カワサキ・Z1000
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Z1000(ゼットせん)は、カワサキモータースが製造販売していたロードスポーツタイプのオートバイ大型自動二輪車)である。

1970年代後半から1980年代にかけて発売された空冷エンジンのZ1000(北米仕様はKZ1000)A型、J型と、2000年代に発売された水冷エンジンのモデルがあるが、1000ccクラスの並列4気筒DOHCエンジンを搭載するロードスポーツモデルというカテゴリー以外は共通点は少ない。本項ではその両モデルについて述べる。
モデル一覧
Z1000A

A型

基本情報
排気量クラス大型自動二輪車
メーカーカワサキ
車体型式KZT00
エンジン1015 cm3 空冷4ストロークDOHC2バルブ並列4気筒
内径×行程 / 圧縮比70 mm × 66 mm / 8.7:1
最高出力83ps/8,000rpm
最大トルク8.1kg-m/6,500rpm

      詳細情報
製造国 日本、アメリカ
製造期間
タイプ オートバイ
設計統括
デザイン
フレーム 鋼管ダブルクレードル
全長×全幅×全高 2240 mm × 875 mm × 1180 mm
ホイールベース 1,505 mm
最低地上高
シート高
燃料供給装置 キャブレター (VM26SS)
始動方式 エレクトリック/キック併用
潤滑方式 ウェットサンプ
駆動方式 チェーン
変速機 5速リターン
サスペンション テレスコピック式
スイングアーム式
キャスター / トレール 26° / 90 mm
ブレーキ 前245mm 油圧シングルディスク
後250mm 油圧シングルディスク
タイヤサイズ 前3.25H-19 4PR
後4.00H-18 4PR
最高速度
乗車定員 2人
燃料タンク容量 16.5 L
燃費
カラーバリエーション
本体価格
備考
先代 Z900
後継 Z1000MKII
姉妹車 / OEM Z750four
同クラスの車

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Z1/Z900のモデルチェンジとして1976年(1977年モデル)に発売された。エンジンの基本設計は同じだがボアアップ、クランクシャフト・クランクケースの強化などのブラッシュアップが施され、問題とされていたフレームにも強化が施された。それまで特徴とされていた4本マフラーが2本マフラーとなった点やリアブレーキのディスク化などが外観上の特徴である。車名はZ1000だが、まぎらわしいために型式を用いてZ1000Aと区別される。また、フレームナンバー、エンジンナンバーもZ1ではなくなったため、Z1とは別車種とされる。(型式KZT)派生車種としてZ1-R、KZ1000LTD(クルーザー仕様)が存在する。
年表

Z1000-A1 / KZ1000-A1(1977年モデル)カラーバリエーションは、ダイヤモンドワインレッド、ダイヤモンドスカイブルー。

Z1000-A2 / KZ1000-A2(1978年モデル)カラーバリエーションは、ルミナスレッド、グリーン、ブラック。フロントブレーキのリザーバータンクの形状の変更。フロントブレーキキャリパーのマウントがフォーク後部に変更。

1978年のモデルチェンジで名称変更を受け、以降はZ1000MKII (Z1000-A3 / KZ1000-A3) となる。詳細は「カワサキ・Z1000MKII」を参照
Z1000J

J型

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基本情報
排気量クラス大型自動二輪車
メーカーカワサキ
エンジン998 cm3 空冷4ストロークDOHC2バルブ並列4気筒
内径×行程 / 圧縮比69.4 mm × 66 mm / 9.2:1
最高出力102ps/8,500rpm
最大トルク9.3kg-m/7,000rpm

      詳細情報
製造国 日本
製造期間
タイプ オートバイ
設計統括
デザイン
フレーム 鋼管ダブルクレードル
全長×全幅×全高 2265 mm × 820 mm × 1145 mm
ホイールベース 1,520 mm
最低地上高
シート高
燃料供給装置 キャブレター (BS34)
始動方式 エレクトリック
潤滑方式 ウェットサンプ
駆動方式 チェーン
変速機 5速リターン
サスペンション テレスコピック式
スイングアーム式
キャスター / トレール
ブレーキ

タイヤサイズ 前3.25H-19 4PR
後4.25H-18 4PR
最高速度
乗車定員 2人
燃料タンク容量 21.4 L
燃費
カラーバリエーション
本体価格
備考
先代 Z1000MKII
後継
姉妹車 / OEM Z100GP,Z750FXII,Z750FXIII
同クラスの車

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Z1000MKIIの後継機種として、1980年(1981年モデル)に発売された。1978年に発売のスズキ・GS1000に触発され、Z1以降の度重なる改良による肥大化を見直し、フレームは新設計、エンジンはベースは同じだが大規模なブラッシュアップが施された。車名、及びエンブレムはZ1000だが、型式がJであることやカタログにZ1000Jと表記されていることからZ1000Jと呼ばれることが一般化している。排気量はレースのレギュレーションに合わせて998ccとした。開発当初、1000ccを超える予定であった事もあり、姉妹車として1980年にZ1100GP(1981年モデル)が販売された。

AMAスーパーバイクシリーズでエディ・ローソンが1981,1982年に優勝したレーサーマシンのベースになったこと、同じくその優勝を記念して発売されたZ1000R、いわゆるローソンレプリカのベースになったことで有名である。

世界耐久選手権のTTF-1クラスで1981,1982年に優勝したKR1000のベースとなった。
年表

Z1000-J1/KZ1000-J1(1981年モデル)

Z1000-J2/KZ1000-J2(1982年モデル)- このモデルまで北米仕様はタンクが丸みを帯びた形状である。

Z1000-J3/KZ1000-J3(1983年モデル)- 電気式丸形スピードメーターから機械式一体型メーターに変更 北米(カナダでのみ販売)仕様も角タンクとなる。 

Z1000(2003年-2009年)

I型

基本情報
排気量クラス大型自動二輪車
メーカーカワサキ
車体型式ZRT00A
エンジンZRT00AE型 953 cm3 水冷4ストローク並列4気筒DOHC16バルブ
内径×行程 / 圧縮比__ × __ / __
最高出力90.5 kW (123 PS)/10,000 rpm
最大トルク92.7 N・m (9.4 kgf・m)/8,000 rpm

      詳細情報
製造国 日本
製造期間 2003年-2006年
タイプ
設計統括
デザイン
フレーム 高張力鋼管製ダイアモンド
全長×全幅×全高 2080 mm × 770 mm × 1055 mm
ホイールベース 1420 mm
最低地上高 145 mm
シート高 820 mm
燃料供給装置 電子式燃料噴射(DFI)
始動方式
潤滑方式
駆動方式 チェーンドライブ
変速機 常時噛合6段リターン式
サスペンション テレスコピック(倒立・インナーチューブ 径41mm)


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