カイバ
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カイバ
Kaiba


ジャンルSF
アニメ
原作湯浅政明マッドハウス
監督湯浅政明
シリーズ構成湯浅政明
脚本湯浅政明、横山彰利
三原三千夫EUNYOUNG CHOI、高橋知也
キャラクターデザイン伊東伸高
音楽吉田潔
アニメーション制作マッドハウス
製作カイバ製作委員会
放送局WOWOW
放送期間2008年4月10日 - 7月24日
テンプレート - ノート
プロジェクトアニメ
ポータルアニメ

『カイバ』は、2008年4月10日から7月24日までWOWOWで放送されたテレビアニメ作品。第12回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞受賞作品。
概要

映画『マインド・ゲーム』などを手掛けた湯浅政明監督の前作『ケモノヅメ』に続くマッドハウス制作のオリジナルテレビシリーズ第二弾。

記憶がデータ化された世界で、さまざまな肉体に宿りながら人々の記憶をたどっていくSFドラマ[1]。題名の「カイバ」は脳の記憶に関わる器官「海馬」のことを指し、物語はデータ化が可能になった記憶の売買や改ざんなどの犯罪が横行する世界を舞台にしている[2]

SF色が強いストーリーだが、それをリアルに緻密に描くのではなく、記号的におとぎ話のように展開している[3]

前作の反省を踏まえ、本作では最初からオチや先の展開を見据えて作っていった[3]。また、反応が良くなかったキャラクターデザインも、アニメーション黎明期のテイストでまとめ、シンプルでソフトな可愛らしさを目指した[3]。キャラクター設定の伊東伸高が最初に描いてきた手塚治虫風のデザインを見て、湯浅も「これなら前作の画風が怖かった人も取っつきやすいのではないか」と判断してそれを認めた[3]。彩色も前作でメインに使ったのは原色の赤と青だったのに対し、本作では派手な原色は使わず、淡い色を使うことで昔のカートゥーンが退色したような雰囲気を出し、アール・ヌーヴォー時代の印刷物を思わせる絵本のような世界観を作り上げている[3]。湯浅自身は可愛らしい、懐かしくオーソドックスな絵だと思ったが、古いアニメーションや手塚作品を知らない人々からは、またも『怖い』あるいは『画がよくわからない』と言われてしまった[4]

その一方で、構成やストーリーなどには共通点も多い。
あらすじ

記憶のデータ化ができるようになり、肉体の死がもはや死と呼べなくなった世界。記憶はデータバンクに保存され、新しい身体への「乗り換え」や、記憶の売買といったことが可能になり、違法に記憶を改ざん、記憶を盗むことも行われていた。社会は混沌とし、力を失い停滞化していた。そんな世界を主人公カイバは記憶を失ったまま宇宙の星々をめぐり、たくさんの人々と出会い、記憶を取り戻してゆく。
登場人物
カイバ
- 桑島法子[5]主人公。破壊された部屋で記憶を失ったまま目覚める。ネイロの写真が入ったロケットを首から下げている。突然記憶を狩る兵器「スコンク」に襲われそうになったところを謎の鳥に助けられる。その後ポポの助言によりパームにボディを売られ、密航という形で簡易型ボディの「カバ」に乗り移り宇宙に旅立った。後に惑星トトで出会った少女クロニコのボディに乗り移り、バニラと旅をする事になる。そして惑星を渡っていく度にネイロとの記憶と自分の記憶を取り戻していき、苦悩していく。
ネイロ
声 - 能登麻美子[5]ヒロイン。反社会組織「一想団」のメンバー。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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