01/31 02:52