カムイ外伝
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朴性厚監督のアニメ ⇒[1]「NINJA KAMUI(英語版)」とは異なります。

カムイ外伝
漫画:カムイ外伝
作者白土三平
出版社小学館
掲載誌週刊少年サンデー
レーベルゴールデンコミックス
発表号1965年21号 - 1967年3・4合併号
巻数全2巻
話数全20話(不定期連載)
漫画:カムイ外伝[第二部]
作者白土三平
出版社小学館
掲載誌ビッグコミック
レーベルビッグコミックス
発表号1982年4号 - 1987年6号
巻数全20巻
第3巻までは第一部、
第4巻以降に第二部を収録
話数全116回
漫画:七ツ桶の岩(カムイ外伝より)
作者白土三平
出版社小学館
掲載誌ビッグゴールド
発表号1979年No.4(11月5日号) - (読切)
話数全1話
その他『白土三平異色作品集』第12巻に収録
漫画:カムイ外伝-再会-
原作・原案など白土三平(原作)
作画岡本鉄二
出版社小学館
掲載誌ビッグコミック
発表号2009年20号 - 2009年22号
話数全3回
アニメ:忍風カムイ外伝
原作白土三平
小林利雄(監修)
監督渡辺米彦、山本功、村山修 ほか(演出)
脚本田代淳二
キャラクターデザイン関修一(美術)
音楽水谷良一
アニメーション制作TCJ動画センター
放送局フジテレビ
放送期間1969年4月6日 - 1969年9月28日
話数全26話
映画:忍風カムイ外伝 月日貝の巻
監督近藤啓祐
制作TCJ動画センター
封切日1971年3月20日
上映時間88分
ラジオドラマ:カムイ外伝
脚本吉田玲子
放送局NHK-FM
番組ダミーヘッド・アドベンチャー・スペシャル
発表期間1995年1月2日 -
話数全4話
ラジオドラマ:続・カムイ外伝
脚本吉田玲子
放送局NHK-FM
番組ダミーヘッド・アドベンチャー・スペシャル
発表期間1995年8月18日 - 1995年8月19日
話数全3話
映画:カムイ外伝
監督崔洋一
制作『カムイ外伝』製作委員会
封切日2009年9月19日
上映時間120分
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメ映画
ポータル漫画アニメ映画

『カムイ外伝』(カムイがいでん)は、白土三平漫画、またそれを原作とするテレビアニメラジオドラマ映画である。このうち、テレビアニメ版は『忍風カムイ外伝』(にんぷうカムイがいでん)、ラジオドラマ第2作は『続・カムイ外伝』(ぞくカムイがいでん)と題して放送された。
物語

カムイ伝』で抜忍となったカムイは、変移抜刀霞斬り(へんいばっとうかすみぎり)や飯綱落し(いづなおとし)といった必殺忍法や、自己暗示などの技を駆使しつつ執拗に迫る追っ手と戦い、村々で起こる事件を解決しながら、終わりの無い旅を続けていく。エピソード内、カムイは下人黒鍬漁師など、江戸時代の様々な階級・職業に身をやつしている。
漫画

この作品は、『カムイ伝』から主人公の一人であるカムイのみを取り出して描かれたスピンオフ的な作品である。『カムイ伝』の「第一部」後半と「第二部」の間に存在するものと位置づけられており、『カムイ外伝』で登場した人物が『カムイ伝 第二部』にも再登場する。以下、便宜上『カムイ外伝』を「第一部」とし、『カムイ外伝 第二部』を「第二部」とする。

「第一部」は『カムイ伝』執筆中に浮かんだアイデアのうち、本伝のストーリーとしては先の話になり、また本伝にはうまく取り込めない部分を発表したものだという[1]。「第二部」においては「今回の「外伝」では、忍者同士の戦いや必殺技に重点を置くよりも、身分制度に疑問を持ち追われる者が、何を思い、いかなる希望を糧として生きてゆくか、という作品の主題を色濃く前面に出してゆきたい」[2]とのテーマで描いている。

