カムイ_(列車)
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「ライラック (列車)」はこの項目へ転送されています。かつて函館駅 - 小樽駅 - 札幌駅間で運行されていた急行「ライラック」については「ニセコライナー#函館本線小樽駅経由優等列車の沿革」をご覧ください。

カムイ
ライラック
特急「カムイ」
(2021年9月24日 納内駅 - 近文駅間)
概要
日本
種類特別急行列車
現況運行中
地域北海道
前身特急「スーパーカムイ」
運行開始2017年3月4日
運営者北海道旅客鉄道(JR北海道)
路線
起点札幌駅
停車地点数7
終点旭川駅
営業距離136.8 km
運行間隔10往復(カムイ)
13往復(ライラック)
列車番号2000M+号数・8000M+号数[注釈 1](カムイ)
3000M+号数(ライラック)
使用路線函館本線
車内サービス
クラスグリーン車(ライラックのみ)・普通車
身障者対応4号車(カムイ)
1号車(ライラック)
座席カムイ
普通車指定席uシート」:4号車
普通車指定席:3・5号車
普通車自由席:1・2号車
ライラック
グリーン車指定席:1号車(半室)
普通車指定席:1 - 4号車(1号車半室)
普通車自由席:5・6号車
技術
車両789系電車札幌運転所
※カムイは1000番台、ライラックは0番台を使用
軌間1,067 mm狭軌
電化交流 20,000 V (50 Hz)
架空電車線方式
最高速度120 km/h
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特急「ライラック」
(2021年9月24日 納内駅 - 近文駅間)

カムイは、北海道旅客鉄道(JR北海道)が札幌駅 - 旭川駅間を函館本線経由で運転する特別急行列車である。

本項では、区間が同一で車両編成が異なるライラックのほか、これら以前に道央の都市間を結んでいた優等列車の沿革についても記述する。
概要

「カムイ」「ライラック」共に札幌駅 - 旭川駅を最高速度120 km/h で結び、早朝の一部列車を除いて札幌駅 - 旭川駅間 (136.8 km) の所要時分は1時間25分、表定速度は96.6 km/h と、日本の在来線特急の中ではトップレベルの速さを誇る[注釈 2][資料 1]

2017年平成29年)3月4日のダイヤ改正より「カムイ」「ライラック」の2愛称を運転する現行の体制で運行されている。2愛称間の違いは、使用車両と車内設備であり、789系0番台電車(6両編成・半室グリーン車連結)を使用する列車が「ライラック」、789系1000番台電車(5両編成・普通車のみ、ただし指定席がuシート)で運転される列車が「カムイ」として運転されている[資料 2]

札幌市 - 旭川市を結ぶ公共交通機関としては北海道中央バスなどが運行する高速バス高速あさひかわ号」と競合し、JR北海道もSきっぷなどの格安な割引切符を発売するなどしている。
列車名の由来

「カムイ」はアイヌ民族の信仰において、神格を有する崇高な霊的存在であるカムイ(kamuy)に由来し、前身の「スーパーカムイ」から「スーパー」を外し現在の名称となった。「スーパーカムイ」の名称は789系1000番台投入時に一般愛称公募で決定したもので、「スーパーカムイ」と「カムイ」で得票数1位(582票)と2位(460票、以上いずれも漢字・ひらがな・カタカナ合計)を獲得し、以前に同区間を走っていた急行列車で「かむい」の名称が使われ馴染みがあることや、旭川市郊外の渓谷、神居古潭(kamuy-kotan:アイヌ語で「カムイの住む村」の意)から旭川をイメージしやすい愛称として選ばれている[資料 3]

「ライラック」は札幌市の市木とされている、植物のライラックに由来する。この愛称は「スーパーカムイ」登場まで運行された特急列車(後述)に用いられた愛称であった。
運行概況


旭川駅で同一ホームで連絡する「大雪」と「ライラック」旭川駅で同一ホームで連絡する「サロベツ」と「ライラック」

2024年(令和6年)3月16日時点、「カムイ」「ライラック」合わせて札幌駅 - 旭川駅間で1日23往復運転されている[資料 2]。ただし、2021年(令和3年)3月13日のダイヤ改正より、「カムイ」(2往復)が土休日(お盆年末年始などを含む)のみの運転に変更されている[資料 4][資料 5]。なお、2愛称は交互に運転されるのではなく、旭川駅で後述する特急「大雪」「サロベツ」に接続する列車や、その他多客が予想される列車を、座席数が多くグリーン席の設定のある「ライラック」としている[1]

札幌駅 - 旭川駅間は、「カムイ」「ライラック」のほか、石北本線直通の特急「オホーツク」(2往復)、宗谷本線直通の特急「宗谷」(1往復)と併せて、特急列車を原則毎時2本(日中の一部時間帯と早朝・夜間は1本)運行し、札幌駅・旭川駅をそれぞれ08:30に発車する列車以降、それぞれの始発駅の発車時刻は原則00分・30分に統一され(毎時1本の時間帯は00分発のみ運転)、停車各駅に毎時同時刻に発着するパターンダイヤを組む[注釈 3]

また、「オホーツク」「宗谷」が運転されない日中の「ライラック」のうち4往復[注釈 4]は、旭川駅にて稚内駅発着の特急「サロベツ」2往復、および網走駅発着の特急「大雪」2往復と同一ホームで接続している[資料 2]

2015年(平成27年)12月から2016年(平成28年)6月までの間、火災事故があった嵐山トンネル[資料 6]内で減速運転を行っていた。その影響で、1 - 2分の遅れが発生していた。通常時においても、特に冬期間は悪天候などによる減速運転が行われる影響で定時より数分程度の遅れが生じることがある。
停車駅(「カムイ」「ライラック」共通)

札幌駅 - 岩見沢駅 - 美唄駅 - 砂川駅 - 滝川駅 - 深川駅 - 旭川駅


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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