カゲロウ目
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この項目では、昆虫について説明しています。その他の用法については「かげろう」をご覧ください。

カゲロウ
欧州産のモンカゲロウ科の一種
Ephemera danica
分類

:動物界 Animalia
:節足動物門 Arthropoda
:昆虫綱 Insecta
亜綱:有翅亜綱 Pterygota
下綱:旧翅下綱 Palaeoptera
上目:Ephemeropteroidea
:カゲロウ目(蜉蝣目)Ephemeroptera

学名
Ephemeropteroidea
Rohdendorf, 1968
Ephemeroptera
Hyatt & Arms, 1891
亜目


ヒラタカゲロウ亜目 Schistonota

マダラカゲロウ亜目 Pannota

カゲロウ(蜉蝣)とは、節足動物門昆虫綱・カゲロウ目(蜉蝣目)Ephemeropteraに属する昆虫の総称。昆虫の中で最初にを獲得したグループの一つであると考えられている。幼虫はすべて水生不完全変態であるが、幼虫→亜成虫→成虫という半変態と呼ばれる特殊な変態をし、成虫は軟弱で長い尾をもち、寿命が短い。

学名はギリシャ語でカゲロウ ephemera( εφημερα )と、翅 pteron( πτερον )からなる。ephemera は名詞で、ephemeron または ephemeros の複数中性格である。原義は epi = on, hemera = day (その日1日)で、カゲロウの寿命の短さに由来する。ephemera はチラシやパンフレットなどのエフェメラを意味し、やはりその日だけの一時的な存在であることによる。
目次

1 特徴

1.1 成虫

1.1.1 頭部

1.1.2 胸部

1.1.3 腹部


1.2 幼虫

1.2.1 生態

1.2.2 体の構造

1.2.3 脱皮・羽化



2 人間への利害

2.1 フライ・フィッシングの餌への利用

2.2 指標生物


3 名称など

3.1 日本語

3.2 その他の言語


4 分類

4.1 科までの分類

4.2 日本産のカゲロウ目


5 カゲロウにちなむもの

6 参考文献

7 出典

8 外部リンク

特徴
成虫
頭部

成虫は細長い体で、弱々しい。

頭には3個の単眼と、よく発達した1対の複眼が頭のかなりの部分を占める。特にオスの複眼は大きく、上下2段に分かれた複眼のうち、上の複眼が巨大な円柱型になるものもある。これはその形から「ターバン眼」と呼ばれ、カゲロウ目に特有のものである。

触角はごく短い。

口の構造は退化的で、通常は摂食機能はない。
胸部

胸部は前胸・中胸・後胸の3節からなる。

普通は中胸と後胸にはそれぞれ1対ずつ、計2対のがあり、前翅が大きく後翅が小さいのが普通だが、後翅が鱗片状に縮小しているものや、フタバカゲロウ(コカゲロウ科)などのように退化消失して前翅1対のみとなっている種もある。止まるときは、ほとんどの種が翅を背中合わせに垂直に立てる。

脚は華奢で細長く、特に前脚は長く発達しており、止まっている時に前脚を前方の空中に突き出すようにするものがいる。
腹部

腹部は細長く10節からなり、後方へ向かって細まる。

オスの腹面第9節には、交尾の際にメスを挟む把持子(はじし)と呼ばれる生殖肢があり、メスの腹面第8節には生殖口があるが、産卵管などは持たない。


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