白土作品では忍者が武芸者よりも強い扱いがされることが多いが、この『カムイ外伝』でもそれは見られる。例えば、当時の剣の第一人者である柳生厳包(連也斎)であってもカムイには歯が立たないという設定になっている。

単行本に出版社記述のないものは全て小学館
第一部
発表
週刊少年サンデー』に不定期連載、全20回
小題

「雀落し」※初出:1965年5月16日号(21号)

「飯綱落し」※初出:1965年6月13日号(25号)

「月影」※初出:1965年7月11日号(29号)

「むささび」※初出:1965年臨時増刊号(夏休みまんが号)

「五ツ」※初出:1965年8月8日号(33号)

「木耳」※初出:1965年10月10日号(42号)

「常風」※初出:1965年11月7日号(46号)

「九の一」※初出:1965年12月12日号(51号)

「暗鬼」※初出:1966年1月9日号(2号)

「空蝉」※初出:1966年1月23日号(3号)

「下人」※初出:1966年5月15日号(19号)

「狂馬」※初出:1966年6月12日号(23号)

「天人」※初出:1966年7月10日号(27号)

「移し身」※初出:1966年8月7日号(31号)

「老忍」※初出:1966年9月4日号(35号)

「抜忍」※初出:1966年10月9日号(40号)

「黒鍬」※初出:1966年11月13日号(45号)

「追跡」※初出:1966年12月11日号(49号)

「りんどう」※初出:1967年1月8日号(2号)

「憑移し」※初出:1967年1月15-22日合併号(3・4合併号)

再掲載
アニメ化(後述)に合わせて、『デラックス少年サンデー』1969年5月号(創刊号)より11話から15話を再掲載。
単行本
1966年:ゴールデンコミックス『カムイ外伝』全2巻 ※前半16話分のみの収録1970年:現代コミック6『白土三平集』(双葉社) ※第11話「下人」のみを収録1972年:COM名作コミックス『カムイ外伝』(虫プロ商事) ※全2冊版1973年:COM名作コミックス『カムイ外伝』(虫プロ商事) ※全1冊版1976年:旧小学館文庫『カムイ外伝』第1巻から第3巻1978年:ロマンコミック自選全集『スガル』(主婦の友社) ※第8話「九の一」のみを収録1983年:ビッグコミックス『カムイ外伝』第1巻から第3巻1994年:小学館叢書『カムイ外伝』第1巻から第2巻途中まで1997年:小学館文庫『カムイ外伝』第1巻から第2巻途中まで2006年:ビッグコミックススペシャル『カムイ伝全集[外伝]』第1巻から第2巻途中まで2009年:マイファーストビッグスペシャル『カムイ外伝(映画表紙版)』(コンビニ本)上巻から中巻途中まで2011年:マイファーストビッグスペシャル『カムイ外伝』(コンビニ本)第1巻
CD-ROM
1997年:小学館MANGAROM『カムイ外伝』 ※効果音付
第二部
発表
ビッグコミック』に連載、全116回
小題

「はんざき」全4回(小題「穴窯」「土風」「屍煙」「帰去来」) ※初出:1982年2月25日号-4月10日号

「スガルの島」全15回(小題「女左エ門(2)」「一白(2)」「はなふい(2)」「双忍(2)」「月日貝(3)」「抜け狩り(2)」「十文字霞くずし(2)」) ※初出:1982年4月25日号-12月10日号(10月10日号は休載)(⇒補記

「黒塚の風」全11回(小題「小さな石もなけりゃ大きな石も(2)」「蜘蛛の巣に蜂(2)」「尾州柳生(2)」「百日童(5)」) ※初出:1982年12月25日号-5月25日号

「変身の色」全13回(小題「日暮れて(2)」「人狩り(5)」「舞様(6)」) ※初出:1983年6月10日号-12月25日号(9月25日号は休載)

「剣風」全20回(小題「草薙(5)」「死相(4)」「風合瀬(3)」「御前仕相(4)」「棒心(4)」) ※初出:1984年1月10日号-11月10日号(9月10日号は休載)

