カルビンとホッブス
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カルビンとホッブス

作者ビル・ワターソン
ウェブサイト ⇒Calvin and Hobbes
現況 / 連載間隔連載終了
連載開始1985年11月18日 (第1回)[1]
最終回1995年12月31日 (第3,160回)
シンジケートユニバーサルプレス・シンジケート
出版者アンドリュース・マクリール・パブリッシング
ジャンルユーモア、ファミリーライフ、政治、風刺

カルビンとホッブス(: Calvin and Hobbes)は、ビル・ワターソン(Bill Watterson)によるコミック・ストリップ形式の新聞連載漫画アメリカ合衆国の地域新聞を中心に1985年11月18日から1995年12月31日まで連載され、最も多い時で世界中の2,400紙以上に掲載された。『カルビンとホッブス』の単行本全17巻は累計2,300万部以上出版されている。

本作は想像力豊かな6歳の男の子、カルビン(Calvin)と彼の最大の友人であるぬいぐるみのトラ、ホッブス(Hobbes)のユーモラスで一風変わった日常を描いた作品である。

本作品の舞台は、現代アメリカのどこにでもあるような郊外である。主要な登場人物はカルビンとホッブス、その他、カルビンの両親、クラスメート、教師、地域の人々である。本作品の主要テーマは、カルビンの奔放な空想、彼とホッブスとの友情、彼の不運、彼独特の世界観、彼を巡る人々との相互関係など。本作品は特定の政治的テーマは有していない。

本作品の登場人物は、ピーナッツのように非常に愛らしい絵柄で描かれているが、セリフ(特にカルビンのそれ)は鋭い批判精神と毒のあるユーモアに満ちており、そのギャップを楽しむ読者が多い。また、トラのぬいぐるみであるはずのホッブスが、カルビンの精神世界では生きた現実の姿として描かれていることも、読者に純真な幼年時代を喚起させるものである。この両者が相俟って、本作品の絶大な人気につながったとされている。

一方、作者のワターソンは、反商業主義的な感情を持つとともに、注目を浴びることを嫌がったため、本作品にまつわる商品は、単行本の他にほとんど存在していない。それでも、作品の大々的な人気から多数の「海賊版」グッズが産み出されたものの、これらの多くは猥褻な言葉などを伴っており、ワターソンの作品精神と相容れないものである。
主要登場人物

カルビン(Calvin)の名は、16世紀の宗教改革者ジャン・カルヴァン(John Calvin)から採られている。ホッブス(Hobbes)の名は、17世紀の哲学者トマス・ホッブズ(Thomas Hobbes)に由来している。ワターソンによれば、主要登場人物2人の名は政治学を学ぶ人へ贈る意図的なジョークであるという。トマス・ホッブズの著書『リヴァイアサン』では、自然状態における人間生活について『孤独でみじめで荒々しく残忍で、そして短い』と記述されているが、この説明はまさに漫画作品中のカルビンそのものである。
カルビン

カルビンは、感情的で創造性豊か、元気が良く好奇心旺盛、賢さも見せるが度々自分勝手さも見せる6歳男児である。描かれたカルビンはとてもかわいらしい男の子だが、その行動と言動はひどくシビアであり、そのギャップがカルビンの魅力ともなっている。ワターソンは、カルビンについて次のように語っている。

カルビンはすぐ行動に移すタイプだ。なぜなら彼は社交的であり騒がしくもあるからだ。彼の脳と口の間にはほとんど障壁がないんだ。

ひょっとしたら6歳にしてはちょっと賢いのかも知れない。カルビンには自制心がないし、やってはいけないことを知らない、それが彼の面白いところだ。

我々は大人になる過程でハッキリと物を言わないことを学んでいく。カルビンはそんなことにはお構いなしなんだ。

なお、作品中ではカルビンのは明らかにされていない。
ホッブス

ホッブスは、カルビンの友人のトラである。カルビンにとってホッブスは生きており現実の存在である。しかし、カルビン以外の者にとってホッブスは単なる小さなぬいぐるみのトラに過ぎない。ホッブスはカルビンよりも理性的で落ち着いた一面を持つが、カルビンがいたずらや騒動を起こそうとしていても、遠回しに警告するだけで積極的に止めることはせず、結局はカルビンがトラブルに巻き込まれるオチがつくのが、本作品の定番となっている。

カルビンとホッブスは、一緒にお喋りや遊びに夢中になる無二の親友の間柄である。2人はしょっちゅう言い争いや取っ組み合いを繰り返すが、すぐに仲直りする。本作品の定番のネタとなっているのが、ホッブスが物陰からカルビンへ飛びかかるシーンである。カルビンは大抵避けきれずにのびてしまうが、ひどいケガにはならない。ホッブスはネコ科の勇敢さをアピールできたことに満足するが、カルビンはケガの理由を疑い深い両親に信じてもらえずに不満が募ることとなる。

