カルロ・ベルガミーニ級フリゲート_(2代)
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この項目では、2013年より就役を開始した艦級について説明しています。1961年より就役を開始した艦級については「カルロ・ベルガミーニ級フリゲート (初代)」をご覧ください。

カルロ・ベルガミーニ級フリゲート
汎用型の「ルイージ・リッツォ」
基本情報
艦種フリゲート
建造所フィンカンティエリ
リヴァ・トリゴソ造船所
運用者 イタリア海軍
 エジプト海軍
建造期間2008年 -
就役期間2013年 - 現在
建造数汎用型:8隻(予定)
対潜型:4隻
前級マエストラーレ級
準同型艦

コンステレーション級

アル・ズバラ級

次級パオロ・タオン・ディ・レヴェル級[注 1]
要目
#諸元表を参照
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ベルガミーニ級フリゲート(イタリア語: Fregate Classe Bergamini)は、イタリア海軍が運用するフリゲートの艦級[2][3]フランスイタリア共同で進められてきた多任務フリゲート(FREMM)計画に基づいて、イタリア海軍向けとして設計・建造されたものである[4]。またアメリカ海軍コンステレーション級のベースともなった[1]
設計

本級は、レーダー・光波・音波などあらゆる領域についてシグネチャーの低減を企図したステルス艦として設計されている。レーダー断面積(RCS)低減のため船体外壁には傾斜が付されており、レーダー波反射源となる搭載艇などは船体内に収容するか、開閉式のシャッターによって覆われている[2]。又、本艦の船体にはウェーブ・ピアシング・バウという波に乗って衝撃を緩衝する従来のバルバス・バウではなく、カッターバウを組み合わせたような形状の艦首を搭載している。

また主機関をCODLAG方式としたことも、水中放射雑音の低減によるステルス性の向上に役だっている。本級では、巡航時にはディーゼル・エレクトリック方式による電気推進で、高速時にはさらにフィアット-ゼネラル・エレクトリックLM2500+G4ガスタービンエンジンによる機械駆動も併用して推進器を駆動する方式とされている。これによって、特に巡航域での燃費は非常に改善されており、12?14ノットでの航行時にはディーゼル発電機2?3基を作動させれば航行に必要な電力を供給できることもあって、ガスタービンを使って同速度で航行した場合と比べて、電気推進であれば約30?40%の燃料費節になるとされている[2][4]
装備
C4ISR

メインセンサーとなるのはCバンドの回転型多機能レーダーであるMM/SPY-790(EMPAR)で、これは艦橋構造物上方に設置されている。なおアンテナ部は、従来はパッシブ・フェーズドアレイ(PESA)式とされていたが、本級向けのものはアクティブ・フェーズドアレイ(AESA)式に改正されたともされている。また対水上捜索用としてMM/SPS-791(RASS)も併載されるほか、電子攻撃を受けている場合や電波管制(EMCON)状況を想定した電子光学センサーとして、SASS赤外線捜索追尾システムも装備されている[2][4]

水測機器としては、5キロヘルツ級の低周波ソナーであるTMS-4110CLをバウ・ソナーとして装備するほか、艦尾からは曳航式のUMS-4229 CAPTASを展開できる[2][4]
武器システム

対潜型・汎用型ともに、艦橋構造物直前の前甲板にアスター15個艦防空ミサイルおよびアスター30艦隊防空ミサイルのためのシルヴァーA50 VLS 2基(計16セル)を装備している。これらはEMPAR多機能レーダーによって誘導を受けている。

また近距離での戦闘に対処するため、対空・対水上用としてはエリコンKBA 25mm機銃オート・メラーラ社の単装マウントに配して前檣両脇の上部構造上に1基ずつ、また対潜用としてはMU90短魚雷用の連装魚雷発射管を上部構造物中部両舷のシャッター内に配している[4]

その他のミサイル兵器および砲熕兵器については、対潜型と汎用型では差異が生じている。
対潜型対潜型の「カルロ・マルゴッティーニ」艦首主砲は76mm砲

艦砲としては、オート・メラーラ社製62口径76mm単装速射砲(76mmスーパー・ラピッド砲)を採用しており、艦首甲板と上部構造物後端(ハンガー上)に1基ずつの計2基を搭載している。これらは、同社が開発した対空誘導砲弾であるDARTに対応している[2]。砲射撃指揮装置としてはRTN-30X(MM/SPG-76)火器管制レーダーを用いたNA-25XPが採用されている[4]

また、艦対艦ミサイルとしてテセオMk.2を4連装発射機2基に収容して搭載するほか、その対潜ミサイル版であるミラスも同数搭載される予定である[2][4]
汎用型汎用型の「ルイージ・リッツォ」艦首主砲は127mm砲


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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