カワサキ・Z250FT
[Wikipedia|▼Menu]

カワサキ・Z250FTZ250FT(1979年式)
エンジンガード装着車両
基本情報
排気量クラス軽二輪
メーカーカワサキ
車体型式KZ250A
エンジンKZ250AE型 248 cm3 4ストローク空冷SOHC直列2気筒
内径×行程 / 圧縮比55.0 mm × 52.4 mm / 9.5:1
最高出力27 PS/10,500 rpm
最大トルク2.1 kgf・m/8,000 rpm
乾燥重量153 kg / 152 kg
車両重量164 kg

      詳細情報
製造国 日本
製造期間 1979年 - 1983年
タイプ ネイキッド
設計統括
デザイン
フレーム 鋼管シングルクレードル
/ 鋼管セミダブルクレードル
全長×全幅×全高 2,020 mm × 760 mm × 1,085 mm
ホイールベース 1,390 mm
最低地上高 145 mm
シート高 805 mm
燃料供給装置 キャブレター (KEIHIN VB32 / KEIHIN CV32)
始動方式 セルフ式
潤滑方式 ウェットサンプ
駆動方式 チェーンドライブ
変速機 常時噛合式6段リターン
サスペンション 正立テレスコピック
/ セミエア式正立テレスコピック
スイングアーム
キャスター / トレール 27° / 101 mm
ブレーキ 前226mm油圧式シングルディスク
後218mm油圧式ディスク
タイヤサイズ 前3.00S 18 4PR
後3.50S 18 4PR
最高速度
乗車定員 2人
燃料タンク容量 13.6L / 13.0 L
燃費
カラーバリエーション
本体価格 328,000円 / 343,000円
備考 乾燥重量・フレーム・フロントサス・キャブ型式・タンク容量・価格などの複数記載は、前者がA1で後者がA4のカタログ参照データ。
先代
後継 GPz250
姉妹車 / OEM Z250LTD-TWIN
同クラスの車 Z250FSZ250LTD
ヤマハ・XS250スズキ・GSX250E

テンプレートを表示

Z250FT(ゼットにひゃくごじゅうエフティー)とは、川崎重工業が製造していたオートバイである。
概要

1979年1月発売。それまで250cc・400ccクラス主力モデルであった2ストロークエンジンを搭載するKH250KH400)からのモデルチェンジとして、Z400FXとともに開発された4ストロークエンジン搭載モデルである。ただしKH250・KH400の生産終了は1980年2月、販売は1982年頃まで行われたため時期的にはほぼ併売の状態となる。

Z400FXと姉妹車に位置づけされる場合もあるが、実質的には販売ラインナップにおける上位・下位モデルである。フレーム・エンジンなどはそれぞれ専用設計であり、共用部品を除き外観デザイン以外の車体構成に共通性はない。1979年から1980年の同時期は、それまでのカワサキ車の曲線的な涙滴型タンクや湾曲した鱗型サイドカバーおよびテールカウルから直線基調のボクシーなデザインへの転換期であり、Z1000MkIIZ750FX・Z400FXと共通するグラフィックの採用によりブランドイメージに統一感を持たせた。

当時の250ccクラスは、400ccクラスとフレームを共用してエンジンのみをスケールダウンしたモデルが主で車格に比べて非力であった。その中で、空冷SOHC2バルブながらタコメーターの針がたやすくレッドゾーンに飛び込むほど良く回るエンジンと専用設計された軽量な車体で好評を博した。
二気筒エンジンの系譜

Z250FT(およびGPz250)に搭載されていた空冷4ストロークOHC2バルブ直列2気筒エンジンは、その後もアメリカンZ250LTD-TWIN1981年発売)に流用され1980年代後半まで永らえている。

一方で、GPz250の後継モデルであるGPZ250Rには採用されず、かわって新開発の水冷4ストロークDOHC4バルブ直列2気筒が搭載された。このエンジンは、GPZ250R(1985年発売)から後継のGPX250R1987年発売)、更にZZR2501990年発売)でも採用され続け、2007年のZZR250最終型まで製造された。

なお、ZZR250に至る「カワサキ250cc二気筒エンジンの系譜」の原点として語られる事の多いZ250FTだが[1][2]、前述の通り「250cc・4ストローク・直列2気筒」である点のみが共通項であり、「空冷・2バルブ」と「水冷・4バルブ」との違いがある。
モデル一覧
Z250-A1

1979年1月発売。

カラーは2色ラインナップ。

キャンディエメラルドグリーン(緑地に子持ちラインのパイピング)

メタリックスターダストシルバー(銀地に子持ちラインのパイピング)


Z250-A2

1979年10月発売。

フロントフォーク・エンブレム追加。

カラーは2色ラインナップ。

キャンディパーシモンレッド(赤地に子持ちラインのパイピング)

グランプリシルバー(濃銀地に子持ちラインのパイピング)


Z250-A3

1981年4月発売。

オートカムチェンテンショナーを採用。

カラーは2色ラインナップ。

キャンディロイヤルブルー(青地に等幅の横ライン)

ルミナスルビーレッド(赤地に等幅の横ライン)


Z250-A4

1982年1月発売。

ヘッドライトが丸型から角型に変更。

セミエア式フロントフォークを採用。

カラーは2色ラインナップ。

メタリックスターライトブラック(黒地にグラデーションの横ライン)

ギャラクシーシルバー(銀地にグラデーションの横ライン)


Z250-A5

1982年6月発売。

CDI点火に変更。

カラーは1色のみのラインナップ。

ギャラクシーシルバー(銀地に二連の縦ライン)


Z250-B

1980年発売。

輸出専用車。

キャストホイールではなくスポークホイール。

ブレーキは前後ともドラムブレーキ。

マフラーは左右2本出しではなく、2into1の集合マフラー。

カラーは2色ラインナップ。

ファイヤークラッカーレッド(赤の単色)

ブリリアントブルー(青の単色)


後継機種は1983年発売の「Z250T」(国内版
GPz250の輸出仕様)。モノショック式リアサスペンションを採用、ベルト駆動、角型ヘッドライトのネイキッドモデル

関連車種

1983年に発売されたGPz250が後継モデルである。1982年ホンダからVT250Fが発売されると、4ストローク車も高出力化・近代化が進んだ。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:42 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef