カリフラワー
[Wikipedia|▼Menu]

カリフラワー

分類

:植物界 Plantae
階級なし:被子植物 angiosperms
階級なし:真正双子葉類 eudicots
:アブラナ目 Brassicales
:アブラナ科 Brassicaceae
:アブラナ属 Brassica
:ヤセイカンラン B. oleracea
変種:カリフラワー var. botrytis

学名
Brassica oleracea L. var. botrytis L.[1]
和名
ハナヤサイ[1]、ハナカンラン
英名
Cauliflower
花蕾の断面収穫するため葉を開いたところカリフラワーのオレンジと紫の雑種

カリフラワー(花椰菜[2]: Cauliflower、学名: Brassica oleracea var. botrytis)はアブラナ科アブラナ属一年生植物。頂花蕾を食用にする淡色野菜として栽培されるほか、観賞用途でも利用される。

名前の由来はキャベツ類の花を意味する、kale flower もしくは cole flower から。和名はハナヤサイ(花椰菜)、ハナキャベツ(花キャベツ)、ハナカンラン(花甘藍)。木立花葉牡丹(キダチハナハボタン)と呼ぶこともある。

白くこんもりとした花蕾と太い茎が特徴。よく似たブロッコリー(B. oleracea var. italica)は別変種。
概要.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

この節は検証可能参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方
出典検索?: "カリフラワー" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2021年10月)

地中海沿岸原産のケールなど栽培されていた野菜から、突然変異によって生まれた、あるいは近東を原産地とするものが、ローマ帝国の衰退後にアラブ人の手によってヨーロッパに伝えられた等と言われている。

株の大きさは高さ50 - 60センチメートル (cm) 、横に50 - 60 cmほど広がる[3]。茎の肥大化と花蕾(からい)が発育しない性質により、花梗(かこう)は低い位置で球状の塊となる。収穫せず生育させても、他のアブラナ属のようには伸長しない。日本でも最近認識されてきた緑色のロマネスコ(Romanesco、品種名「カリブロ」)等も仲間である。

太い茎がミネラルビタミンを貯蔵する器官としての役割を果たすため、良質な花や実がつき、他のアブラナ科植物より栄養価が高い。
名称

英名のカリフラワー(cauliflower)はイタリア語の cavoli fiori に由来する[4]。cavoli、fiori はそれぞれ cavolo(キャベツ)、fiore()の複数形であり、cavoli fiori で「開花したキャベツ」といった意味になる[4]。イタリア語の cavolfiore (カヴォルフィオーレ)は、カリフラワーを表わす単数名詞である。フランス語では chou-fleur (シュウフルォー)といい[5]、chou は「キャベツ」という意味の男性名詞、fleur は「花」という意味の女性名詞の単語である。

和名のハナヤサイ(花椰菜)は、キャベツの古い漢名である椰菜(ヤサイ)[6]に花を組み合わせた言葉で[注 1]、キャベツのなかまで花蕾を食べることに由来する[3]。別名のハナキャベツ、ハナカンラン(花甘藍)[7]も同様に花とキャベツを組み合わた名称である。

漢名を花椰菜(カヤサイ)というが、これは和名ハナヤサイの漢字表記が中国逆輸入されたものである[8][出典無効]。

カタカナ語としては、現在のカリフラワーという表記が定着する以前はコーリフラワー、コーリーフラワーなどの表記が見られた[9][10]。また、漢字表記として和名または漢名由来の花椰菜が当てられた[2]
歴史

キャベツの原種でもあるアブラナ科のブラッシカ・オレラセア(Brassica oleracea、和名:ヤセイカンラン)の変種で、原産地は地中海東部沿岸とされる[7][5]。2000年前の古代ローマでは「シマ」という名で記録されている[11]。キャベツの原種植物から様々な変異植物が生まれ、数千年前には栽培されていたケールから分化したものと言われている[5]。古代ローマ人は、原種植物から変異したブロッコリーに似た植物を利用していて、カリフラワーはそこから分化したものと考えられている[5][注 2]。カリフラワーの記録として確認されている最古のものは、1140年にムーア系スペイン人でヤフヤー・イブン・ムハンマド・イブン=アル=アワーン著の農業教本『農書 Kit?b al-Fil?ha』に書かれたもので、カリフラワーを「シリアのキャベツ」「モスル・キャベツ」「カルナビッツ」などさまざまな名称でよんでいる[12]。また、カリフラワーと思われる記録としては、1226年に編纂された『バグダード料理の書 kit?b Al-t?r?kh』に「白キャベツ」として特集が組まれているものや、1583年にフランドルの植物学者レンベルト・ドドエンスが、ヨーロッパ人として初めて最新流行の植物を記録して「カリフラワー・ブラッシカ・キュプリア」(キプスからきたキャベツの意)と呼んでいるものなどが見られる[13]

15世紀にイタリアフランスで栽培され始め、17世紀初めには、ヨーロッパ各地に広まった[5]


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:79 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef