カンボク
福島県会津地方 2008年5月
分類
カンボク(肝木、学名: Viburnum opulus var. sargentii )は、レンプクソウ科ガマズミ属の落葉小高木。別名ケナシカンボク[4]。 樹高は5?7mくらいになる。葉は枝に対生し、形は広卵形で3裂するのが特徴で、他の似た種との区別がしやすい。葉の先端は尖り縁は全縁になる。花期は5?7月で、白色の小さな両性花のまわりに大きな5枚の装飾花が縁どる。秋に赤い実をつける。 赤い実 材は白色で香気があり、日本では楊枝や房楊枝の材料として使われてきた[5][6]。また枝葉を煎じた液は止血効果があるとされ、切り傷や打ち身を洗う民間薬として利用されてきた[5][6]。「肝木」の和名は、薬用として用いられた歴史に由来するとも推定されている[5]。 東アジア北東部に分布。シベリア東部、サハリン、朝鮮半島、中国大陸(甘粛省・四川省・長江流域以北)、南千島、北海道、本州の中部以北に分布[7]。山地の疎林内や林縁、やや湿り気のある場所に自生する。
目次
1 特徴
1.1 生態
1.2 利用
2 分布と生育環境
3 近縁種・変種
3.1 変種
4 脚注
5 外部リンク
特徴
生態
利用
分布と生育環境
近縁種・変種
セイヨウカンボク(Viburnum opulus[8]) - 別名ヨウシュカンボク[7]。ヨーロッパから北アフリカにかけ分布する原種。カンボクに比べて樹皮が薄くて割れ目が少ない点や、葯の色がカンボクは紫色なのに対しセイヨウカンボクは黄色である点などで識別できる[7]。
変種
テマリカンボク(V. o. var. sargentii f. hydrangeoides[9]) - 花序全体が装飾花となったもの(手毬咲き)で、観賞価値が高い[7]。花の形状はオオデマリに似るが、カンボクの仲間に特有の3裂の葉によって識別できる。
ケカンボク(V. o. var. sargentii f. puberulum[10]) - 枝・葉柄・花序枝が有毛で、葉の裏面にも開出毛がある[4]。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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