カジメ
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カジメ
カジメ
分類

ドメイン:真核生物 Eukaryota
階級なし:ディアフォレティケス Diaphoretickes
階級なし:SARスーパーグループ
SAR supergroup
階級なし:ストラメノパイル Stramenopiles
:オクロ植物門 Ochrophyta
:褐藻綱 Phaeophyceae
:コンブ目 Laminariales
:コンブ科 Laminariaceae
:カジメ属 Ecklonia
:カジメ E. cava

学名
Ecklonia cava Kjellman, 1885[1]
シノニム


ヒロハカジメ Ecklonia latifolia Kjellman, 1885

和名
カジメ、ノロカジメ[2]、ゴヘイカジメ[2]、オサアラメ[2]、アブラメ[2]、オビラメ[2]、アマダ[2]、アマタ[2]、アバタ[2]、アモト[2]、アンロク[2]、イヌタ[2]、ウドン[2]、アラメ[2][注 1]
下位分類
本文参照

カジメ(搗布[2][3][4][5]、未滑海藻[2]学名: Ecklonia cava)は、コンブ目コンブ科[注 2]カジメ属に属する大型の褐藻の一種である。根のような付着器で岩に付着し、1本の茎(茎状部)の先端に葉(葉状部)がつき、その両縁から側葉が羽状に伸びている。多年生であり、大きなものは高さ2?3メートルになる。葉の表面はふつう平滑でシワはない。本州中部太平洋岸と瀬戸内海の一部に分布し、低潮線下で大規模な藻場(海中林)を形成する。古くは「かちめ[9](加知女[10])」ともよばれた。食用とされることもある。

類似種としてアラメがあるが、茎の先端が2叉に分かれること、葉にふつうシワがあることでカジメとは異なる。またカジメ属の中で、カジメの類似種としてクロメツルアラメがあるが、これらも葉状部にシワがあること、またツルアラメは発達した匍匐枝(ストロン)をもつことなどで区別される。ただし遺伝子解析からは、カジメとクロメ、ツルアラメの間の境界が不明瞭であることが示され、クロメとツルアラメをカジメの亜種とすることが提唱されている。ただし以下では、クロメやツルアラメを含まない狭義のカジメについて解説する。
特徴

複相 (染色体を2セットもつ) で大きな胞子体単相 (染色体を1セットもつ) で微小な配偶体の間で異形世代交代を行う[11]

胞子体は叉状分岐する付着器とそこから伸びる茎(茎状部)、およびその先端についた葉(葉状部)からなり、多年生(3?6年)で大きくなると高さ2?3メートルに達する[4][5][11][12]。1年目の茎は短いが、発達した茎は円柱状で直径1?3センチメートル(ときに中空になる)、長いものは2メートルに達し、頂端では連続的に葉に移行する[4][12]。1年目の葉は1枚の笹の葉状の中央葉のみであるが、やがてその両縁から側葉を生じ、これが発達する[4][12]。中央葉は幅5?6センチメートル、中軸が厚く、長さ30?100センチメートルになる[12]。中央葉の両縁から羽状に生じる側葉は幅4?6センチメートル、長さ30?60センチメートル、両縁からさらに二次側葉を生じることがある[4][12]。側葉は1年間に数十枚形成、脱落を繰り返す[11]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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