カマロ
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6代目カマロ

シボレー・カマロ(Chevrolet Camaro )とは、ゼネラルモーターズシボレーブランドで生産・販売している2ドアハードトップクーペおよびオープンカーの名称。名前の由来は古フランス語で友人を意味する言葉から取られた。カマロは現在6代目まで存在し、日本へは2代目以降から正規輸入が続いている。
歴史
初代(1967年-1969年)1968 R/S フロント1968 R/S リア

初代カマロは1967年に発売された。GM Fボディ プラットフォームを用いられ、駆動は全てFR(フロントエンジン・リアドライブ)。エンジン直列6気筒もしくはV型8気筒で、排気量は3.8Lから7.0Lであった。シートは全て2+2、ボディは2ドアハードトップコンバーチブルが設定された。グレードはベーシックなグレード名がつかないもの(単にカマロ/カマロコンバーチブル)。ハイパフォーマンスV8エンジンを積んだSS(スーパー・スポーツ)。トランザムレース出場のためのレース用5,000ccエンジンを載せたZ28の3種類。また、オプションでラリーのための補助灯やライトカバーを備えたRS(ラリー・スポーツ)パッケージが選択できた。1967年に販売されたモデルのみ三角窓を装備し、1969年にはサイドのプレスラインやフェンダーアーチなどのボディパネルの変更、そしてレースを目的とした425PSハイパワーエンジンZL-1がこの年限りのオプションとして登場する。このエンジンを搭載したモデルは69台製作されたことが記録されている。サーキットではフォード・マスタングと覇を争い、1968、1969年のSCCA(Sports Car Club of America)トランスアメリカン・チャンピオンシップの2.5L以上クラスで優勝した。初代カマロは1969年に生産終了になった。わずか3年間のみの販売であった。日本でも10台ほど販売されている。

Z28

2代目(1970年-1981年)1970年カマロ・Z28(2代目前期)

1970年2月発売。日本国内ではそのルックスから「サメカマ」の愛称で親しまれている。

プラットフォームやエンジン(1980年以降の3.8L V6エンジンを除く)など大半のコンポーネントは初代から引き継がれたもので、典型的なスキンチェンジとされる。グレードはベーシックなスポーツクーペ、ラリースポーツ、スーパースポーツ、Z28。それに1973年にはLTが追加される。

1974年、マスクとテールのデザインをリファインし、5マイルバンパーを装備するなどマイナーチェンジを受けるが、折からの排出ガス規制の影響で大幅にパワーダウン、最高グレードであるZ28がラインナップから一時姿を消した(1977年に復活)。1974年・カマロ(2代目中期)1979年カマロ・ベルリネッタ(2代目後期、伊藤忠オート正規輸入モデル)

1978年には、再びデザインのリファインが行われ、ウレタン製バンパー一体型マスクや新デザインのテールの採用に加え、全長も2.2インチ伸びて197.6インチ(5,019mm)となった。

1979年には、それまでのLTに代わるラグジュアリー・モデルとして新たにベルリネッタがラインナップされた。またインパネ周りのデザインが一新された。

生産期間の長さとマスキー法への対応から、エンジンのバリエーションはカマロの中でも多く、

1970年-1972年: 6.6L V8

1970年-1973年: 5.0L V8

1970年-1979年: 4.1L 直6

1970年-1981年: 5.7L V8

1976年-1981年: 5.0L V8

1980年-1981年: 3.8L V6

1980年-1981年: 3.8L V6(カリフォルニアモデル)

1980年-1981年: 4.4L V8

の9種類が搭載されている。また、オプションの細分化によりユーザーの希望によって多様な組み合わせができるように設定され、コラムシフトやTバールーフなども選択できた。また、このモデルではオーストラリア向けに右ハンドル仕様車がラインナップされた。