「心旅」全3回 ※初出:1984年11月25日号-12月25日号

「乱心法獣遁」全4回 ※初出:1985年1月10日号-2月25日号

「盗人宿」全8回 ※初出:1985年3月10日号-6月25日号

「掛け捕り」全3回 ※初出:1985年7月10日号-8月10日号

「妖怪」全2回 ※初出:1985年9月25日号,10月10日号

「黒」全1回 ※初出:1985年10月25日号

「遠州」全5回 ※初出:1985年11月10日号-1月10日号

「言霊」全2回 ※初出:1986年1月25日号,2月10日号

「仕掛け崩れ」全3回 ※初出:1986年2月25日号-3月25日号

「飛天の酉蔵」全9回 ※初出:1986年4月10日号-8月10日号

「伊児奈」全3回 ※初出:1986年9月25日号-10月25日号

「上意異変」全6回 ※初出:1986年11月10日号-1月25日号

「吸血」全4回 ※初出:1987年2月10日号-3月25日号

単行本
1983年:ビッグコミックス『カムイ外伝』第4巻から第20巻1988年:(旧)小学館文庫『カムイ外伝』第4巻から第19巻1994年:小学館叢書『カムイ外伝』第2巻途中から第12巻1998年:小学館文庫『カムイ外伝』第2巻途中から第12巻2007年:ビッグコミックススペシャル『カムイ伝全集[外伝]』第2巻途中から第11巻2009年:ビッグコミックススペシャル『カムイ外伝-スガルの島-』 ※「スガルの島」のみを収録2009年:マイファーストビッグスペシャル『カムイ外伝(映画表紙版)』(コンビニ本)中巻途中から下巻 ※「スガルの島」のみを収録2011年:マイファーストビッグスペシャル『カムイ外伝』(コンビニ本)第2巻から第8巻
単行本(日本国外)
1987年:『The Legend of KAMUI A GENUINE NINJA STORY』全37巻(Viz Communications) ※英語版、週刊、「スガルの島」「剣風」1990年:『The Legend of Kamui The Island of Sugaru』全2巻(Viz Communications) ※英語版、「スガルの島」のみ1992年:『La Leyenda de KAMUI LA ISLA DE SUGARU』全7巻(PLANETA‐DeAGOSTINI)※スペイン語版、「スガルの島」のみ1999年:『The Legend of KAMUI Perfect Collection』全2巻 ※1990年版の新装版

※「スガルの島」はイタリアの雑誌『MANGA-ZINE』に1991年4月創刊号から1992年にかけて全15回連載されている。
その他短編

「七ツ桶の岩」(カムイ外伝より)※初出:『ビッグゴールド』1979年11月5日号(No.4)
収録単行本
1980年:ビッグコミックス『白土三平異色作品集』第12巻1988年:(旧)小学館文庫『カムイ外伝』第6巻2000年:小学館文庫『七ツ桶の岩』2007年:ビッグコミックススペシャル『カムイ伝全集[外伝]』第2巻

