カルナボーン
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へびつかい座。

カルナボーン(古希: Καρναβ?ν[1], Karnab?n, : Charnabon)は、ギリシア神話の人物である。長音を省略してカルナボンとも表記される。ヒュギーヌスによると、トラーキアゲタイ人の王[2][3]

エレウシースの英雄トリプトレモスデーメーテールローマ神話ケレース)の命で農耕を広めるため、2頭の竜が牽く車に乗って世界各地を旅した。トリプトレモスがカルナボーンの支配するトラーキアを訪れたとき、カルナボーンは最初はトリプトレモスの来訪を喜んで手厚くもてなしたが、奸計を用いて捕えた。さらに彼が空を飛んで逃げようと考えないように、トリプトレモスの車を牽く竜のうちの1頭を殺し、残りの1頭も軛から外してしまった。しかしデーメーテールがトリプトレモスを助けるべく現れ、残された竜を車に繋ぎ、邪悪なカルナボーンに異例の罰を与えた。すなわちカルナボーンの姿をさそり座の上に置き、へびつかい座とした[2][3]
脚注^ 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』p.103a。
^ a b “ヒュギーヌス『天文譜』2巻14話”. ToposText. 2022年2月10日閲覧。
^ a b 『ギリシア悲劇全集11 ソポクレース断片』p.281-282。

参考文献

『ギリシア悲劇全集11 
ソポクレース断片』、岩波書店(1991年)

高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』岩波書店(1960年)


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