出典は列挙するだけでなく、脚注などを用いてどの記述の情報源であるかを明記してください。記事の信頼性向上にご協力をお願いいたします。(2015年7月)
カラーコンタクトレンズの一例
カラーコンタクトレンズ(英語: Color contact lens)とは、角膜(黒目)に直接接触させて使用するコンタクトレンズに茶や青などの色彩やデザインを施した器具である。 カラーコンタクトレンズには、視力矯正用カラーコンタクトレンズと視力矯正を目的としないカラーコンタクトレンズ(おしゃれ用カラーコンタクトレンズ)がある。おしゃれ用カラーコンタクトレンズは、ソフトコンタクトレンズしか存在せず、材料としてHEMA(2-ヒドロキシエチルメタクリレート 2-Hydroxyethylmethacrylate)が使用されている。着色方法は、環状着色が行われており、着色を薄くHEMAに溶かし込んだもの、表面(眼球側に接する側、まぶたに接する側のいずれか)に着色剤を印刷したもの、着色剤をHEMA材料の間にはさみサンドイッチ構造にして包み込んでいるもの、などがある。 これまでおしゃれ用カラーコンタクトレンズは「雑貨」の扱いであったが、目の障害が多発したために、おしゃれ用カラーコンタクトレンズも視力補正用カラーコンタクトレンズと同じように、高度管理医療機器として薬事法の規制対象となった(2009年11月4日施行)。 カラーコンタクトレンズは特に10代?20代の若い女性に人気である。その最大の魅力は、さまざまな色やデザインを楽しみながら自分好みのお洒落な目元を演出できることにあり、近年は色やデザインのバリエーションが充実している。これまでコンタクトレンズは視力補正用がメインだったが、おしゃれ用カラーコンタクトレンズの登場で、視力が悪くない人もファッションの一部として楽しむことができるようになった。 読者に高い支持を得ているカリスマモデルや読者モデルの多くがカラーコンタクトレンズを使用しており、モデルやタレントとタイアップしたカラーコンタクトレンズも多数販売されている。 その他の使用例として、テレビドラマや映画・演劇などで特殊メイクなどとともに俳優が使用する場合や、コスプレにおいてコスプレイヤーが使用する、などが挙げられる。 製品評価技術基盤機構が眼科医への聞き取り調査によって平成20年7月にまとめた「視力補正を目的としないカラーコンタクトレンズに関する調査報告書」によれば、おしゃれ用カラーコンタクトレンズの使用により生じた眼障害報告は167件で、眼障害を引き起こす原因の多くは、誤ったお手入れの仕方や装用時間などの使い方に関する理解が不十分であることも明らかになった。 ■報告された眼障害(167件)
特徴
使用目的
メリット&デメリット
メリット
カラーコンタクトレンズの急速な普及と発展により、いろいろなバリエーション(色・デザイン)を気軽に楽しめるようになった。カラーやデザインによって目元や顔の印象は大きく変わり、その変化をTPOに合わせて自由に楽しむことができる。
デメリット
角膜に直接触れる器具なので十分なケアが必要だが、レンズを簡単に入手できるようになった反面、レンズを使用するために知識やケアを怠りがちで、誤った使用方法で目のトラブルへと発展する危険がある。
調査
「角膜炎」 46件(27%)…(症状)角膜の炎症。目痛、充血、かすみ、異物感など
「角膜びらん」 45件(27%)…(症状)角膜の剥がれ。目痛、充血、かすみ、異物感など。
「角膜潰瘍」 24件(14%)…(症状)角膜に発生する潰瘍。目痛、充血、流涙など。
「角膜浸潤」 21件(13%)…(症状)角膜の炎症。目痛、充血、異物感など。
「結膜炎」 17件(10%)…(症状)結膜の炎症。かゆみ、目脂、充血など。
「角膜浮腫」 08件(5%) …(症状)角膜のむくみ。かすみ、視力低下など。
「角膜上皮剥離」05件(3%) …(症状)角膜の剥がれ。
Size:12 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
担当:undef