カエンタケ
分類
Podostroma cornu-damae
float 菌類学的特性
子実層は滑らか
識別可能な傘は無し
子実層への付着は
変則的か無し
柄には何も無い
胞子紋は黄色 から茶色
生態は寄生
食用: 致死性あり
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カエンタケ(火炎茸[1]・火焔茸[2]、学名: Trichoderma cornu-damae)は、ボタンタケ目ボタンタケ科トリコデルマ属に属する子嚢菌の1種。中型から大型で、燃え盛る炎(火炎)のような形や色をしており、触れるのも危険な程極めて猛烈な毒を持つ毒キノコである[3]。 子実体は傘や柄がない真性の子座
形態
子嚢殻は広楕円形で、子実体の表面にはほとんど突出せず目立たない。子嚢は円筒形で先端はやや平ら(載頭状)となり、8個の子嚢胞子を1列に生じるが、成熟時には子嚢内部で分裂して16個の二次胞子 (part spore; secondary spore) になる。側糸は認められない。二次胞子はほとんど無色あるいはかすかに淡黄褐色を呈し、一端が平らな広楕円形ないし卵形、平らな面以外の表面は比較的粗い疣に覆われる。子実体の組織外層は厚さ50マイクロメートル (μm) 程度で、多角形で赤橙色を呈する細胞群で構成されている。子座の内部組織は、無色で壁が薄い菌糸で構成された絡み合い菌組織をなしている。
無性世代はグリオクラディウム・ウィレンス型 (Gliocladium virens-type) で、フィアライドは先端が細まったアンプル状をなし、主幹菌糸から分岐した短い側枝状菌糸の先端部に密集して形成される。分生子は類球形・薄壁でほとんど平滑またはかすかに粗面、一端がやや平ら(載頭状)となり、淡緑色を呈する[5]。ただし、分生子の色調は培養開始から長時間を経過すると次第に淡色となり、1年ほど培養したものではほぼ無色になるという。また、培養下での厚壁胞子の形成は認められない[6]。
生態