カメオ
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この項目では、装飾品について説明しています。その他の用法については「カメオ (曖昧さ回避)」をご覧ください。
カメオ装飾が施されたコインストーン・カメオの例大型巻貝に彫刻したアスチオーネのシェルカメオ(1925年、ナポリの珊瑚・カメオ宝石博物館収蔵)大型巻貝を素材にした手彫りのシェルカメオ(モデューラ・ジオイエッリ作)

カメオ(: cameo [?kamio?])とは、瑪瑙大理石貝殻などに浮き彫りを施した装飾品工芸品。

日本では主にマンボウガイ、トウカムリ、ホシダカラ等の厚い貝殻に浮き彫りを施したシェルカメオを指し、瑪瑙などの石に浮き彫りを施した物はストーンカメオ、アクリル樹脂をカメオ風に成形した物はアクリルカメオ、金属をカメオ風に成形した物はメタルカメオと素材ごとに呼び分けている。

正確には表面に浮き彫りを施したものをカメオ、沈め彫りを施したものをインタリオというが、カメオとインタリオをまとめて「カメオ」と呼ぶ場合が多く、またカボッションカットの石の表面に女性の肖像画を印刷をしたものも「カメオ」として販売されていることがある。

古代ギリシャで発達した技法で、カメオもしくはインタリオを施した宝石を指輪にはめ、印章代わりに使用していたと考えられている。

古代より装飾品として愛され、古くはローマ時代のものも発掘されている。近年ではイタリアなどの国で工芸品として貝殻に彫り出したシェルカメオが、装飾品として珍重される。溶岩に掘り出したラーヴァカメオより、ストーンカメオに高価なものが多い。カメオに彫られた人物像をさらにダイヤモンドルビーなどで装飾したものは、カメオ・アビレと呼ばれる。

彫りの高さや、石の層の色の出方なども重要視されるが、鑑賞のポイントとなるのは、やはり彫りの出来となる。また、シェルカメオで一般的に言われる、巻き貝の左右の向きはあまり重要ではない。

現在のシェルカメオは、南イタリアのナポリ近郊の港町、トーレ・デル・グレコで製作されており、多くのカメオ彫刻家がそれぞれの特性などを生かし、現代アートカメオを製作している。
関連項目

カメオ出演 - カメオが語源の映画用語。

ジャスパーウェア

芝山漆器

レリーフ

外部リンク

  ウィキメディア・コモンズには、カメオに関するカテゴリがあります。

ドイツのカメオ細工師 August Rudolf Wild 1891-1956, Gemmenschneider(ドイツ語)

ドイツの石彫家 ゲルハルド・シュミット Gerhard Schmidt, Gemmenschneider(ドイツ語)(日本語)(英語)

典拠管理データベース: 国立図書館

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