ワターソンはホッブスの性格(遊び好きで攻撃性が高い)を飼い猫のスプライト(Sprite)から着想している。ホッブスは誇り高きネコ科であり、人間を見下したり皮肉ることがよくある。

『カルビンとホッブス』の第1話において、カルビンが仕掛けたわな(輪なわにツナサンドの囮えさを仕掛けたもの)にホッブスが引っかかっているが、これが2人の最初の出会いである。ただしワターソンは、こうしたホッブスの登場の仕方は不必要なもので、かえって後のストーリー展開上に問題を残したと語っている。
ホッブスの現実性

作品内において、カルビン以外の登場人物の観点からは、ホッブスはぬいぐるみのトラとしか描かれない。しかし、カルビンの視点に移ったとき、ホッブスは活き活きした存在として描かれる。ワターソンは、「大人の視点とカルビンの視点を並べて見せて読者へ『どっちが真実?』と謎かけしているのさ」と語っている。

カルビンにとって、ホッブスの現実性は写真にすら現れる。ある話では、カルビンの撮影した写真を見ながら、カルビンにはホッブスが様々な表情をしているように見えていたが、カルビンの父には単なるぬいぐるみにしか見えていなかった。

多くの読者は、活き活きしたホッブスをカルビンの想像の産物か、若しくはカルビンと二人きりの時だけ人形から現実のトラへ変身すると考えている。これに対しワターソンは単行本『Tenth Anniversary Book』にて「ホッブスは、現実のトラへ変身する人形と言うよりも、想像から生まれた現実の存在のようなもの」と解説している。

読者がホッブスの存在性について判断に迷うような話も描かれている。例えば、あるストーリーで、カルビンが魔術師ハリー・フーディーニのように、自らをロープでイスに縛り付けて脱出しようとしていたとき、ホッブスがロープ縛りを手伝っているが、きつく縛りすぎたためにカルビンは脱出することができず、父親にロープをほどいてもらうというオチがつく。作者のワターソンはこの話について、「どっちの解釈も成り立たない、こういった緊張感が好きなんだ。この話は合理的な説明ができないが、逆に言えば自分の好きなようにどんな解釈でもすることができる(想像力が自由に広がる)。」という内容のことを語っている。

またあるストーリーでは、カルビンが通学バス乗り場へ向かう途中、ホッブスも一緒に歩いているシーンが描かれているが、他のクラスメートがいるバス停のシーンでは、ホッブスは途端にぬいぐるみとして描かれる。さらに通学バスが来た時に何が起こったのか、後でカルビンの母が、雨の中バス停に置かれたままのホッブスを拾いに行くシーンも描かれている。

別の奇妙な例もある。それは、カルビンが学校の道路安全ポスターコンテストへ参加する話において、カルビンの想像の中で、大賞をとったカルビンとホッブスの写真が新聞の一面を飾るが、想像の中であるにもかかわらず、新聞一面の写真のホッブスはぬいぐるみとして登場しているので。

つまるところ、ホッブスの二面性をめぐる曖昧な現実性について、多くの人々は哲学的なものとして、また楽しむ対象として捉えている。カルビンの熱狂的とも言える衝動と対比して、ホッブスは理性の代弁者となっているが、このホッブスの理性は果たしてホッブスに本来的に備わっていたものなのか、それともカルビンの無意識の良心なのか、さらなる疑問は残る。
他の登場人物
カルビンの両親

カルビンの両親は、Dad、Momと呼ばれるのみで、名は明かとされていない。典型的な中流家庭を営む。

カルビンの父は中年弁理士である。カルビンに「どうしてお日様は東から西へ行くの?」と訊かれて「太陽風のせいだよ」と答える風変わりな一面も持つ。キャンプなどのアウトドアを好む。しばしばカルビンに「父親選挙」で落選にされ、再度、父親に選ばれるための再選挙にかけられる。カルビンの父は、作者ワターソンの父を元にして描かれている。ワターソンの父も弁理士であった。ワターソンは内心、カルビンよりもカルビンの父に共感を覚えているらしい。

カルビンの母は主婦である。カルビンのいたずらや夫の悪ふざけにイライラさせられることが多い。園芸読書などの静かな趣味を楽しむ。カルビンの両親は、カルビンのエネルギーに振り回され放しだが、あるストーリーでは、カルビンの母もカルビンの年齢の頃は、負けず劣らずのやんちゃだったことが描かれている。カルビンの母は、夫よりもカルビンと同意することが(特にキャンプの場面では)多い。

ワターソンは、この2人を気に入り、存在あるキャラクターに育て上げた。非常に稀な例ではあるが、カルビンの両親だけが登場するストーリー(友人の結婚式から自宅へ帰ってみると泥棒の被害に遭っており、強い衝撃を受けるというもの)が展開したこともある。
スージー

スージー・ダーキンス(Susie Derkins)は、カルビンのクラスメイトであり隣人。


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