カリスト_(衛星)
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カリスト
Callisto

カリスト(探査機ガリレオによる撮影)
仮符号・別名Jupiter IV, J 4
見かけの等級 (mv)5.6(平均)
軌道の種類ガリレオ衛星
発見
発見日1610年1月7日
発見者ガリレオ・ガリレイ
シモン・マリウス
軌道要素と性質
平均公転半径1,882,700 km
近木点距離 (q)1,869,000 km
遠木点距離 (Q)1,897,000 km
離心率 (e)0.007
公転周期 (P)16 日 16 時間 32.2 分
(16.689 日)
軌道傾斜角 (i)0.281°
木星の衛星
物理的性質
赤道面での直径4,820.6 km
表面積7.200 ×107 km2
質量1.076 ×1023 kg
木星との相対質量5.667 ×10?5
平均密度1.851 g/cm3
表面重力1.24 m/s2
(0.1265 G)
脱出速度2.440 km/s
自転周期16 日 16 時間 32.2 分
(公転と同期)
アルベド(反射能)0.20
赤道傾斜角
表面温度~120 K
大気の性質
大気圧0.75 μPa
二酸化炭素100 %
Template (ノート 解説) ■Project

カリスト[1][2] (Jupiter IV Callisto) は、木星の第4衛星である。ガニメデに次いで2番目に大きい木星の衛星であり、太陽系衛星の中ではガニメデと土星最大の衛星タイタンに次ぐ3番目の大きさを持つ。太陽系の全天体の中でも水星に次いで12番目に大きい。比較的明るい星であり、双眼鏡でも観察できる。
概要

カリストは1610年ガリレオ・ガリレイによって発見された。直径は 4,821 km であり、水星とほぼ同じ大きさだが、質量は水星の3分の1に過ぎない。ガリレオ衛星と呼ばれる木星の四大衛星の中では最も外側を公転しており、軌道半径は 1,883,000 km である[3]。他の3つのガリレオ衛星のイオエウロパ、ガニメデとは異なり軌道共鳴を起こしておらず、従って目立った潮汐加熱も発生していない[4]。カリストの自転はカリストの公転周期と同期しており、常に同じ半球を木星に向けている。そのため、カリストの地表から見た木星は、一定の位置にとどまって見える。カリストの軌道は他の3つのガリレオ衛星より遠方にあるため木星の主要な放射線帯の外にあり、木星の磁気圏にはあまり影響を受けていない[5][6]

カリストは岩石がほぼ同量の組成を持っており、密度はおよそ 1.83 g/cm3 である。木星の主要な衛星の中では最も密度が低く、表面重力も小さい。表面に分光学的に検出されている化合物は、[7]二酸化炭素、珪酸塩、有機化合物である。ガリレオ探査機による探査では、カリストは小さい岩石のを持つ可能性があり、また深さ 100 km 以上に液体の水の内部海を持っている可能性があるとされた[7][8][9]

カリストの表面は、太陽系の天体の中で最も古く、表面は多数の衝突クレーターに覆われている[10][11]プレートテクトニクス火山活動などの活動は見られず、地質活動が発生した痕跡も見られない。表面の進化はほとんどが天体衝突によるクレーター形成によって占められていると考えられている[12]。表面に見られる主要な地形は、多重リング構造、様々な形状のクレーター、鎖状に連なったクレーター (catenoe)、断崖、山地と堆積物である[12]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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