カステラ
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この項目では、菓子について説明しています。

日本のバンドについては「カステラ (バンド)」をご覧ください。

2013年放送のNHKのテレビドラマ「かすてぃら」については「かすてぃら 僕と親父の一番長い日」をご覧ください。

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カステラ

種類菓子
誕生時期16世紀
提供時温度常温
主な材料鶏卵砂糖水飴小麦粉
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カステラは、鶏卵砂糖水飴小麦粉を混ぜ合わせた生地をオーブンで焼いた菓子の一つ。ポルトガルから伝わった南蛮菓子を元に日本で独自に発展した和菓子である。プレーンタイプにも蜂蜜牛乳を加えることがあり、チョコレート抹茶黒糖などを加えた変種も存在する。

近代以前は「カステーラ」「カステイラ」と呼称・表記されることが多く、「家主貞良」「加須底羅」などの漢字を当てた表記とともに、現在も一部の商品名などに名残が見られる。
種類

ポルトガルには「カステラ」という名の菓子はなく、後述する原型とされる菓子も、カステラとは見た目も製法も異なる。

日本におけるカステラは長崎県長崎市が本場とされている。正方形または長方形の大きな型に生地を流し込んで、オーブンで焼いた後にさお型に切る。もち米から作られる水飴の使用が日本(長崎)の特徴、ひいては和菓子に分類される要因で、しっとりとした食感がある。さお型に切り揃える際に、切り落とし(耳)が発生する。これを袋詰めしたり、ラップで包んだりして、本来の製品よりも割安で販売する場合も多い。材料は本来の製品と変わらず、むしろ砂糖が蜜のように集まったり、結晶化したりして、甘みを増している場合もあり、おやつなど贈答以外の用途に購入される。

「長崎カステラ」との呼称があるが、これは長崎式の製法によるカステラの意味であり、必ずしも長崎産のカステラとは限らない。大阪府大阪市心斎橋には、長崎カステラを製造している長崎堂と、長崎カステラの文明堂からののれん分けであるものの、独自の製法で長崎カステラにないキメ細やかなカステラを製造している銀装がある。

この他に釜カステラ(東京式釜カステラ・東京カステラ)[1][2]、蒸しカステラ、カステラ饅頭、ロールカステラ、人形焼などがある。釜カステラは、「6面焼き」と呼ばれるものもあり、一つ一つの型に入れてオーブンで焼いたタイプで、水飴を用いないことからさっぱりとしており、カステラの原型に近いともいわれる。

カステラを応用した菓子としては、福島県会津若松市の会津葵、愛媛県タルト島根県の八雲小倉、長崎市の桃カステラなどがある。料理としては、岡山県(主に倉敷市)の鮮魚カステラや、伊達巻もカステラの調理方法を応用したものである。このほか、宮城県沖縄県の名物として「カステラかまぼこ」と呼ばれる焼きかまぼこがあるが、それぞれに料理法は異なる。
語源

一般的にカステラの名前の由来は、イベリア半島に存在したカスティーリャ王国(Castilla)のポルトガル語発音である「カステラ」(Castella)であるとされ、「ボロ・デ・カステラ」(Bolo de Castella、カスティーリャ王国の菓子の意)が「カステイラ」あるいは「カステラ」になったと言われている[3]1704年宝永元年)刊行の『長崎名物尋(ね)考』には、「カステイラという菓子は、本名カストルボルというを訛りていうなり」という記載があるという[4]

また、異説として、スペインやポルトガルでメレンゲを泡立てる際に「城(castelo)のように高くなれ」というかけ声をかけることから、カステロ=カステラとなったのではないかとする説もある[3][5]。ただし、卵白をメレンゲ状に撹拌する手法は日本にカステラが伝わった後に普及したものであり、カステラの語源とするのは妥当でないとする見解もある[6][注釈 1]

夏目漱石1907年明治40年)に発表した『虞美人草』で、西洋菓子について「チョコレートを塗った卵糖(カステラ)を口いっぱいに頬張る。」[8]と記して、「卵糖」という当て字を考案したが、この当て字は他に用例も少なく、また実際にはチョコレートケーキに使われているスポンジケーキを指していたと考えられる。
歴史
カステラの起源

カステラの起源については、スペインの焼き菓子「ビスコチョ」(Bizcocho)とする説や、ポルトガルの焼菓子「パン・デ・ロー」(pao de lo)とする説がある。

ビスコチョは、「二度焼くこと」が語源の焼き菓子である。元は乾パン状の堅いものだったが、1611年に出版されたスペインの辞書『コバルビアスのコトバ辞書』には、当時のビスコチョに「小麦粉と卵と砂糖で作る美味しい別のタイプ」もあったことが記されている[3]

渡辺万里は、旧カスティーリャ地方のサモラに伝わるパンに近いビスコチョ「レボホ・ドゥーノ」(堅いレボホの意)を紹介したうえで、このようなビスコチョが「ボーロ・デ・カステイラ」(カスティーリャ王国のパン〔ママ〕)としてポルトガルで定着したのではないかと述べている[9]。岡美穂子は、1680年にポルトガルで出版されたドミンゴス・ロドリゲス『料理法』に見られる「ビスコウト・デ・ラ・レイナ」(ラ・レイナla Reinaはスペイン語で女王・王妃の意)に初期のカステラとの類似点があることを指摘したうえで、ラ・レイナとは1525年にポルトガル王室に嫁いだカスティーリャ王女カタリナ・デ・アウストリアを指している可能性が高いとし、カタリナがポルトガルにこの菓子を伝えて「カスティーリャの菓子」と呼ばれるようになったのではないかと考察している[10]

パン・デ・ローは、16世紀半ばに書かれた『ドナ・マリア内親王の料理書(イタリア語版)』(マリア・デ・ポルトゥガル参照)に掲載されているのが文献上の初出である。パン・デ・ローと砂糖を使ったビスコチョはどちらも16世紀に生まれており、パン・デ・ロー自体がビスコチョから発展したものではないかとする見解もある[11]ほか、当時イベリア半島に進出していたアラブ文化の影響でカスティーリャとポルトガルで同時期に似た菓子が生まれた可能性も示唆されている[12]
日本における歴史福砂屋のカステラ


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