「カムイ外伝-再会-」全3回 ※初出:『ビッグコミック』2009年10月10日号-11月10日号
登場人物
カムイ
物語の主人公。
非人部落の出身。自由と誇りを求めて忍者になる。しかし、忍者の世界の非情な掟に馴染めずに抜け忍になり、住むところや職業を転々としながら追及を逃れる日々を送っている。変移抜刀霞斬り、飯綱落とし、十文字霞崩しなどの必殺技を駆使しながら追っ手の忍びを撃退する。追忍から身を隠すため、「三郎」「サブ」とも名乗る。
第一部
早苗・四郎
おじである月影をカムイに殺された姉弟忍者。飯綱落としを使わせまいと平地で勝負を挑んだ四郎は、ただ一本立っていた枯れ木に頭部を叩き付ける、変形飯綱落としに敗れる。その際、若い彼らを殺したくなかったカムイは手加減を加えていたのだが、それが却って仇になり、四郎は精神に異常を来してしまう。四郎の病状と、大頭からのカムイ抹殺の催促に悩んだ早苗は、四郎が身に付いた技で二羽の燕を一度に手裏剣で貫いたのを見て「飯綱返し」を思いつく。それは、しがみついたカムイごと自らを刀で貫く捨て身の技であったが、カムイは鎖帷子を着こんでいたために失敗。逆さ吊りになった早苗の死体に一時興味を示した四郎であったが、持っていた蜻蛉が逃げたことでそちらを追いかけ、どこへともなく去って行くのだった。
名張の五ツ
2本の腕だけでなく2本の足も駆使して剣やクナイを使う凄腕の忍者で、カムイの霞斬りをはじめて破る。カムイとの戦いの後自らも抜け忍の道を選ぶ。追忍を「最後の手」を用いて破る。「名張の五ツ」とはその「最後の手」のことでもあり、それゆえに忍者として生きるほかなくなり、また優れた忍者ともなれた。『カムイ伝 第二部』にも登場する。
マシラ
マシラ一族の頭、猿飛の術を得意とする。森の中の戦いで飯綱落としによって破れる。
天人
カムイを追う忍びの小頭。長い棒を地面に刺し、反対側に繋いだ綱につかまって回りながら上空より攻撃する「天人の術」を駆使する。双子の弟がいるが、いずれも飯綱落としによって破れる。
名張の半助
天人の後の忍びの小頭になった老忍者、3代目名張の半助。2代目までは凄腕の忍者だったが、3代目はそれほどでもないらしい。部下に足手まとい扱いされて一人カムイに挑むが、軽くあしらわれる。後に仲間とともに抜け忍となる。
第二部 はんざき
三輪三左(みわさんざ)
カムイが身を隠そうと忍び込んだ炭焼き小屋の主。炭焼きの他に焼き物(陶芸)もして暮らしている。気のふれたクニという娘とふたりで暮らしていた。カムイに炭焼きを任せ、一緒に生活を始める。抜け忍であるとカムイに告白するが、実は里入り忍であり、密かにカムイの命を狙っていた。
第二部 スガルの島
スガル
抜け忍の女忍者。カムイを追手の忍者であると疑い、何度も襲う。霞切りを破るかなりの腕前の忍者であり、千本乱れ打ちを得意技とする。結婚をしていて、夫の半兵衛とサヤカ、ゲンタ、末娘と5人で瀬戸内の奇ヶ島に暮らす。普段はスガルではなくお鹿という名前で呼ばれている。
半兵衛
瀬戸内の奇ヶ島(くしきがしま)の漁師。領主の馬の足を切り、その蹄で疑似餌を作る。馬の足を切った際にカムイに助けられ、カムイが遭難した時にはカムイを助けた。それが縁でカムイと共に漁をすることになる。スガルが抜け忍であることは知っている。不動とも以前けがをした不動を助けたことが縁で知り合っている。今は漁師であるが山窩の出身であり、いろいろと謎が多い男である。
サヤカ
スガルと半兵衛の娘。カムイが遭難した際、裸になりカムイの体を温めて助ける。その後カムイに思いを寄せ、月日貝という貝を渡し、将来一緒になろうと告白する。
不動
国元より発せられた追忍。一旦、公儀隠密に囲まれたときにカムイとスガルを助け、自らを抜け忍であると言うが、実は不動自身も追忍であった。抜け忍集団「渡り衆」の頭をしていた。その後、スガル一家を毒殺し、抜け忍たちを始末するが、カムイが新たに編み出した十文字霞くずしによって破れる。最期は、「抜け人たちに無い夢を追わせた」と憤るカムイによって生きながらサメに喰われるという残酷な制裁を受ける。しかし『カムイ伝 第二部』の13巻において、死んだ筈の不動がカムイの前に再び姿を現しているが、真相が今に至るまで語られていない。
第二部 黒塚の風 ? 剣風
黒塚のお蝶
