この項目では、フランスのコミューンについて説明しています。スペインの靴製造企業については「カンペール (企業)」をご覧ください。
Quimper
行政
国 フランス
地域圏 (Region)ブルターニュ地域圏
県 (departement)フィニステール県
(県庁所在地)
郡 (arrondissement)カンペール郡
カンペール(フランス語:Quimper、ブルトン語:Kemper、ラテン語:Civitus Aquilonia)は、フランス、ブルターニュ地域圏の都市(コミューン)。フィニステール県の県庁所在地である。目次 カンペールの中心は古くからステル川、オデ川、ジェ川の合流地点に位置している。フィニステール県内ではブレストに次いで2番目の人口を有する。谷状のオデ川に沿って海が内陸へ進入し、河口奥の港の発展を促した。この港は集住の起源であり、カンペールの経済基盤の一つとなってきた。また古代からの交通の要衝でもある。 カンペールの地形は平坦ではなく、石炭紀(ステファニアン期
1 地理
2 地名
3 歴史
3.1 先史時代から古代
3.2 中世
3.3 近世
3.4 19・20世紀
4 行政
4.1 人口統計
4.2 ブルトン語
4.3 姉妹都市
5 経済
6 文化遺産
7 交通
8 スポーツ
9 著名な出身者
10 脚注
11 関連項目
12 外部リンク
地理
人口分布の重心は少なからず移動しており、これは地理・自然の要請(海抜の変化)あるいは経済的要因(山の峰を通る交通路)などを原因とすると考えられている。その他の特徴としては、大きな谷の非対称性が珍しい。北側は凸状の丘陵になっているのに対し、南側は凹状で高さ60mの切り立った斜面となっている。
こうした地形やオデ川の流れの屈曲は、複数の断層を形成し南北間の傾斜を生じさせた第三紀の地殻変動の結果である。 カンペールという名は、合流地点を意味する現代ブルトン語のKemperに相当する(前述の通りこの街はステル川・オデ川・ジェ川の合流地点で発展した)。結合conjonctionを意味する現代ウェールズ語のcymer、協働cooperationを意味する現代アイルランド語のcomharにもKemperに相当する語を見ることができる。カンペールの旧名は「カンペール=コランタン」(Quimper-Corentin)であり、フランス革命期に「モンターニュ=シュル=オデ」(Montagne-sur-Odet)と改名され、さらに短縮され現在のカンペールとなった。 ジャン・ド・ラ・フォンテーヌが寓話『ぬかるんだ道』Charretier embourbeの舞台としたのはカンペール=コランタンである。またローマ時代にはアクイロニア(Aquilonia)と呼ばれていたと考えられている。 隣接コミューンであるプルギュファン(Pluguffan)で発見された石器はおよそ6000年前のものと推定されている。 先史時代および古代のカンペールは、自治体の考古学部門の先導もあって盛んな考古学研究の対象となってきた。鉄器時代の集落に属する最初期の砦の遺跡や鍛冶場や埋葬地が、エルグ=アルメルとペナルなどの1960年以前の旧コミューンに相当する場所で集中的に発見された。当時は農業活動が盛んに発展していたと考えられる。 2003年の北ステルとケルゴルヴェ村付近に分布するガリア人集落の発見は、都市の形成が古くに遡るという確証となった。この集落は紀元前2世紀から紀元前1世紀のものであり、紀元前30年頃には放棄されている。手工業作業の痕跡が発見され、また金属屑の存在は盛んな冶金作業があったことを示していた。 ユリウス・カエサル及びギリシャの歴史家の記述によれば、カンペールはウォルギウム(Vorgium、現在のカレ=プルゲール)を首都とするガリア系のオシム人(Osismes
地名
歴史
先史時代から古代