この記事は英語版の対応するページ
を翻訳することにより充実させることができます。(2023年11月)翻訳前に重要な指示を読むには右にある[表示]をクリックしてください。カリフォルニア海流(カリフォルニアかいりゅう、英:California Current)とは、米国、カリフォルニア州沖合い約700kmを中心として、北太平洋における時計回りの大環流の東側を構成する海流である。 亜寒帯海流が西経150度付近から二分し、南に向かうものはカリフォルニア沖合いを南南東に流れるカリフォルニア海流となる。したがって、この海流は南太平洋のペルー海流と同様に寒流の特性を示し、カリフォルニア沖合いの水温や塩分は比較的低い。流れの中心は岸から約700km沖合いにあり、幅は広いが流速は遅く約0.5ノット程度。流量は毎秒1000万トン程度である。北緯25度あたりから西よりに流れ始め、北赤道海流へとつながる。この間大気からの加熱と西側の高温水との混合によって、水温が高くなるとともに、盛んな蒸発と相まって塩分も高くなる。この流域でもっとも顕著な現象は沿岸域における下層水の湧昇である。このために、下層の栄養分に富んだ水が表層に上がってくるので、プランクトンが大量に発生し、ニシン、タラ、カニなどのよい漁場となっている。特に春から夏にかけては、洋上の高気圧と大陸上の低気圧が発達するため、カリフォルニア沖には北北西の風が吹き、沿岸域の表層水は沖合いのほうに押しやられ、下層水の湧昇が顕著となる。湧昇のはげしいのは南部では四、五月ごろで、北に行くほど遅れ、オレゴン州沖では八月が最盛である。沿岸域の200mより下層にはこの海流と逆に北に流れるダビドソン海流とよばれる反流があり、北よりの風が弱い秋から冬にかけては、表面までその影響が現れる。
特徴
関連項目
サンフランシスコ湾
表
話
編
歴
海流
海流
北極海
東グリーンランド海流
北アイスランド海流
極横断流
大西洋
アンゴラ海流
アンティル海流
アゾレス海流
バフィン島海流
ベンゲラ海流
イルミンガー海流
ロモノーソフ海流
ポルトガル海流
カナリア海流
北赤道海流
南赤道海流
北大西洋海流
メキシコ湾流
ループ海流
フロリダ海流
北ブラジル海流
ブラジル海流
フォークランド海流
南大西洋海流
ギニア海流
ホーン岬海流
カリブ海海流
ノルウェー海流
スピッツベルゲン海流
東アイスランド海流
西グリーンランド海流
ラブラドル海流
インド洋
南赤道海流
赤道反流
モンスーン海流
ソマリア海流
ルーウィン海流
モザンビーク海流
マダガスカル海流
東マダガスカル海流
北マダガスカル海流
アガラス海流
アガラス反流
西オーストラリア海流
太平洋
アラスカ海流
アリューシャン海流
カリフォルニア海流
ダビドソン海流
東オーストラリア海流
赤道反流
赤道潜流
北赤道海流
南赤道海流
フンボルト海流
インドネシア貫流
ミンダナオ海流
カムチャッカ海流
北太平洋海流
黒潮
対馬海流
津軽暖流
宗谷海流
東鮮暖流
リマン海流
北鮮海流
親潮
南極海
南極環流
タスマン流
環流
主な環流
インド洋環流
北大西洋環流
南大西洋環流
北太平洋環流
南太平洋環流
その他の環流
ボーフォート海環流
ロス海環流
ウェッデル海環流
関連項目
大気循環
西岸境界流
コリオリの力
エクマン輸送
漂流・漂着ごみ