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ジャンル青年漫画、経済漫画
漫画:カバチタレ!
原作・原案など田島隆(原作)
作画東風孝広
出版社講談社
掲載誌モーニング
レーベルモーニングKC
発表号1999年23号 - 2005年30号
巻数全20巻
その他監修:青木雄二
漫画:特上カバチ!!
原作・原案など田島隆(原作)
作画東風孝広
出版社講談社
掲載誌モーニング
レーベルモーニングKC
発表号2005年33号 - 2013年20号
巻数全34巻
漫画:カバチ!!!
原作・原案など田島隆(原作)
作画東風孝広
出版社講談社
掲載誌モーニング
レーベルモーニングKC
発表号2013年23号 - 2021年42号
巻数全39巻
ドラマ:カバチタレ!
原作監修:青木雄二、原作:田島隆、作画:東風孝広
『カバチタレ!』
脚本大森美香
演出武内英樹、水田成英
制作フジテレビ
放送局フジテレビ系列
放送期間2001年1月11日 - 3月22日
話数全11話
ドラマ:特上カバチ!!
原作原作:田島隆、作画:東風孝広
『特上カバチ!! -カバチタレ!2-』
脚本西荻弓絵
演出加藤新、今井夏木、韓哲
制作TBSテレビ
放送局TBS系列
放送期間2010年1月17日 - 3月21日
話数全10話
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プロジェクト漫画・テレビドラマ
ポータル漫画・テレビ・ドラマ
『カバチタレ!』は、監修:青木雄二、原作:田島隆、作画:東風孝広による日本の漫画作品、およびこれを原作としたテレビドラマ。講談社の漫画雑誌『モーニング』1999年23号から2005年30号まで連載された。その後、『モーニング』2005年33号からは続編となる『特上カバチ!! -カバチタレ!2-』(とくじょうカバチ カバチタレ・ツー)を、2013年23号から2021年42号までは第3部となる『カバチ!!! -カバチタレ!3-』を連載した。2020年10月時点で累計発行部数は800万部を突破している[1]。
2001年にフジテレビ系「木曜劇場」枠で『カバチタレ!』、2010年にTBS系「日曜劇場」枠で『特上カバチ!!』を原作としたテレビドラマが放送された。 行政書士事務所を舞台にして、主人公である田村勝弘が様々なトラブルに葛藤しながら、法律知識を用いて依頼人を守っていく物語である。毎回の依頼者や、ゲストキャラの多くは広島在住者で、男女を問わず多少誇張された広島弁で喋るのが特徴である。青木雄二は本作の監修者とされているが、コマ割りや絵柄など青木の作風を踏襲しており、内容も法律を悪用しながらも様々な手段を用いて戦っていく青木の独特のテイストを含んでいる。単なる勧善懲悪な物語ではなく解決せずに終わった話も多い。単行本の表紙などでは、青木の名前が原作者や作画よりも強調されていた[注 1]。 作者曰く「事件屋をもとにした『がんぼ』の方が玄人の法律家に支持されている」という[注 2]。 同じ原作:田島隆、作画:東風孝広により『イブニング』で連載している事件屋をテーマにした作品『極悪がんぼ』とは世界設定が共通しており、『極悪がんぼ』の主人公である神崎守と本作の主人公である田村が鉢合わせする場面がある他『極悪がんぼ』においては大野事務所と神崎が直接交渉するシーン[注 3]があったり、神崎が大野事務所に出向くシーンがある。また、監修者である青木雄二の作品『ナニワ金融道』に登場する帝国金融の広島支店の看板も登場しており、同一の世界にあることが示唆されているが、特上カバチにタイトルを変更してからは、がんぼの登場人物が登場することは一切なくなった。 タイトルについては、主人公の田村が行政書士試験に合格するまでは『カバチタレ!』、試験に合格して資格を取ってからは『特上カバチ!! -カバチタレ! 2-』、事務所を引き継いで所長になってからは『カバチ!!!-カバチタレ!3-』と変更されている。カバチとは広島弁で「屁理屈」を意味し、カバチタレとは「屁理屈屋」の意である。また台湾や韓国といった日本国外でも出版されている(台湾での本作品のタイトルは「代書萬萬歳!」)。 原作者の田島隆は『カバチタレ!』の実用性について「大げさにものごとを進めないといけない部分もありますし、わかりやすさを重視することで、正確性というものが犠牲になる面もある」とし「純粋な実用書として使うにはやはりリスキーな面もある」と述べ、作品を「法律実務のイメージをつかむ入門書」程度のものとしている[2]。 また、作中何度も出ている「行政書士も法律事務ができる」とされている平成27年広島高裁判決について広島弁護士会所属の大村真司氏に否定されている。[3] 広島県広島市中央区に事務所を持つ行政書士事務所。経営については『特上カバチ!! -カバチタレ! 2』終盤に資金繰りに困る描写があり、重森は「無駄な人員を入れる必要のない零細企業」と語っている。
概要
『カバチタレ!』の実用性に関する原作者の言及について
登場人物
大野事務所関係者
田村 勝弘(たむら かつひろ)
主人公。大野事務所の補助者。登場人物の中では珍しく、広島弁で話さない。モデルは田島事務所のT村氏[4]。ビルメンテナンス会社で働くごく普通の青年だったが、理不尽な理由で懲戒解雇され、途方に暮れていたところ大野と知り合い、退職金と未払い分の給料が支払われるようにしてくれた事に驚き、行政書士に興味を持ち補助者として大野事務所に入所した。特上カバチ以降は行政書士試験に合格した後に大野の好意により所内で開業した「開業行政書士」となり、最終回では業務停止処分を受けた大野に代わり、大野より事務所の新所長に任命される。カバチ以降は所長として活動しているものの、栄田や重森からはぞんざいに扱われるようになる。所長として働くうちに前所長の大野との方針との食い違いを他の所員に指摘されることが増え、さらに田村が担当した依頼者たちの応援もあり、独立を決意するに至った。
大野 勇(おおの いさむ)
大野事務所の所長。トラックドライバーの前は事件屋であったがある理由により裏の世界から離れ、のしあがってきた苦労人。外車を複数所持しているなどかなり儲けており、仕事の成功率は極めて高い。田村や住吉、金田は「大野先生」と呼ぶが、栄田や重森からは「ダイ」或いは「大センセ」と、検備沢からは「イサムちゃん」と呼ばれている。普段は常に飄々としているが、いざ事件に臨むと強いカリスマ性のもと、駆け引きと法理論を駆使する事務所の責任者である。ただし書面作成や提出といった作業は普段している描写がなく、金田の独立直後で田村も金田の手伝いに行っていた時にやっていた程度である。この時も栄田や重森より作業効率が悪く、栄田には事務所の経営者であるにもかかわらず「真っ先にリストラすべき」と言われている。所員には厳しく接することも多く、栄田が依頼人の相手を騙して脅そうとしたときに「どんな相手でも法律職たるもの誠心誠意で対しなさい」と注意したり、また、栄田や重森が大野の怒りを買うことを恐れて競売妨害まがいのことをするシーンも描かれている。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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