カラリオ
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この項目では、セイコーエプソンのブランドについて説明しています。イタリアの自治体については「カラーリオ」をご覧ください。

カラリオ (Colorio) は、セイコーエプソンが製造・開発し、エプソン販売から販売されるインクジェットプリンター(インクジェット複合機)などの一般家庭向け製品で使用される日本国内のブランド名。デジタルDigital技術を利用した社審環境のPROPOSALを事業戦略としている。

1995年よりエプソンの一般家庭向けプリンターから「カラリオ」の名称を使い始めた。カラリオのブランド名は、色の入出力に由来している。色=カラー(color)に入出力(input、output)の頭文字「i」と「o」を合わせて、「color+i+o」→「colorio」としている。2008年に、エプソンはカラリオのロゴを変更するとともに、ブランドビジョンを変えた。カラリオのブランドビジョンを、「写真を美しく彩るプリンタ」から、「暮らしをカラフルに彩るパートナー Partner」へと変更し、同時に、“Colorio”の「i」という文字を「わたし」と定義 Definitionし、そこから「安心」、「快適」、「キレイ」、「スタイリッシュ」、「環境」、「未来」という6つの切り口から、「わたしの暮らしに彩り」を与える商品を開発していく姿勢を示した。ロゴもiの字の上部の・(天)を、餓述の6つの切り口を示す6色のマルテンで花びらのようにSurroundものになっている。

一時はデジタルカメラスキャナなどにも対象製品を広げたが、2016年現在では一般家庭向けのインクジェットプリンターに対象が絞れられている。フォト・マッハジェット カラリオ PM-700C
概要

「カラリオ」ブランドの使用は1995年のMJ-500C/800Cから始まる。エプソンは、サーマル方式を採用した他社と異なり、ピエゾ方式を採用したインクジェットプリンターを開発した。この方式をエプソンでは「MACH-JET(マッハジェット)方式」と呼び、1993年にMJシリーズとしてMJ-500を商品化した。翌1994年にカラー印刷に対応したMJ-700V2Cが発売され、大ヒットとなった。この大ヒットをうけて、1995年のMJ-500C/800Cより新しいブランド名の「カラリオ(Colorio)」を開始した。 さらに翌年の1996年にライトシアン、ライトマゼンタインクを加えた6色インクを採用し、写真画質と従来比2倍以上の高速印刷を実現したPM-700Cを発売した。PM-700Cは異例の大ヒット商品となり、「カラリオ」はプリンターの代名詞と言われるまでになった。

「カラリオ」ブランドはプリンターだけでなく、エプソンのスキャナーやデジタルカメラのブランドとしても使われ、名前の由来のとおりにカラー(Color)の入力(Input)と出力(Output)の両方を扱っていた。また、インクジェットプリンターの発展に伴い、スキャナーとの複合機製品用の「カラリオ・コピー」「マルチフォト・カラリオ」、小型の写真印刷専用機の「カラリオ・ミー」などといった派生の製品ブランドも生まれた。

途中でデジタルカメラの製造が中止されるなどで、「カラリオ」ブランドを使用する製品ジャンルは狭くはなったものの、2016年現在もエプソンの主力製品である家庭向けインクジェットプリンター製品に使われ続けている。そのため、「カラリオ」は日本国内でのエプソンの重要なブランドだといえる。
カラリオブランドの製品

2016年現在、カラリオのブランド名を関する製品は家庭向けのインクジェットプリンターとそのスキャナー複合機となっている。

かつてはデジタルカメラ、フォトビューワー、スキャナーといった製品もカラリオブランドを関していたが、

デジタルカメラ、フォトビューワーは製造・販売が中止となった

スキャナーは現在も製造・販売が継続されているものの、ビジネス向きの製品やプロセレクションに分類される高画質タイプのものの占める割合が高くなっている

ことなどから、現在はカラリオの名を冠さなくなった。

またインクジェットプリンターの中でも、

写真愛好家やプロユーザー向けのA3サイズ対応の高画質機は大判プリンターのMAXARTシリーズやSureColorシリーズとの区分が曖昧で、両方のブランドを冠したり時期が変わると分類が変わることがある(例えば、2016年6月現在SC-PX3Vなどはプロセレクションシリーズに分類されているが、SureColorシリーズと同じSCから始まる型番が付けられている。またWebサイトでもプロセレクションシリーズのWebページ、SureColorシリーズの8色機のWebページのどちらにも掲載されている)。A4サイズの機種でも写真愛好家やプロユーザー向けのPX-G930は当初「カラリオ」ブランドで発売されていたものが、現在は「プロセレクション」シリーズとなっており「カラリオ」の名前は外れている。

4色顔料インクを用いる機種はビジネス用途の使用が考えられる。そのため、当初はカラリオブランドだった製品が、過去製品情報ではビジネスインクジェットプリンターに分類が変わっている。現在は4色顔料インク機の低価格な機種はカラリオブランドであるが、中・高価格帯の機種はビジネスインクジェットプリンターとして紹介されている。

2016年2月からは本体にインクタンクを搭載し、インクボトルで補充する「エコタンク」搭載モデルが設定されているが、本モデルでは発売当初より「カラリオ」を冠していない。型番はEWから始まるが、4色染料インク搭載機や顔料インク搭載機は「カラリオ」と同じ型番(4色染料インク搭載機はEP、顔料インク搭載機はPX)となる。また、このEWから始まる型番は2019年モデルで顔料ブラック+染料カラー搭載機として「カラリオ」の一部機種も同じ型番となる。

といったように、製品ジャンルの揺れや変遷が生じている。
CM・広告

カラリオブランドの開始期より、人気タレントCMに使って大胆に宣伝を行い、製品のヒットやブランドの認知に一役を買っていた。1997年頃迄はライバルのキヤノンのBJシリーズにはペンギンなど色彩鮮やかな動物や鳥類・風景の写真が主に使われていたのに対して、対照的な広告であった。
起用タレント

内田有紀 - 1995年?

鈴木蘭々 - 1997年?

SPEED - 1997年?

優香 - 1999年?、ドキレイダー

西村雅彦 - 2001年、優香と共演

柴咲コウ - 2003年、顔料系インク機種のCMに出演し、「普通紙くっきりカラリオ」と歌っていた。

松浦亜弥 - 2003年?、1人4役(女の子、母、父、祖母)を演じていた。

モーニング娘。 - 2004年、松浦亜弥と共に「カラリオ大使」として出演。

長澤まさみ - 2005年?

未唯高橋克実藤村俊二 - 2006年、長澤まさみと共演

松岡修造中尾彬堀ちえみ など - 2007年、長澤まさみと共演

竹内結子 - 2008年?

緒形拳 - 2008年、竹内結子と共演。CM開始後の10月に死去、生前最後のCM出演となった。

役所広司 - 2009年?、2009年は竹内結子と共演、2010年は黒木メイサと共演

黒木メイサ - 2010年?

忽那汐里 - 2012年?、2013年はエイさんとちいサメと共演

渡辺麻友(当時AKB48)- 2015年

吉田羊 - 2016年?[1]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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