市旗市章
標語 : In A Dream, I See A City Invincible[1]"
位置
カムデン郡内の位置
歴史
成立1626年
行政
国 アメリカ合衆国
州 ニュージャージー州
郡カムデン郡
市カムデン
市長
カムデン(英語:Camden [?kamd?n])は、アメリカ合衆国ニュージャージー州の都市。カムデン郡の郡庁所在地である。人口は7万1791人(2020年)。デラウェア川を境にペンシルベニア州フィラデルフィアの対岸に位置している。かつてはビクタートーキングマシン社やキャンベルスープ社をはじめとする大企業を抱える工業都市、またフィラデルフィア郊外の住宅地として重要な都市であったが、フィラデルフィア都市圏の拡大により雇用や人口が更に郊外へと移動したため治安が著しく悪化し、暴動も多発するようになった。現在は全米で最も危険な都市の1つに数えられている。 150年以上にわたって、カムデンはフィラデルフィア都市圏第2の経済・産業の中心地としての役割を担ってきた。もともとはフィラデルフィア中心部へのフェリーの便を持つ郊外の小さな町であったが、工業の発展とともに成長した。しかし、工業がさらに郊外へと流出するようになると、同市は犯罪や貧困の増加といった苦難に直面することになった。 1901年から1929年にかけてはビクタートーキングマシン社(日本ビクターの親会社、のちにRCA社に買収されRCAビクターとなる)が本社をカムデンに構えた。1933年には世界初のドライブインシアターが営業を開始した。ニューヨークシップビルディング社が造船所を構えたのも、このカムデンである。 しかし、フィラデルフィア都市圏の再開発の波がカムデンを直撃することになる。高速道路の整備は産業と人口のさらなる郊外への流出を招き、それに伴って市街地は空洞化、治安は悪化し、人種間の緊張がもたらす暴動が多発。さらに人口・産業が市外へ流出するという悪循環の中におかれるようになった。同市に本社を構えるキャンベルスープ社も1996年にカムデン工場を閉鎖した。現在同市の雇用を支えているのは政府・教育・医療の3分野であるが、殆どの職員はカムデン市外から通勤している。 2002年の連邦捜査局(FBI)の調査では、カムデンの犯罪発生率は全米でワースト3位であった。モーガン・クイットノー社(Morgan Quitno) ⇒[1]の調査では、同市は2004年・2005年と2年連続で「全米で最も危険な都市」である、と報告された(2005年の2位はデトロイト、3位セントルイス)。同社の調査はFBIのデータに基づき、6大犯罪(殺人・強姦・強盗・傷害・自動車盗難・夜盗)の発生率によって危険度を算出している。同市の犯罪率の高さの原因として、市民の1/3以上が貧困状態であることが挙げられている。 こうした事態を重く見たカムデン市政府は、ニュージャージー州政府より1億7500万米ドルにおよぶ巨額の財政支援を受け、州法のもとに新たな医療センターの設立、スラム化した住宅地の再生、フィラデルフィア市街地を望むカムデン・ウォーターフロントをはじめとした娯楽施設の整備などに力を入れ、市の再生に取り組んでいる。
歴史
治安カムデンのスラム街