この項目では、4769番の小惑星について説明しています。646番の小惑星については「カスタリア (小惑星646番)」をご覧ください。
カスタリア
4769 Castalia
仮符号・別名1989 PB
分類地球近傍小惑星
軌道の種類アポロ群
(火星横断
金星横断)
発見
発見日1989年8月9日
発見者E. F. ヘリン
軌道要素と性質
元期:2007年10月27日 (JD 2,454,400.5)
軌道長半径 (a)1.063 AU
近日点距離 (q)0.549 AU
遠日点距離 (Q)1.577 AU
離心率 (e)0.483
公転周期 (P)1.10 年
軌道傾斜角 (i)8.89 度
近日点引数 (ω)121.31 度
昇交点黄経 (Ω)325.66 度
平均近点角 (M)150.19 度
物理的性質
長短径1.8 × 0.8 km
直径1.4 km
質量5.0 ×1011 kg
平均密度2.1 g/cm3
自転周期4.095 時間
スペクトル分類S
絶対等級 (H)16.9
■Template (■ノート ■解説) ■Project
カスタリア[1] (4769 Castalia) は、アポロ群の小惑星。アメリカの天文学者のエレノア・ヘリンがパロマー天文台で発見した。ギリシア神話に登場する泉のニュンペー、カスタリアから名付けられた。なお、日本語で表記すると「カスタリア」になる小惑星がもう一つ存在し、語源も同じだが綴りが異なる (646 Kastalia)。
発見直後の1989年8月、カスタリアは地球に0.027AU(地球から月までの距離の約11倍)まで接近した。この時、8月19日から8月22日にかけて、ワシントン州立大学のスコット・ハドソン
とジェット推進研究所のスティーヴン・オストロによってアレシボ天文台でレーダー観測が行われ、三次元形状のモデルが作成されている。それによるとカスタリアはピーナッツのような細長い形であり、直径 800 m ほどの2つのかけらが互いの重力によって緩く結びついた接触二重小惑星だと考えられる。