カレー南蛮
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カレーうどん
カレーうどん
別名カレー南蛮(別物とも)
種類麺料理
発祥地 日本
地域東京早稲田大阪谷町など(諸説あり)
関連食文化日本料理西洋料理
考案者加藤朝治郎、角田酉之介など(諸説あり)
誕生時期明治時代後期
提供時温度温製
主な材料うどんカレー
Cookbook ウィキメディア・コモンズ
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カレーうどん(カレー饂飩)は、うどんカレー汁をかけた料理[1][2]明治時代に生まれた[3][4]和洋折衷料理の一つであり[5][6]、うどんやそばに洋風の種物を使用した始まりとされる[7][8]。カレー汁は、出汁にカレー粉を加えたものや[9]カレールーを出汁でのばし[10]片栗粉とろみをつけたものが用いられる[9][11]。具材は特に決まったものはなく[12][13]牛肉豚肉鶏肉などのや、ニンジンタマネギジャガイモなどの野菜が使用される[14]

うどんの代わりにそばを使ったものを、カレーそば[3][5][15]あるいはカレー南蛮と呼ぶが[6]、カレーうどん・カレーそばとカレー南蛮は本来別物であるとされる[7][15]。本項ではその相違も含めて、カレーそばやカレー南蛮も合わせて解説する。
名称

南蛮」とは、南蛮人(ポルトガル人スペイン人[16])が好んだ[12][17]、あるいは産地であった難波から転じたとされ[18]長ネギを指す[6][17]。このため、カレーうどん・カレーそばのうち、長ネギをあしらったものをカレー南蛮と呼ぶとされる[8][15]。つまり、カレー南蛮にもうどんとそばがある[8][18]。カレー南蛮に用いるネギはタマネギでも良いとするものもあれば[6][12]、カレーうどんにはタマネギを、カレー南蛮には長ネギを用いるとする見解もある[7][19]

ただし、これらはよく混同され[12]、実際には、うどんの場合はカレーうどん、そばの場合はカレー南蛮と呼ばれることが多い[6]。以下、本項では、特記しない限り、カレーそばやカレー南蛮も含めてカレーうどんと記す。
特徴

醤油鰹節からとった和風の出汁のめんつゆとカレー粉を合わせたカレーうどん用のカレー汁は[20]、カレーの味の中につゆが顔をのぞかせる[21][22]独特の風味を持ち[7]、スパイシーで食欲をそそる[12]。伝承料理研究家の奥村彪生は、鰹節とカレーという組み合わせは、モルディブフィッシュを用いるスリランカのジャガイモとタマネギのカリーと類似していると指摘している[23]

日本の伝統的なうどんやそばに[5]イギリスから伝来したカレー粉を合わせた[20]和洋折衷料理の一つであり[3][5]、日本人の知恵によって西洋と日本の境界を越えた料理と評される[20]。うどんやそばに洋風の種物を使用した始まりとされるが[7][8]、カレーうどんが考案された当初は[3][4]、保守的なそば屋にはなかなか受け入れられなかった[23][24]。その後も邪道とする意見は根強く[23][25]、品書きにカレーうどんがあるかないかで店の格式を知ることができるとも言われる[26]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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