カミカゼ野郎 真昼の決斗
白日之銀翼(銀翼大決鬥[1])
The Secret of the Diamond /
The Kamikaze Guy
(Kamikaze Man: Duel at Noon)
監督深作欣二
脚本深作欣二・太田浩児・池田雄一
出演者千葉真一
白蘭
『カミカゼ野郎 真昼の決斗』(かみかぜやろう まひるのけっとう、白日之銀翼 [注釈 1], The Secret of the Diamond / The Kamikaze Guy[注釈 2])は、1966年の日本・台湾合作映画。主演 : 千葉真一。監督 : 深作欣二、製作 : にんじんプロダクション・國光影業、カラー・シネマスコープ、90分。 太平洋戦争中に隠匿された200億円のダイヤモンドをめぐり様々な人物が入り乱れ、日本と中華民国(台湾)の両国にまたがる争奪戦に巻き込まれた青年パイロットが、正体不明の敵と追いつ追われつ、時に窮地に追い込まれながら、謎を解明する冒険活劇[2]。 主演の千葉真一は、敵への跳び蹴り・カーチェイス・崖を天然のマットにして前転・モーターボートでの逃走・後述のケガしたアクション・離陸しようとする軽飛行機の翼に飛びつくなど陸海空を暴れまわるが、これらのスタントを吹き替え無しでスピーディにこなし、追走劇であることから軽快な走りも披露している[3]。深作欣二は主人公を、1961年の映画『風来坊探偵シリーズ』と『ファンキーハットの快男児シリーズ』の主人公を足して2で割ったような、明朗闊達・身体強健・行動力はあるもののコミカルなキャラクターにし、ユーモアあふれる主人公にした。サングラスを掛けた複数の男たちによる謎が謎を呼び、二転三転していく展開から結末にどんでん返しのあるストーリーは、アクション・サスペンス・冒険・ミステリがふんだんに盛り込まれ、1968年から始まるテレビドラマ『キイハンター』の原点とも言える内容に仕上げられている[4][5][6]。主な脇役としてヒロインには台湾の女優・白蘭
解説
千葉真一が主演で高倉健が助演という初めての映画であり、千葉・高倉・深作は東映所属でいながら、別会社の映画製作に参加した稀有な作品でもある。特に当時の深作は創りたい映画を東映になかなか認めてもらえず[7]、本作は東映に籍を置きながら別会社で監督をする先駆けの作品となった。 オフィスでもサングラスを掛けている台北市の台湾観光社社長・頼天賜(陳財興
ストーリー