カラスウリ
日没後開花した花
分類
カラスウリ(烏瓜[4]、学名: Trichosanthes cucumeroides)はウリ科の植物。花は夜間だけ開き、秋枯れが始まった雑木林の林縁などでよく目立つ朱色の果実をつける、つる性の多年草である[5]。地下には塊根を有する。 和名「カラスウリ」の由来は、カラスが好んで食べる、ないし熟した赤い実がカラスが食べ残したように見えることから命名されたなど、諸説[6]ある。 地方により別名、クマズサ[7]、タマズサ(玉章)[1][5]、チョウジウリ[7]、キツネノマクラ[5][7]、ムスビショウ[7]、ヤブキュウリ[7]などともよばれる。中国名は王瓜[1]。 原産地は中国・日本で、日本では北海道・本州・四国・九州に自生する[4]。低地から低山地に分布する[4]。山野の林縁や藪かげなどで、草木にからみついて成長する[4]。里山の日当たりのよい山道脇などでもよく見られる[5]。 つる性の多年生草本[4]。4 - 6月にかけて塊根から発芽、あるいは実生する。つるは、草木に巻きひげで絡みつくようにして伸びていく[4]。葉は長さ・幅ともに6 - 10センチメートル (cm) の心臓形[5]や掌形で浅く3 - 5裂し、表面は短い毛で密に覆われる[8]。 花期は夏から初秋(7 - 9月)で、葉のつけ根に花弁の先がレース状になった白い花が夕方(日没後)から開花する[4][5][8]。
名称
分布・生育地
形態・生態
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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