人の育てた菊の花を切り落としたり、飼っている鳥を逃がしたりと街の人に嫌がらせをして喜んでいる。カムイにもちょっかいを出すが逆にしてやられる。盗賊団に命を狙われるがカムイに助けられる。その後もカムイを追うが道中で生き別れた姉を捜しているモモカという小さな男子と行動をともにする。モモカとの旅の末、心を入れ替えて親切な人になる。
百日(ももか)のウツセ
生まれ落ちて百日とたたぬまま捨てられ、伊賀の下忍に拾われた下人。剣の天分を見込まれ、尾州柳生の道場で下働きとして預けられる。そこで新陰流の秘太刀を盗み、柳生から追われる身となる。その一方でウツセは、養父であり忍びの師匠でもある不動の仇を討つべくカムイを狙う。一度はカムイを破るが、後に水月の心を会得したカムイに破れる。
柳生厳包(柳生蓮也斎)(やぎゅうげんぽう)
尾張藩剣法指南役。尾州柳生の新陰流五世を相伝する天才剣士。柳生の権威を守るため、自分よりも優れたものを暗殺によって葬ろうとする。
島出雲
尾州柳生師範代。秘太刀を盗んだウツセを刺客として追う。ウツセの仲間の忍者の攻撃を返り討ちにし、小頭の土雲の片腕を切り落とすほどの凄腕の剣士。土雲たちの計略にはまって家ごと焼かれてしまうが、全身に火傷を負いながらも生き延びる。その後も執念でウツセを追うが、カムイによって討たれる。カムイは島出雲をウツセの移し身であると勘違いしていた。
貴田源心
元播州三木家剣法指南役。塚原卜伝の流れを汲む名剣士であったが、名も無き剣士に藩主の御前試合で敗れ、修行の旅に出る。修行中、柳生厳包と戦って敗れ、自分の剣は古いと言われて剣の道に迷う。新田開発の人夫として働いているときにカムイと知り合う。カムイをつけ狙う追忍に手を出すが、逆に斬られる。
森忠成
岩津藩前藩主。武芸に秀で、関ヶ原、大阪の陣で戦功を立てた。隠居後も犬追物に講じていたが物足りなくなり、旅の武芸者や浪人を拉致してそれを獲物とする「人追物」という残虐な行為を始める。カムイとウツセを獲物としようと捕まえてしまった結果、逆に懲らしめられることになる。
阿多棒心
柳生利厳(兵庫)に薙刀を伝授したと言われる阿多棒庵の弟。棒術の腕前は阿多棒庵よりも上とも言われる。薙刀だけでなく剣や棒術にも通じ、馬来十蔵に草薙の太刀を伝授し、カムイには柳生の秘太刀と水月の心を伝授した。その腕前はカムイやウツセを軽くあしらい、柳生厳包も全くかなわないほどである。
馬来十蔵
郷士でありながら我が物顔で田畑を荒らす武士に手向かう豪気の持ち主。雪崩で遭難した阿多棒心を助けたことから知り合い、阿多棒心より侠気を見込まれ草薙の太刀を伝授されるが、剣術で身を立てようとは夢々思わぬようにという忠告に背き、腕試しに江戸柳生と立ち会い互角以上の戦いをした。自分たちの権威を脅かしかねない存在と恐れた柳生が送った刺客(ウツセと不動)に討たれる。
小太郎
馬来十蔵の子。父の仇を捜して一人旅をしている。途中からウツセと一緒に旅をするようになるが、実はそのウツセが仇であった。
テレビアニメ

朴性厚監督のアニメ ⇒[2]「NINJA KAMUI(英語版)」とは異なります。

解説

『忍風カムイ外伝』(にんぷうカムイがいでん)のタイトルで1969年4月6日から同年9月28日までフジテレビ[注釈 1]にて毎週日曜18時30分 - 19時に放送された。全26話。提供は東京芝浦電気(現・東芝)。

第1話から第20話までは『カムイ外伝 第一部』。第21話から第26話までは、放送当時には漫画での発表がされていなかったが、白土の原作に基づく(⇒補記)。

元々は、宣弘社プロダクション制作・東芝提供による特撮テレビ番組『光速エスパー』の次作品として実写で企画されていたが、『エスパー』で予算が掛かり過ぎたため、アニメ作品に変更された[4][注釈 2]。アニメーション制作は、宣弘社が製作した「アリナミン」のCMを手がけた縁からエイケンが担当した[5]。主人公カムイは原作より年長に描かれている。

内容の暗さなどから視聴率が低迷したため打ち切りとなり、同じ東芝一社提供番組で当初要望していた枠を確保できなかった『サザエさん』が後番組となった[6][注釈 3]


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