『カゴツルベ』とは、日本の戯曲である。少年社中の毛利亘宏が歌舞伎の演目の「籠釣瓶花街酔醒」(カゴツルベサトノエイザメ)を原案とした作品である。 生まれたときから顔に大きなアザのある次郎左衛門は、ある日吉原に連れて行かれる。これまで自分のアザを見たものは皆声をあげて逃げてしまったが、女郎の八ツ橋から思いがけず自分のアザが好きだと言われた次郎左衛門は八ツ橋に一目惚れしてしまう。八ツ橋はそんな次郎左衛門に金をつぎこませた。次郎左衛門も八ツ橋に利用されていることに気づくが、結局身請けをしてしまう。 そんな時、次郎左衛門が幼い頃共に捨てられた妖刀カゴツルベの化身が現れ、「八ツ橋を斬るのか?」と迫る。 抑えきれない衝動に駆られた次郎左衛門は刀を持ち、人々を斬っていく。そしてついに八ツ橋のもとへ向かう。 「さぁ、お斬りなさりまし」と言い放つ八ツ橋に力強く刀を振り下ろした次郎左衛門は、そこに駆けつけた下男の治六に「この刀で私を斬ってくれ…」と頼む。 雪が降りしきる中、治六は泣きながら刀を振り下ろすのだった。 少年社中の第19回公演として行われる。
あらすじ
公演情報
2008年版
2008年1月9日?1月14日 吉祥寺シアター
2009年版
2009年3月16日?3月31日 青山劇場
2009年4月16日?4月19日 NHK大阪ホール
キャスト
2008年版
堀池直毅
井俣太良
大竹えり
岩田有民
廿浦裕介
森大
加藤良子
長谷川太郎
杉山未央
山川ありそ
末冨綾
ゲスト
沢樹くるみ
佐藤仁志(30-DELUX)
蘭浜子
2009年版
佐野次郎左衛門:安田章大(関ジャニ∞)
花魁・八ッ橋:藤澤恵麻
治六:風間俊介
間夫の絵師・栄之丞:西岡徳馬
文左衛門:岡田浩暉
九重:松澤一之
すあま:舞風りら
お市:小松彩夏
お辰:鷲尾真知子
外部リンク
“カゴツルベ公演情報(2008年版、少年社中)”. 2008年8月4日時点の ⇒オリジナルよりアーカイブ。2023年12月21日閲覧。
“カゴツルベ公演情報(2009年版、東京グローブ座)