カリフォルニア湾
Gulf of California
カリフォルニア湾 (ハイライト部分)
座標.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯28度0分 西経112度0分 / 北緯28.000度 西経112.000度 / 28.000; -112.000
カリフォルニア湾(カリフォルニアわん、スペイン語: Golfo de California)は、メキシコ北西部、北米大陸とバハ・カリフォルニア半島との間の南北方向に伸びる細長い湾である。コルテス海(西: Mar de Cortes、米:Sea of Cortez)とも呼ばれる。2005年に、UNESCOの世界遺産に「カリフォルニア湾の島々と自然保護区群」の名前で登録された。
地理(英語版)が伸び、インペリアル・バレー(Imperial Valley)やサンホアキン・バレー(San Joaquin Valley)、サクラメント・バレー(Sacramento Valley)などの谷が広がっていて、地球の裂け目のひとつであることがわかる。面積約160,000km2。
湾内の主要な島としては、アンヘル・デ・ラ・グアルダ島やティブロン島がある。湾岸の主な都市としてはグアイマス、マサトラン、ラパス、サン・フェリペ(スペイン語版)などが挙げられる[2]。
生態系カリフォルニア湾を泳ぐマンタ
沿岸の生態系が豊富で、バハ・カリフォルニア半島には乾燥した岩石海岸が多く、湾奥にはサボテンなどの多肉植物が多く生えるソノラ砂漠、ティブロン島の東海岸およびシナロア州一帯には多くの湿地とマングローブ、島々には砂浜と砂丘がそれぞれ分布している[2]。
カリフォルニア湾奥のアダイル湾(スペイン語版)は1993年にエル・ピナカテ・イ・グラン・デシエルト・デ・アルタル生物圏保護区一帯と共にユネスコの生物圏保護区に指定された[3]。内陸部のコロラド川の三角州[4][5]およびアダイル湾[6]、サン・ホルヘ湾[7]、サン・フランシスキト[8]はラムサール条約登録地である。海域および沿岸部にはDistichlis palmeri(英語版)、Suaeda puertopenascoa(ベトナム語版)などの植物が生え、コガシラネズミイルカ、ハンドウイルカ、ニシオニクイナ(英語版)、ウイルソンチドリ(英語版)、アメリカコアジサシ、アメリカミヤコドリ、クサチヒメドリ、アカウミガメ、クロウミガメ、アオウミガメ、オサガメ、ヒメウミガメ、タイマイ、トトアバ(英語版)、Gillichthys seta(スペイン語版)、Anchoa mundeoloides(スウェーデン語版)、Colpichthys regis(スウェーデン語版)、Leuresthes sardina(英語版)、ジンベエザメなどが生息している。また、コロラド川にはホグフィッシュ(英語版)、アダイル湾付近の砂漠地域にはデザートパプフィッシュ(英語版)が生息している[3][6][7][8]。
カリフォルニア湾内の島々は1995年にユネスコの生物圏保護区に指定されたが[2]、2020年に登録が撤回された[9]。うちラサ島(スペイン語版)[10]、ティブロン島東側のインフィエルニージョ海峡(スペイン語版)[11]、サン・ペドロ・マルティル島(スペイン語版)[12]はラムサール条約登録地である。東海岸に近接する地域にはブラックマングローブ(英語版)、ホワイトマングローブ(英語版)、アメリカヒルギ(英語版)のマングローブが生え、一帯にはカリフォルニアアシカ、ユウガアジサシ、オグロカモメ(英語版)、アオアシカツオドリ、カツオドリ、カッショクペリカン、アカハシネッタイチョウ、コクガン、タイマイ、アカウミガメ、オサガメ、ヒメウミガメ、クロウミガメ、トトアバなどが生息している。島々にはブリンチュウ(英語版)、Sphaeralcea hainesii(スウェーデン語版)などの植物が生え、サンエステバンチャクワラ(英語版)、コヨーテ、ミュールジカ、ワキモンユタトカゲ、Uta palmeri(英語版)、Cnemidophorus martyris(フランス語版)などが生息している[2][10][11][12]。