日本へは大洋シボレー、伊藤忠オート、GMと資本提携にあったいすゞ自動車などから正規輸入された。

2代目カマロは1982年に3代目が発売されるまで、カマロの中ではもっとも長い12年間にわたり販売され続けたが、これは段階的に厳しくなる排出ガス規制への対応が優先され、次世代型の開発が後回しとなった結果である。
3代目(1982年-1992年)3代目カマロRS.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

この節の加筆が望まれています。

大型リアゲートを持つ2ドアクーペボディを引き続き採用した。ボディ寸法は旧モデルに対し、全長で205mm、全幅で30mm、全高で15mm縮小されている[1]。エンジンに燃料噴射装置を初めて採用したモデルでもある。この燃料噴射装置は当初はZ28のみにクロスファイヤーインジェクションがオプション(標準はキャブレター)として設定されていたが、その後、全車が燃料噴射装置化されRSの5.0LにはTBI(スロットルボディーインジェクション 170PS)、Z28の5.0L及び5.7LにはTPI(チューンドポートインジェクション 215PS及び235PS)が採用された。デビュー当初のトランスミッションは4速MTもしくは3速ATであったが、のちにMTは5速に、ATは4速に多段化された。日本にはヤナセを通じてRS(その後スポーツクーペに改名 5.0L)、Z28(5.0LのちのIROC-Zでは5.7L)およびコンバーチブル(5.0L)が輸入された。なおコンバーチブルは輸入当初はRS(その後スポーツコンバーチブルに改名 170PS)であったが、後にZ28(215PS)に変更されている。

エンジンのバリエーションは次のとおり:

1982年-1986年: 2.5L (151 cid) L4

1982年-1989年: 2.8L (173 cid) V6

1990年-1992年: 3.1L (191 cid) V6

1982年-1992年: 5.0L (305 cid) V8

1987年-1992年: 5.7L (350 cid) V8

グレードはスポーツクーペ、ベルリネッタ(Berlinetta )、RS, Z28、IROC-Zが設定され、1987年モデルではコンバーチブルが復活している。

北米仕様のバリエーション構成は、スポーツクーペ、ベルリネッタ、Z28、IROC-Z(1985-1990)の4構成であった[2]

テレビドラマ『特警ウインスペクター』に登場するウインスコードはこのモデルがベースになっている。
4代目(1993年-2002年)

シボレー・カマロ(4代目)
前期型
後期型
概要
販売期間1993年 -2002年
ボディ
乗車定員4人
ボディタイプ2ドアクーペ
2ドアコンバーチブル
駆動方式FR
パワートレイン
エンジンGM L32型 3.4 L V6 OHV
GM L36型 3.8 L V6 OHV
GM LT1型 5.7 L V8 OHV
GM LT4型 5.7 L V8 OHV
GM LS1型 5.7 L V8 OHV
変速機4速AT/5速MT/6速MT
前前:ダブルウィッシュボーン
後:トルクアーム
後前:ダブルウィッシュボーン
後:トルクアーム
車両寸法
ホイールベース2,568 mm
全長4,910 mm
全幅1,890 mm
全高1,330 mm
車両重量1,340 - 1,456 kg
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ボディタイプは先代同様、ハッチゲートが備わる3ドアクーぺと2ドアコンバーチブルを用意。エクステリアでは、ボディラインが先代の直線基調から曲線基調に変更された一方、グリルレスのフロントマスクは踏襲された。ボディサイズは先代より若干拡大されている。一部のボディパネルはSMC法で成型されたFRP製。デザインは日本人デザイナーの奥山清行が担当。

日本へは当初V6・3.4リッターOHVエンジンを搭載したスポーツクーペと、コルベットにも通じるLT1と呼ばれるV8・5.7リッターOHVエンジンを搭載した上位のZ28が導入された。また98年からはLS1エンジンに変更された。コルベット(350PS)と共通のユニットではあるが1998年には309PSにデチューンされている。さらにSSと呼ばれるラムエア過給エンジンを搭載したバージョンも存在したが、日本に正規輸入されることはなかった。


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