カシオペヤ座カッパ星
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カシオペヤ座κ星
κ Cassiopeiae


中央やや下の最も明るい恒星がカシオペヤ座κ星。
星座カシオペヤ座[1]
見かけの等級 (mv)4.16[2]
変光星型はくちょう座α型[3]
位置
元期:J2000.0
赤経 (RA, α) 00h 32m 59.9911963s[4]
赤緯 (Dec, δ)+62° 55′ 54.417374″[4]
視線速度 (Rv)0.3 ± 0.8 km/s[5]
固有運動 (μ)赤経: 3.65 ± 0.17 ミリ秒/[4]
赤緯: -2.07 ± 0.16 ミリ秒/年[4]
年周視差 (π)0.73 ± 0.17ミリ秒[4]
(誤差23.3%)

距離3 ×103 光年[注 1]
(1 kpc[6]
絶対等級 (MV)-7.1[7]

カシオペヤ座κ星の位置(丸印)
物理的性質
半径39 ± 5 R?[7]
質量33 M?[8]
表面重力0.6 G[7][注 2]
自転速度58 km/s[7]
スペクトル分類B1 Ia[2]
光度4.9 ×105 L?[7]
表面温度24,600 ± 300 K[7]
色指数 (B-V)0.14[2]
色指数 (U-B)-0.80[2]
色指数 (R-I)0.06[2]
他のカタログでの名称
カシオペヤ座15番星, BD+62 102, FK5 16, HD 2905, HR 130, HIP 2599, SAO 11256[5]
Template (ノート 解説) ■Project

カシオペヤ座κ星(カシオペヤざカッパせい、κ Cassiopeiae、κ Cas)は、カシオペヤ座恒星である[1]見かけの等級は4.16と、肉眼でみることができる明るさである[2]。わずかに変光しており、変光星総合カタログでははくちょう座α型変光星に分類されている[3]。カシオペヤ座κ星の周囲には、遠赤外線で顕著なバウショックが観測されている[1]
特徴

カシオペヤ座κ星はB型超巨星で、スペクトル型はB1 Iaと分類される[2]。一方、バルマー線で輝線成分が検出されたことがあり、輝線星に分類されることもある[9][3]。また、スペクトルの各成分を細かくみると、窒素の吸収線がほとんどみえない一方、酸素イオン炭素イオンの吸収線は顕著であることから、セロ・トロロ汎米天文台のノーラン・ウォルボーン(Nolan R. Walborn)は、B型星のうちBC型に属すとし、スペクトル型はBC0.7 Iaと分類している[10]

カシオペヤ座κ星の距離指数(英語版)は、カシオペヤ座OB14アソシエーションのものと整合し、このアソシエーションの一員ではないかとみられている。カシオペヤ座OB14の典型的な距離は、およそ3600光年とされる[11]。一方で、ヒッパルコス衛星が測定した年周視差や、カルシウムイオンの星間吸収線を指標とした推定では、4600光年となる[4][12]。ヒッパルコス等の距離を採用すると、カシオペヤ座κ星の光度かじき座S型変光星相当になるが、実際にはそのような挙動は観測されておらず、これだと距離を遠く見積もり過ぎていると考えられる[6]
変光

カシオペヤ座κ星は、観測時期によってスペクトルが変化していることが、古くから報告されている[13]。更に、吸収線の等価幅や輪郭、視線速度も時間によって変化することがわかっている[14][15]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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