カシオペヤ座κ星
κ Cassiopeiae
カシオペヤ座κ星(カシオペヤざカッパせい、κ Cassiopeiae、κ Cas)は、カシオペヤ座の恒星である[1]。見かけの等級は4.16と、肉眼でみることができる明るさである[2]。わずかに変光しており、変光星総合カタログでははくちょう座α型変光星に分類されている[3]。カシオペヤ座κ星の周囲には、遠赤外線で顕著なバウショックが観測されている[1]。 カシオペヤ座κ星はB型超巨星で、スペクトル型はB1 Iaと分類される[2]。一方、バルマー線で輝線成分が検出されたことがあり、輝線星に分類されることもある[9][3]。また、スペクトルの各成分を細かくみると、窒素の吸収線がほとんどみえない一方、酸素イオン・炭素イオンの吸収線は顕著であることから、セロ・トロロ汎米天文台のノーラン・ウォルボーン(Nolan R. Walborn)は、B型星のうちBC型に属すとし、スペクトル型はBC0.7 Iaと分類している[10]。 カシオペヤ座κ星の距離指数 カシオペヤ座κ星は、観測時期によってスペクトルが変化していることが、古くから報告されている[13]。更に、吸収線の等価幅や輪郭、視線速度も時間によって変化することがわかっている[14][15]。
特徴
変光