カマアシムシ
[Wikipedia|▼Menu]

カマアシムシ目 (Protura)
Acerentomon doderoi
分類

:動物界 Animalia
:節足動物門 Arthropoda
亜門:六脚亜門 Hexapoda
:内顎綱 Entognatha
:カマアシムシ目 Protura

学名
Protura Silvestri, 1907
科 [1]


クマカマアシムシ亜目 en:Acerentomata

en:Hesperentomidae

ヒメカマアシムシ科en:Protentomidae

クマカマアシムシ科 en:Acerentomidae


カマアシムシ亜目 en:Eosentomata

en:Antelientomidae

カマアシムシ科 en:Eosentomidae


ヨロイカマアシムシ亜目 Sinentomata

ヨロイカマアシムシ科 en:Sinentomidae


カマアシムシ(鎌脚虫)は、節足動物門六脚亜門内顎綱カマアシムシ目(原尾目、Protura)に属する動物の総称。前脚をのような形に持ち上げているところからその名がある。

内顎綱 Entognatha は昆虫に近縁でより原始的なグループで、ほかにトビムシ目コムシ目が含まれ、昆虫とあわせて六脚類をなす。[2]
特徴

主に土壌中に生息する。触角はないが偽眼(擬眼)と呼ばれる触角が退化したと思われるものがある。体は細長い。胸部にある3対の足のうち、前足を持ち上げ、その先端部分を前方に折りまげ、まるで鎌を構えたような形にしている。ただし、カマキリのように捕食用に用いるわけではなく、多くの感覚毛が並んでいる。腹部は細長く、腹部第1?3節には小さな腹脚の痕跡のような付属肢がある。また腹部の体節は成長によって増える。この様な性質は昆虫にはない。
生態

土壌性で、食性は菌食性で、古くは菌根食と言われていたが、最近ではもっと幅広い土壌性の菌類菌糸に口器を突き刺して、菌糸内部から餌を吸収することが解明されてきている。

しかし、その種組成は軽微な土壌の人為攪乱にも極めて敏感に反応し、土壌中の自然環境を知る上で重要な指標になる。
その他

日本では戦後にトビムシ目の研究者である吉井良三によって発見されたため、長らくヨシイムシという名で通っていたが、最近ではカマアシムシを全体の名として用いることが多い。

現在では多くの種が知られ、いくつかの科に分けられている。しかし、毛の配置などに特徴があるものの、その外見は全てがほぼ同じである。現在日本語で出版されているこの分類群のもっとも詳細な同定用の文献は東海大学出版会の『日本産土壌動物検索図説』[3]である。
分類

カマアシムシ亜目 Eosentomidae

カマアシムシ科 Eosentomide

ヨロイカマアシムシ科 Sinentomidae


クシカマアシムシ亜目 Acerentomoidea

ヒメカマアシムシ科 Protentomidae

クシカマアシムシ科 Acerentomidae


ヨロイカマアシムシ亜目 Sinentomata

ヨロイカマアシムシ科 Sinentomidae


脚注・参考文献[脚注の使い方]^ “ ⇒Protura”. Tree of Life Web Project (2002年1月1日). 2008年5月15日閲覧。
^サイコクカマアシムシ Baculentulus densus (Imadate) の発生学的研究(六脚上綱・カマアシムシ目)?胚発生の概略? 福井眞生子,町田龍一郎 2005 つくば生物ジャーナル
^ 青木淳一編 『日本産土壌動物検索図説』 東海大学出版会、1991年、ISBN 4-486-01156-2

外部リンク.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ウィキメディア・コモンズには、カマアシムシ目に関連するカテゴリがあります。

21世紀の昆虫少年・少女 宮城教育大学











昆虫
六脚亜門(広義の昆虫)

内顎類

コムシ目(双尾目、倍尾目、叉尾目、頬尾目)

カマアシムシ目(原尾目)

トビムシ目(粘管目、弾尾目、動尾目)

昆虫綱

単丘亜綱(英語版)

イシノミ目(古顎目)

†モヌラ目(英語版)

双丘亜綱

結虫下綱(英語版)

シミ目(総尾目、房尾目)

有翅亜綱

旧翅節

カゲロウ目(蜉蝣目)

ムカシアミバネ目(古網翅目)

†ムカシカゲロウ目(英語版)(疎翅目)

†アケボノスケバムシ目(英語版)(明翅目)

蜻蛉上目(英語版)

オオトンボ目(原蜻蛉目)

トンボ目(蜻蛉目)


新翅節

多新翅亜節(英語版)

†ムカシギス目(英語版)(原直翅目)

ガロアムシ目(非翅目、欠翅目)

カカトアルキ目(踵歩目)

ハサミムシ目(革翅目、畳翅目)

カワゲラ目(?翅目)

シロアリモドキ目(紡脚目)

ジュズヒゲムシ目(絶翅目)

ナナフシ目(竹節虫目)

バッタ目(直翅目、跳躍目)

†カロネウラ目(英語版)(華翅目)

†オオバッタ目(英語版)(大翅目)

†ムカシサヤバネムシ目(英語版)(原甲翅目、原甲虫目)

網翅上目

カマキリ目(蟷螂目)

ゴキブリ目(網翅目、蜚?目)

シロアリ類(等翅類)



新性類(英語版)

†ムカシチビ目(英語版)(矮翅目)

†オオサヤバネムシ目(英語版)(舌翅目)

準新翅亜節(英語版)

咀顎目

チャタテムシ類

シラミ類

節顎上目(英語版)

アザミウマ目(総翅目)

カメムシ目(半翅目)


完全変態亜節

ハチ目(膜翅目)

脈翅上目

ヘビトンボ目(広翅目)

アミメカゲロウ目(脈翅目)

ラクダムシ目(駱駝虫目)

鞘翅上目(英語版)

コウチュウ目(鞘翅目、甲虫目)

ネジレバネ目(撚翅目)

長節上目(英語版)

注管類(英語版)

シリアゲムシ目(長翅目)

ノミ目(隠翅目、微翅目)

ハエ目(双翅目)

飾翅類(英語版)

トビケラ目(毛翅目)

チョウ目(鱗翅目)


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:17 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef